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Professor Kenichi KUMAGAI

ドキュメント内 ■第73号 2017年12月号 法務省:ICD NEWS (ページ 147-176)

Participants List for Seminar on IP Judicial and Legal Issues on the New Intellectual Property Bills

2. Professor Kenichi KUMAGAI

Graduate School of Law, Meiji University 3. Mr. Yoshifumi ONODERA

Attorney at Law, Mori Hamada & Matsumoto

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商法シンポジウム参加及び現地調査

国際協力部教官 廣 田 桂

第1 はじめに

平成29年9月15日から同月19日までの間,当職及び当部梅本友美教官はモン ゴル国に赴き,モンゴル国立大学で開催された商法シンポジウムに参加するとともに,

現地調査を行った。

モンゴル国は,法制度整備支援に関する基本方針(改訂版)においてインドネシア,

ベトナム,ミャンマーに次いで重点国として挙げられているなど,我が国にとって非 常に重要な国として位置づけられる。

また,モンゴル国では,調停法の制定と調停制度の全国的な普及・定着を目標とし たJICA調停制度強化プロジェクト(以下「調停プロジェクト」という。)が実施さ れていたところ,同プロジェクトは平成27年12月に終了し,その後,同国に対す る我が国の法制度整備支援は実施されていない。

そのため,法務省として,今後のモンゴル国への支援の在り方を検討するため,本 年3月,同国における現地調査を行ったところ1,訪問したモンゴル国立大学等から商 法典制定に関する支援の要請や,同国裁判所評議会から,家庭裁判所設立に関する支 援の要請があった。しかし,この調査は,時間的制約等から,要請のあった支援の具 体的な内容について,詳細を把握するまで至らなかった。

本年7月,モンゴル国立大学から,本年9月にモンゴルで開催される商法シンポジ ウムへの招待があった。このため,これを機に要請のあった支援の詳細について調査 すべく,同シンポジウムに参加し,モンゴル国における商法典制定の必要性等につい て調査するとともに,モンゴル裁判所評議会を訪問し,家庭裁判所設立に関する支援 の具体的内容について調査を実施することを目的として出張を実施した。

第2 調査結果2

1 商法シンポジウムについて

商法シンポジウムにおいては,モンゴル側からは,「モンゴル民法における商法の条 項」,「会社の取締役の法律問題」,「企業と関係する紛争の裁判事務」などと題する発 表があった。この中で,モンゴルにおいて,民法において商人間の取引に関する規定 はあるものの,対象が広く,表現も曖昧であること,会社法の中で株式会社と有限会 社が定められているが,どの規定がどの形態の会社に適用されるか不明確であるなど

1 詳細については,ICD NEWS71号220頁を参照されたい。

2 日程表については別添のとおり。

の問題点があることが発表され,今後,これらの問題を解決するために,商法典を制 定するか,民法を改正して商取引等に関する規定を整備する必要があることなどが述 べられた。

この商法シンポジウムでは,当職も「投資環境整備に関する国際協力部の活動」な どと題して,インドネシアやミャンマーの活動を中心に,当部の投資環境整備に関す る法整備支援活動について発表を行うなどした上,梅本教官においても,パネルディ スカッションにパネリストとして参加した。

商法シンポジウムにおける集合写真

2 モンゴル裁判所評議会訪問について

モンゴル裁判所評議会を訪問し,同評議会が希望する家庭裁判所設立のための支援 の内容について聞き取り調査を行った。その結果,同評議会の希望する支援の内容に ついては,主に,家庭裁判所に関する手続法規(家事事件手続法及び人事訴訟法)制 定に関する支援,我が国における家庭裁判所調査官等に関する知見の提供及び家庭裁 判所の判事,調停人等の人材育成に関する支援等であることを把握できた。モンゴル における家庭裁判所設立の動きは,上記調停プロジェクト中に行われた本邦研修にお いて,我が国の家庭裁判所を訪問したことをきっかけに起こったものであり,我が国 に対する支援の要請は大きく,あくまで当職の個人的な意見になるが,モンゴル裁判 所評議会から要請のあった上記各支援内容に関しては,我が国でも十分に対応可能と 考えられ,今後,当部として,何らかの形で支援に携わることができれば幸いである。

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モンゴル裁判所評議会での協議 第3 おわりに

以上のとおり,本調査は,モンゴル国からの具体的な法整備支援の要請を把握でき るなど,充実したものとなった。今後,引き続き,要請のあった法整備支援の可否や 支援の方法について部内や関係機関と協議・検討していきたい。

9:00 17:00

9月15日

9月16日

9月17日

9月18日

9月19日

モンゴル国立大学法学部・日本法教育研究セン ター(CALE)訪問

商法シンポジウム

【モンゴル・日本の法整備の発展】

商法シンポジウム

【モンゴル・日本の法整備の発展】

出国

モンゴル国立大学・CALE

モンゴル裁判所評議会訪問

モンゴル裁判所評議会

帰国

モンゴル商法シンポジウム参加及び現地調査 日程表

【教官:廣田,梅本】

モンゴル国立大学 モンゴル国立大学

別 添

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【対外研修】

平成29年度選択型実務修習・大学院生インターンシップ併行実施研修

国際協力部教官 岩 井 具 之

第1 はじめに

法務総合研究所国際協力部では,平成29年8月14日から同月18日までの間,大 阪中之島合同庁舎において,司法修習生1名,大学院生3名に対し,選択型実務修習及 び大学院生インターンシップを併行して実施した(以下「本研修」という。)ので,その 概要を報告する。

