頭側 ベッド
ベッド
頭側
コンフォータ
シーツ 包布 ピロケース
ピロカバー
クローゼット
【改善後】
頭側
ベッド
TV
アーマー ベッド頭側
コンフォータ シーツ 包布 ピロケース ピロカバー コンフォータ
シーツ 包布 ピロケース ピロカバー
2). 品質の安定
(1) 何時もシーツの同じところを持って振り広げるので、シーツの表裏を間違える ことがなくなった。(新人)
(2) 仕事がやりやすくなり、出来具合が悪くてやり直すことも少なくなくなった。
(新人) (3) 持ち方、合わせる位置を明確にして教えることによって、いつも同じような出
来映えになり、修正、再合わせが無くなった。
これまでは、あいまい、感覚的な教え方だったことが良く分かった。 品質が ばらつかなくなった。
(例)
①
コンフォータの下端は、カバーの結び目を持って大きく広げながら、ベッド端に 合わせる。②
頭側シーツを垂らす長さは、ベッドボトムに合わせる。③
コンフォーターカバーを掛ける長さを規定した。アウトプット⇒標準作業書最終版「K社発行」
3). 新人の早期戦力化
前項2-1)&2-2)で作成した作業標準書を使って、TWI仕事の教え方の実践指導会をチー フメイドに行ない、新人教育を実施してもらった。
以下は対象者の感想
・教えてもらって作業がやりやすくなった。ムダな動きが減ったことが分かる。手 直しすることも少ない。(新人)
・シーツ、包布(コンフォーターカバー)の投げ広げは、教えてもらったが未だうまく できない。もう少しやって慣れたい。(新人)
・室内清掃の全作業をすべての部屋タイプでマスターするには、これまで 3 ヶ月以 上かかっていたが、今回のやり方だと、その半分くらいの期間に短縮できそうだ。
(チーフ)
・教えるポイントが絞り込まれ、且つ具体的基準(数値化)にしたことで、少ない言葉、
少ない時間で教育訓練の効果が上げられることが分かった。 教えられる側(新人) も、具体的に絞り込んだ内容を的確に習うので、覚えやすそうだ。(チーフ)
・ベッドメイクだけならば、最近入った若い器用な新人のケースでは、1〜2 日でマ スターできた。 全く作業をやったことの無い人のほうが、クセ(我流)がないので、
教育の効果が大きく上がる。(チーフ)
・一度教えてその後ちょっと見るだけでは仕事は教えられない。継続してフォロー しながらレベルアップしていくことの大切さが分かった。 (チーフ)
・今回研究会での新人(Uさん)は、比較的経験の短い人ではあったが、これまでのク セがなかなか直らなかった。シーツを縦方向から伸ばすやり方が染み付いていて、
横から広げる方法がいまだに身についていない。(チーフ)
・シーツや包布の投げ広げ、コーナー部の折り込み、ピロケース入れなど、基礎技 能として習熟訓練が必要な作業が見えてきた。(チーフ)
・作業指導は、新人で一括りにできない。若い人⇔高齢者、器用⇔不器用、仕事へ の意欲等さまざまである。しかし、一つの教え方の基準(標準作業)を持って教える ことは、その仕事の出来映えのバラツキを最少にするという意味で大切だという ことが良く理解できた。人による違いは、継続したフォロー教育でクリアしてい きたい。(チーフ)
【標準作業書の一部】
平成 18 年 12 月 5 日(火)
客室清掃業務改善策 #1検討会
於 : ホテル 50 階 A 会議室
出席者: 吉田所長、AO(メイド)、KO(メイド) 記: I(ホテル客室管理課長)
【作業の流れの整流化】
「ベテラン〜新人の作業の仕方は大まかには似ているものの、細部は各人各様であり、
そのため出来映え(品質、生産性)にバラツキが大きい」という認識から、先ず、作業の 大きな流れの整流化から改善に着手することとした。
【作業の流れの整流化原則】
基本原則 1 基本原則 2
◇ 部位(場所)毎に作業を完結する。
(作業場所毎に、備品を寄せる、拭き上 げ、備品補充、備品配置まで、一連の作 業を完結する) (歩行距離 Min.)
