急性障害・中枢神経
放 射 線
幹 細 胞
機 能 細 胞
死
照射 分裂速度の低下
増殖死
細胞数の低下
萎 縮 組織
放射線感受性が低い(中枢神経は成人において細胞分裂していない)
中枢神経死の大部分は脳血管障害による
放 射線
血 管
機 能 細 胞
死
照射 透過性の亢進
脳浮腫
細胞数の低下
萎 縮 組織
核の濃染
>15Gy
>100Gy 1-5日
急性被爆による死(急性放射線死)のまとめ
全身に短期間で大量の放射線を受けた場合に起きる
線量は感受性に依存し、死までの期間は細胞の寿命に依存する
晩発障害・白内障
線量閾値 傷害名 発症時期
0.2-5 Sv 水晶体傷害 線量に依存
5 Sv 白内障 線量に依存
被曝期間 水晶体線量
2-3 Sv 4-10 Sv 10-20 Sv 20-40 Sv > 40 Sv
1回 11.8年 5.3年 4.2年
1-3ヶ月 6.6年 5.2年 2.8年 2.6年
3ヶ月 < 10.8年 6.2年 4.4年 3.6年
原爆被爆者における白内障の発症と線量との関係
晩期障害・生殖機能
特徴
女性では高齢者ほど感受性が高い
晩発障害・寿命(1)
線量効果関係:
死亡率と線量は直線関係となる
白血病・胸腺腫瘍の発生率の増加と潜伏期の短 縮による
短命は
1Gy
あたり4-7
週である線量率効果:
死亡率は線量率が高くなるほど高くなる
晩発障害・寿命(2)
年齢依存性:
マウスにおいて、感受性は胎生期よりも出生初期 が高くその後低下する
肝癌、肺癌の発生率と関係がある この時期は人の胎生後期にあたる
ホルミンス効果(
hormesis effect)
:致死線量照射前に微量放射線を照射すると寿命の 延長が認められる
この効果はSPF(Specific Pathogen Free・特定 病原菌なし)にはなく、対照群と比べ発ガン率の 上昇が認められたことから発ガン率の低下ではな く免疫活性効果と考えられている
晩発障害・ 胎児の体内被曝
高感受性
・ 自 覚な し に流 産
・ 正 常な 新 生児
・奇 形
・ 精 神 発達 遅延
・発 育 遅 延 時期特異性がある
しきい値(Gy) 0.05-0.1 0.1 0.12-0.2 1.0
体内被曝による重度精神発達遅延
国連放射線影響科学委員会 1988年Reportより
0.2 Gy 図録 ヒロシマを世界により
晩発障害・ 胎児の体内被曝
0.50
がん発生率上昇:胎内被曝<出生児被曝 10mSvの体内被曝で明らかなリスク上
(オッヅ比 1.3)
晩発障害・ 胎児の体内被曝
がんの発生
晩発障害・発ガン
被曝によるがん上昇率=0.041 x Sv x 年齢リスク倍増率
5-100mSv(平均29mSv)から明らかにリスク上昇
原子力発電所 5km圏内と
70km圏外では5才以下の小児 白血病の有病率を比較すると前 者が2.3倍多い
Int.J.Cancer 2007:ドイツのグループによる1980-2003年の大規模調査
低線量被曝と発がん
インド・ケケラ州:10-12 mSv 180家族・730人・595 DNA コントロール:1.1 mSv
68家族・258人・200 DNAを分析
すべての突然変異(267 DNA突然変異)のうち
高線量地域で22/595、低線量地域で1/200が放射線が原因のDNA突然変異
米国科学アカデミー紀要 2002より
しかし、広島・長崎の被爆者データーも含め、
高線量被曝者の遺伝影響(先天異常)の発生の増加は認められていない。
その他の晩期障害
ICRPは確率的影響を遺伝的疾患・
がんと限定。
しかし、現在の見解ではすべての 放射線が悪影響する疾患は確率的 影響
晩期障害のまとめ
1回急性被爆
(Gy) その他
水晶体混濁 0.5 - 2 0.1Gy/年x50年
白内障 5 0.15Gy/年x54年
男 一時不妊
永久不妊
0.15 3.5 - 6
女 一時不妊
永久不妊
0.65 - 1.5 2.5 - 6
胎児
重度奇形 永久発育遅滞
精神遅滞
0.2 - 0.5 0.5 – 1.0 0.12 – 0.2
妊娠 2 – 8週 妊娠 8- 出産 妊娠 8-15週 ガン
遺伝疾患 発生率増加 5% / Gy 0.5% / Gy
25%
1-2%