MacPortsとHomebrewは、いずれもMac用のパッケージ管理ツールで、Linux用のソフ トウェアをインストールするためのシステムです。どちらもアップル社の製品ではなく、有志が作 成しているフリーソフトウェアです。また、HomebrewではRubyの環境を切り替えるツール rbenvをあわせて使います。
MacPortsとHomebrewの違いは、次のとおりです。
■ MacPortsのほうがインストールは簡単。使っている人はHomebrewのほうが多い。
■ MacPortsで は、/o p t/lo c alディレ クト リ の 下 にRubyが イ ン スト ー ル さ れ る。
Homebrewとrbenvの組み合わせでは、自分のホームディレクトリ(例:/Users/taro /.rbenv/)の下にRubyがインストールされる。
■ MacPortsは管理者権限が必要なディレクトリにRubyがインストールされるので、g e mコ マンドを使うときにsudoを付ける必要がある。bundleコマンドを使うときでもパスワード を入力する必要がある。Homebrewとrbenvの組み合わせでは、そうした面倒はない。
Rubyをインストールするには、MacPortsとHomebrewのどちらか一方を選んでください。
両方をインストールするとトラブルのもとになります。
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Chapter 1 イントロダクション
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■ コマンドライン・デベロッパ・ツールのインストール
RubyとRails のインストールには、Xcode だけでなくコマンドライン・デベロッパ・ツー ルをインストールする必 要 があります。このツールのインストールは、 必ず MacPorts や Homebrew のインストールの前に行ってください。順番を間違えると、Rails に必要なモジュー ルがコンパイルできなくなります。
Mac のターミナルを開いて、次のコマンドを実行してください。ターミナルは[アプリケーショ ン]フォルダの[ユーティリティ]フォルダの下にあります。これから何度も使うので、ターミナ ルのアイコンを Dock に入れておくとよいでしょう。
mac:~ taro$ xcode-select --install
表示される画面で[インストール]ボタンを押せば、インストールできます。
コマンドライン・デベロッパ・ツールのインストール
■ MacPorts と Ruby のインストール
ここでは、MacPorts を使った Ruby のインストールについて説明します。Homebrew を選ん だ方は、「Homebrewとrbenv、Ruby のインストール」に進んでください。
MacPorts を選んだ方は、MacPorts のサイトにアクセスして、メニューから[Installing MacPorts]をクリックしてください。自分の Mac のバージョンに合わせてリンクをクリックすれ ば、DMGファイルをダウンロードできます。本書の例では「OS X 10.10 Yosemite」を選びま す。
The MacPorts Project http://www.macports.org/
MacPorts のダウンロード
ダウンロードした DMGファイルをダブルクリックしてインストールしてください。
MacPorts のインストールが済んだら、ターミナルを開き直して次のコマンドを実行しましょ う。Ruby 2.2 をインストールできます。
mac:~ taro$ sudo port install ruby22
このままでは、Ruby のコマンド名はruby22になります。次のコマンドを実行すれば、ruby コマンドで Ruby を実行できるようになります。
mac:~ taro$ sudo port select ruby ruby22
ターミナルを開き直してから、インストールされた Ruby のバージョンを確認してみましょう。
mac:~ taro$ ruby -v
ruby 2.2.1p85 (2015-02-26 revision 49769) [x86_64-darwin14]
本 書の刊 行 後に Ruby 2.3 が 出たとしましょう。そのときは、「su d o p or t install ruby23」で新しいバージョンをインストールして、「sudo port select ruby ruby23」で新 しいバージョンに切り替えられます。
続いて、「Rails のインストール」に進んでください。
■ Homebrew と rbenv 、 Ruby のインストール
Homebrew で Ruby をインストールするには、まず Homebrew のサイトにアクセスしてくださ い。
Homebrew http://brew.sh/
このページの中で「Install Homebrew」の下に書かれているインストール用のコマンドをコ ピーしてください。
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ターミナルを開き、コピーしたコマンドを貼り付けて実行すれば、Homebrew をインストール できます。途中でパスワードを求められるので入力してください。
mac:~ taro$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/
install/master/install)"
Homebrew を使って rbenv をインストールします。rbenv は、複数のバージョンの Ruby を インストールして切り替えるためのツールです。また、rbenv に必要な ruby-buildもインストー ルします。
mac:~ taro$ brew install rbenv ruby-build
ターミナルを開くたびに rbenv を初期化するコマンドが自動的に実行されるように、次のコ マンドで.bash_profileファイルに「eval "$(rbenv init -)"」を書き加えます。
mac:~ taro$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
次のコマンドで、.bash_profileファイルに加えたこのコマンドを実行します(ターミナルを 新しく開いても同じ効果を得られます)。
mac:~ taro$ source .bash_profile
次のコマンドで Ruby 2.2.1 をインストールします。
mac:~ taro$ rbenv install 2.2.1
「rbenv versions」でインストールされているRuby の一覧を表示できます。
mac:~ taro$ rbenv versions
* system (set by /Users/taro/.rbenv/version) 2.2.1
次のコマンドで Ruby 2.2.1 が使えるようになります。
mac:~ taro$ rbenv local 2.2.1
ターミナルを開き直してから、Ruby のバージョンを確認してみましょう。
mac:~ taro$ ruby -v
ruby 2.2.1p85 (2015-02-26 revision 49769) [x86_64-darwin14]
本書の刊行後に Ruby 2.3.0 が出たとしましょう。そのときは、「rbenv install 2.3.0」で 新しいバージョンをインストールして、「rbenv local 2.3.0」で新しいバージョンに切り替え られます。
■ Rails のインストール
Rails および Rails に必要な Gem パッケージを、RubyGems(gemコマンド)でインストール しましょう。本書のサンプルが動作するように、「--version "4.2.1"」というオプションを付
けてバージョン 4.2.1 がインストールされるようにしてください。
MacPorts で Ruby をインストールした方は、コマンドの前にsudoを付けてください。
mac:~ taro$ sudo gem install rails --version "4.2.1" --no-rdoc --no-ri
Homebrew でインストールした方は、sudoを付けずに実行してください。
mac:~ taro$ gem install rails --version "4.2.1" --no-rdoc --no-ri
なお、--no-ri --no-rdocオプションを付けるのは、ドキュメントの生成を省略してインス トールを速くするためですが、必須ではありません。
Gem パッケージのインストールが終わると、railsコマンドを使えるようになります。ターミ ナルを開き直してから、Rails のバージョンを確認してみましょう。
mac:~ taro$ rails -v Rails 4.2.1
以上で、Mac で Rails を使う準備が済みました。続いて「アプリケーションの作成」に進んで ください。
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