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陳哲聡先生退官記念シンポジ ウムに 参加して
Report of International Symposium on Elasmobranch Resources and
シンポジウム終了後、場所を高雄市内のホテルに移し、祝宴が開催された。この席 には陳先生のお人柄を反映して、台湾の大学や研究機関の主立った方々などの他に、
若いときからお世話になっているという魚市場の関係者の方々など、様々な方が出席 されており、大変な盛会であった。陳先生の学生さんが用意したという若かりし頃か らの陳先生のスライド上映があり、我々も過去の様々な共同研究などを思い出しなが ら、大いに楽しんだ。
次の日は、我々のためにエクスカーションが用意されており, Yih-Yia Liaoさんの案 内で、高雄から車で2時間ほどの国立海洋生物博物館と大型定置網漁場を訪れること が出来た。日本では、博物館は標本展示が主体であるが、この海洋生物博物館には水 族館も併設されており、なかなか効果的な展示がなされていた。ここで印象に残った ことは、大型水槽に全長5mほどのジンベエザメが飼育展示されていたこと、そして 3D映像を含む数多くの映像展示があったことなどであった。ジンベエザメの飼育展 示は今まで日本とアメリカだけだと思っていたので、台湾で見るとは思わなかった。
飼育されていたジンベエザメは全長5メートルほどのメスで、元気に水槽内を泳ぎ回 っていた。展示映像は、コンピュータグラフィックによるアニメーションで構成され ていたが、非常に精巧に様々な動物(絶滅動物を含む)の生態や行動が復元されてい た。見た限りでは絶滅動物の動きは、ほとんど違和感がなく、古生代からの生物の生 態や進化の映像は見事で、本などで見ていた絶滅動物が目の前に現れ、泳ぎ去ってい く様子は見応えがあった。3時過ぎには博物館から車で20分程の竹坑にある大型定 置網の網揚げ作業を視察することが出来た。しかし、驚いたことに、前浜の定置網に 出かけるのにパスポートの提出が必要だった。中国との複雑な関係もあって、密出入 国を警戒している様子で、2名の国境警備隊員(?)に監視されての視察であった。
定置網の漁獲はあまり多くはなく、板鰓類はアカエイ1尾のみであった。夜は陳先生 ご夫妻のご招待で、高雄市内の魚料理店で様々な台湾料理をご馳走になりながら、
様々な話題の花を咲かせ、会話を楽しんだ。
陳先生は若い頃から日本板鰓類研究会会員として、日本の板鰓類研究者と交流し、
数多くの共同研究を行ってきた。退官後は多くの重職から解き放たれ、ゆっくりと研 究が出来ると、退職後を楽しみにされていた。今後も、ご健康に気をつけられ、これ からも我々の会員としても、ご活躍を期待している。
(2008年6月21日、高雄から成田に向かう機中にて)
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写真1. 国立高雄海洋科技大学 正門
写真2. 陳先生ご夫妻ご招待のパーティーにて
二人の女流エイ類学者の来日