第2 本研修の目的等

1 選択型実務修習は,司法修習生が,分野別実務修習の4分野1を一通り修習した後,

自らの進路や興味,関心に応じて,修習内容を主体的に選択,設計することにより,

分野別実務修習の成果の深化と補完を図り,又は分野別実務修習の過程では体験でき ない領域における実務修習をするための課程である。

この選択型実務修習では,司法修習生が自ら受入先を開拓し,法曹の活動に密接な 関連を持つ分野についての研修を受けることができるところ,当部における法制度整 備支援活動は,正に法曹が中心的な担い手となる分野であり,当部での修習を通じて,

法務行政への理解を深め,分野別実務修習で培った思考力やプレゼンテーション能力 等を発展させ,国際的感覚を身につけるに相応しい研修であることから,当部では,

司法修習生を積極的に受け入れている。2

2 一方,大学院生インターンシップは,人事院が主催する平成29年度霞ヶ関法科大 学院生インターンシップ及び公共政策大学院生インターンシップに応募した大学院 生が対象で,行政の現場で政策決定などの行政実務に係る就業体験を通じて,大学院 での学びを深化させるとともに,行政実務に対する理解を深めることを目的とした参 加型研修であり,当部では,法制度整備支援活動に特に関心を持つ学生を積極的に受 け入れている。3

本研修は,以上のように両研修の目的が共通することから,司法修習生及び大学院 生に対し,講義,見学及び意見発表などの演習を通じ,当部の活動を直接的に見聞・

体験させることにより,我が国の法制度整備支援活動について深い理解を得させ,各

1 刑事裁判修習,民事裁判修習,検察修習,弁護修習の4分野を指す。

2 平成27年度以降,当部に対しては毎年1,2名から選択型実務修習受入れの申込みがあり,全て受 け入れている。

3 平成21年度以降,当部に対してはほぼ毎年インターンシップの申込みがあり,選考の上,受け入れ ている。

人の能力向上に活かしてもらうことを目的として,併行して実施したものである。

第3 本研修の概要

1 本研修の日程は,別添(研修日程)のとおりであり,司法修習生1名,法科大学院 生2名,公共政策大学院生1名が参加した。

2 本研修では,講義,関係者インタビュー,討論,意見発表をプログラムに盛り込ん だほか,同時期に実施されたラオス法律人材育成強化プロジェクト第11回本邦研修 を見学・聴講した,昼食時や休憩時間では,本研修生とラオス人研修生が英語で会話 したり,記念撮影やメールアドレスを交換するなどの交流があった。

また,講義では,当部の阪井光平部長による「検事の国際面での仕事と法整備支援」, 伊藤浩之副部長による「法制度整備支援の現状と課題」,独立行政法人国際協力機構

(JICA)の加藤浩一氏による「法整備支援におけるJICAの役割」といった講 義があり,法制度整備支援の基礎的な事柄を体系的に学んだほか,法曹三者が法整備 支援にどのように関わっており,どのような活躍の場があるかなどを学んだ。

さらに,関係者インタビューでは,元JICAベトナム長期派遣専門家で現大阪地 方検察庁刑事部の西岡剛検事,現JICAラオス長期派遣専門家で検事出身の須田大,

伊藤淳両専門家,当部の東尾和幸教官(裁判官出身),松尾宣宏教官(検事出身),大 西宏道教官(法務省民事局出身)といった,キャリアの異なる様々な関係者から,法 制度整備支援の魅力や難しさ,海外生活や出張での苦労話,法曹としての経験が法制 度整備支援にどのように役立ったか,今後の法制度整備支援はどのように変化しうる かなど,様々な話を聞くことができた。

研修生には,研修初日と2日目にラオス本邦研修を見学・聴講した上で感じたこと や,今後日本の法制度整備支援で問題となりうることなどを広く討議した上で,各研 修生が最終日に実施する意見発表のテーマを決め,目的意識をもった上で,上記の講 義やインタビュープログラムを受講してもらったところ,研修生各自が法制度整備支 援に関わる情報を,当部の資料室やインターネット等を活用して主体的に収集してい た。

その上で,最終日には,各研修生が,各自約20~30分間で,自由に日本の法制 度整備支援の将来像を語るプレゼンテーションを行った。

3 研修生4名の行ったプレゼン内容を小職が要約したものを以下に順不同で紹介す る。

①研修生Aさん【日本の法整備支援の理念・特色と今後の展望】

これまで約20年にわたって培ってきた日本の法整備支援活動は,相手国の主体 性を尊重しながら立法・司法関係者との対話を通じて行ってきたことに特色がある。

それが当たり前と感じられることこそ,この20年間の成果である。近年はビジネ ス分野での支援に視線を移しすぎるあまり,法整備支援分野での短期的成果を求め すぎていないか。日本法の輸出や,日本企業の海外進出だけが日本の国益なのでは

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ドキュメント内 ■第73号 2017年12月号 法務省:ICD NEWS (ページ 147-176)

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