作業が終わっていない事が一目で分か る工夫(目で見る管理)は Good!!
(例)
ガウンを入れるまで、引出しは開けて おく。
◇ 部位(場所)毎の作業順序(作業の流れ) は、一筆書きになるように並べる。
(例) 「入口⇒窓⇒出口 時計回り」
◇ 同種作業はまとめる。
(同種作業は連続する方が効率がよ い)
◆ゴミ取り、汚れ物下げ
◆洗浄、拭き上げ
◆運搬(ステーション⇔客室)
◆掃除機
この作業の流れの整流化「基本原則1」で作業手順を並べなおす。 但し、「基本 原則 2」に該当する場合は、それを優先する。
参考) 第1回議事録
2回目以降は、作成した標準作業書を手直しする形で、議事を 進行させていった。
作業区分 作業手順 急所、急所の理由 入 室 (1) メイドピン、清掃プレート(オカモチ)
(2) チャイム鳴らし、声掛け入室 (3) 喫煙(禁煙ルーム)
(3) 整備日報で特殊ケース を確認
ゴミ取り (1) ゴミを集めて取る
(2) ゴミかご ビニールセット
(3) 使ったものを戻す。 汚れた食器、ポット、グ ラスをバスルームへ運ぶ
ベッドメイク (1) シーツ、カバー、コンフォーター、ピロケー ス剥がし作業
⇒ 汚れリネンカート(2 箇所)
(2) リネンを持ってくる。
(バス、ベッド、ティシュ、などを纏めて)
ベッドメイク(シーツ、コンフォーター&ケース、ピロ ケース、ピロスプレット、ピロ)
ベーシン台、
バスルーム、トイレ
(1) 洗面台ベーシンボール洗浄、洗い物を漬ける
(グラス、茶碗セット・・・・)
(2) バスルーム(タブ、壁、カラン・・・・)洗う(洗剤)
(3) シャワーブース(ガラス、壁、カラン、床、洗面 器、イス)などを洗う
(4) トイレ(ボール、便座&カバー、ウオシュレット)
洗剤洗浄
(5) ベーシン台&食器洗い、ポット交換 (6) バスルーム、シャワーブース、トイレ拭上げ (7) 食器拭き、ポット、ベーシン拭き上げ (8) ミニバーキャビネット拭き上げ
(9) 食器、ポットをミニバーキャビネットへ運ぶ。 ワ イングラス、タンブラーチェック額縁拭き上げ、ミ ニバー伝票などのセット or チェック
(10) ベーシン拭き上げ、 アメニティ、グラス、ティッ シュ、タオル類、バスマット等のセット
改善提案
(3)「洗面器、イス」をベーシ ン台の下に配置する。
手順のポイント 拭き上げる
アメニティ、タオル類 グラス類のセット (拭き上げのやり易さ)
改善の着眼点
◇オカモチ(用具、用品入れ)の仕様(デザイン)改善
作業区分 作業手順 急所、急所の理由 ルーム拭き上げ、
整頓
整頓とは・・・
決められた元の 位置へ戻すこ と。 (復元)
(1) TV アーマー
(2) ライティングデスク(四角) (3) 窓ガラス、窓台
(4) ティーテーブル(丸)と椅子(アームチェア、オッ トマン)の毛髪チェックとフロアスタンドの点灯確 認、拭き上げ
(5) ナイトテーブル
ティッシュボックス、引き出しの中、非常灯確認 とベッド下確認
(6) ワードローブ内セット(ハンガー、スリッパ、シュ ーシャイン・・・)、内部拭き上げ、ミラー拭き上 げと洋服ブラシ、靴ベラのチェック
整流化原則:基本形 一筆書きになるように。
作業域を行ったり来たりしない。
但し 汚れがひどい箇所は 最後に回すというような 臨機応変の工夫は良い。
掃除機 掃除機は四隅に四台配置 (1) 掃除機を持ち込む
(2) 掃除機掛け
《1 案》 ベッド周り → 窓側 → TV アーマー → バスルーム → 入口
《2 案》 窓台からルーム入口方向へ掛ける (3) 掃除機片付け
作業のポイント 作業の流れ(移動)が 一筆書きになるように
部屋の向きにより、
時計回り反時計回りになる。
その他 (1) ルーム内椅子などの位置修正(掃除機の時動 く)
(2) 後見
・・・・・どこを、どのように、どんな順序でや るのか?
毛髪、忘れ物、汚れ最終確認
出来映え(品質)を決める 最終チェックのあり方に ついては次回検討する (注記)
◇ バスルームのタオル類(使用済み)は、リネンカート(バックヤード)or リネン台車(裏カート)へ運ぶ。
◇ ゴミはすべてステーションに持ち込む。
第二章 調査報告 2.病院編
病院の生産性向上に関する調査結果報告
日本インダストリアル・エンジニアリング協会 日産自動車(株)日産ラーニングセンター
慶 應 義 塾 大 学
目次
1.今回の取り組みの狙い
2.事前調査結果 3
3.解析、対策の方向 5
1). 画像診断部 5 2). 臨床検査科 12 3). 用度課 19 4). 医事課 25
4.病院側の活動結果 37
1). 画像診断部 37 2). 臨床検査科 37 3). 用度課 41 4). 医事課 43
゜
5.調査結果(病院におけるIE適用の可能性) 45
1.今回の取り組みの狙い
製造業界では有効であるIE手法による改善活動が、サービス業界の代表例である 病院についても有効かどうか検証するものである。
2.事前調査結果
医療法人 菊名記念病院をサンプルとしてリストアップしその代表8部署につい てヒアリングを行った。その結果は下記の通りであり、どの部署においても多くの 課題が浮かびあがり多くの改善余地があることがわかった。
部署 現状認識 課題 改善の方向性
血 液 浄 化 センター
(透析室)
・時間帯別の仕事量にバラツキ がある。
・スタッフのスキルに制約があ り編成ロスが生まれている。
・機器の取付け、取外しの手作 業以外は異常がなければ監 視のみで低充実度となる。
・他部署へのリリーフ機能を持 つ部署でアンコントローラ ブルな部分がある。
・便利なリリーフ部署として使 われていて評価されていな いという意識もある。
・手作業となる定型作業 の標準化
・配員ルールの明確化
・上記による作業編成ロ スの削減
↓
これにより、受身では な く 自 部 署 の 意 思 で リ リ ー フ 体 制 を 提 示 で き る部署になること
①仕事の手順の最適化 と目標時間の明確化
→機器の段取り手順 や点検手順
②仕事量の定量化とそ の量に応じた最適人 員配置のルール決め
③そのための予約の時 間帯毎平準化
③スタッフの技能拡大 ・透析 ・オペ ・ICU・カテーテル による柔軟性向上
薬剤部 ・薬剤師の院内任務の認識にバ ラツキがある。
・一日の行動ルーチンが決まっ ていない。
・長年「薬剤師の本業は調剤」
との意識でやってきた人は その他の仕事に対する当事 者意識が薄い。
・上記は業績評価指標が調剤件 数しかなかったことも影響 している。
・薬剤の在庫補填方式による払
・入院患者の薬剤血中濃 度 管 理 や オ ペ 中 の 医 師へのアドバイス等、
調 剤 以 外 の 診 療 メ イ ン フ ロ ー へ の 参 画 を 促進すること
・そのための継続的な勉 強 に よ る 技 量 の 向 上 の 仕 組 み を 構 築 す る こと
①目標・方策管理の仕 組みを導入して従来 のタスク+新領域の 業務への挑戦を促す
②教育の仕組みを構築 し技量向上のサイク ルを確立する
③院内の薬剤部の役割 機能を明確に定義付 けし、医療ラインへ 組み込む
④新たな機能を組込み 定型作業のミニマム
配員数を明確にする
アクティブ薬剤師集 団を目指す