デ
・
認
.・ 顧 ・
韋 押
こ こ
’
・
・
…
器
・ ・ …r −
… かつ ・・2 +2
・一
… で ・・ か ・・pB
がフ ・一
… ベ ス ・の
水準
よ り も 高 く なる こと を 示 す次式
が成
立す
る,
畔 + 脅 攣 同
. 呼
。 〆 (
、3 )
以上 か ら
,
川上部
門の行 う投資水
準,
お よび
川 下 部 門の設 定 する最 終 製 品 価 格 はフ ァー
ス ト・
ベ ス トの水 準 と 異 なる こと が 明 らか に なっ た
.
この こと は,
川 上 部門
が 川 下部 門
の費
用 を削減
する
投
資 を 行 う と きには,
フ ァー
ス ト・
ベ ス トの水準
の利 益 を 達成 す
る こ と がで きない こと を意味
してい る.
す な わ ち,
π Bく x ’が 成 立 する
,
(証 明 終 )こ の
命題 2
か ら, 川上部
門 が 川下部
門の費
用 を削減す
る投 資 を 行 う と きには,
本 部 は 川 上 部 門の限 界 費 用 よ り も 厳 密 に 高い 指 令 振 替 価 格 を 用 いる こ と が
分
かる,
ま た,最終 製
晶価格
は ファー
ス ト
・
ベス トの水準
よ り も高
くな
り,費
用削減
投資
はフ ァー
ス ト
・
ベ ス トの水 準 よ り も 小 さ く な り,
その結 果,
フ ァー
ス ト・
ベス トの水準
の利
益 を 達 成 する こ とはで き ない こ と が分 かる.
こ の結果
は次
の よ うに説 明す
る こ とがで き る.
まず,
川上部
門の 費 用削
減 投 資の費 用 は すべ て川 上
部 門
自身
が負
担 する一 方
で, その直接 的
な便
益 は すべ て川下部 門
の費
用削減
となっ て表
れるこ と に
注意
し よ う.
した がっ て,
こ の費
用削
減 によ る川 下部
門の 便 益 を, 何 らかのか た ちで川 上部 門
に移転
す る仕組
みがな け れ ば, 川 上部 門
が投資
を行
う イン セ ンティブは生 じない.
こ の よ うな
仕
組み の一
つ は,
本部
が振替価格
を限 界費
用よ りも厳密
に高
く設 定 する こ とで あ る.
な ぜ なら,(
21
)式で 示さ れ る よ うに,
川上部 門が投 資 を 行 え ば,
川 下 部 門の 費 用 が 削 減 される こと か ら川 下 部 門の設 定 す る最 終 製品価 格 が 低 く なる.
こ の とき,
最 終 製品 の需
要 関数
か ら, 生産数
量は増 加 する こ とに なる。
さら に こ の こと は取
引 さ れる中間製
品の数 量の増
加 を意 味す
る か ら,振替価格
が限界費
用よ り も厳密
に高
く設定
さ れ て い る ときに は, 川 上部
門自身
の 収 益 が 増 加 す るこ とにな るか らで ある.
す な わ ち,
(24
)式で示 さ れるよ うに,
振替
価 格 を 限 界費
用 よ り も厳 密
に高
く 設 定 す れ ば,
川 上部門
は費
用削減投 資
を行
うイ ン セ ンティブ を 持つ の である.
しか しなが ら,振
替価
管 理 会 計 学 第 1ユ巷 第 1号
格を限 界
費
用 よ り も高
く設 定し た場 合,
最 終 製 品 価 格が フ ァー
ス ト・
ベ ス トの水 準 か ら 乖 離 して し ま う.
な ぜ な ら,
ファー
ス ト・
ベ ス トのケー
ス で検 討 し た よ う にt最終製
品価 格
を フ ァー
スト
・
ベ ス トの 水
準
にす
る た めには,
振替
価 格 を 川上部 門の限界 費
用 と 等 し くす る 必 要 が あるか らで あ る.
以上の よ うに
,
最終製
品 価格
をフ ァー
ス ト・
ベ ス トの水 準
にす
る た め に は 振替
価 格 を 川 上 部 門 の限界 費
用 と 等 し くす る必 要 が あるが, その一
方で川 上 部 門の費
用 削 減投資
をフ ァー
ス ト・
ベ ストの
水準
にす
るた
めには振替価 格
を 川 上部門
の限 界費用
よ りも厳密
に高
くしな け れば
な ら ない の で ある.
そ して, こ の よ う な トレー
ド・
オフが存
在 するため,最終 製
品価格
と費
用削減投 資
の両方
を 同 時 にフ ァー
ス ト・
ベ ス トの水準
にす
るこ と はで きず ,
その 結 果,
利 益 も ま たフ ァー
ス ト・
ベ ス トの水
準
を 達 成 す る こと はで き ないの で ある.
と ころで,
Holmstr6m
andTirole(1991)
は, 川上部
門の投 資に よ り 最 終 製 品の 価 値 が 高まる 状 況 を想 定 してお り,
投 資の 便 益 が 他 部 門に生 じる点で本
稿と同 じ 特 徴 を 持つ投資
を考 察 して い る.
し か しな がら
,本 稿
とは異
な り,指
令振
替価 格
を どの よ う な 水準
に設 定し て も,
川上部
門に は投
資 イ ン セ ンティ ブ を与
え る こ とがで きない こ と を 指 摘 して い る.
こ の 理 由 は,
内 部で取 引 さ れ る 中 間 製 品 が一
単 位であ る と仮 定 して い るた め, 一
定の値
を とる指令
振 替価格
を用
い ると,投資
によ る
便
益 は 全て川下部 門
の収
益となる一 方
でその費
用は全
て川上部
門が負担 す
る こ と になる か ら で ある.
しかしな が ら,命
題2
か ら, この結果
はHolmstr6m
andTirole(1991)
の モデ
ルの仮定
,特
に企業 内
で 取引
さ れ る中
間製
品 が一
単 位に固 定 さ れ てい る とい う仮
定 に 強 く依
存 して いるこ と が 明 ら か に な っ た.
本稿
の モデ
ルで は,最終 製品
市場
におい て川下部 門
が価 格
を設定
して い る状況
を想定
する こ とによ り,内部
で取引
さ れ る数
量が内
生的
に決 定
さ れ る よ り 現実 的
な状
況 を想 定
して いる.
そ して こ の と き,
本 部 は 指 令 振 替価
格 を 原価
プラ ス利
益の水準
に設定
する こ とによって, 川 上
部
門に投資
イ ン セ ンティブを与 えるこ と がで き るの で あ る.
な お
,
こ の こ と は ま た, 本 部 が 振替価
格の他
に,最終
製品
の販売価 格
,最 終製 品
の販売数
量,あるいは
中間 製品
の取
引数量
を指 令す
る こ と は望
ま し くない こ と を意
味し て いる.
な ぜ な ら,
こられを
本部が 指令
し た場
合には,
内 部で取 引 さ れ る 中 間 製 品の数 量 が 事 前 に 固 定 して し ま う た め, Holmstr6m
andTirole ( 1991)
の結 果 と同様
に,
川 上部 門
に 投 資 イ ンセン ティ ブを与
える こ と がで きな く なるか らで ある
.
4 . 川 下部 門 の 費 用 削 減 投 資
これ までの
分析
で は,
川 上部
門 が投資
を行
うケ ー
ス につ い て の み考察
し, 特
にその投資
が 川下 部門
の費
用 を削 減 する もので ある と き,本部
が 振 替価 格
を川 上部門
の限界費
用よ り も厳密
に高
い 水 準 に設定す
る こ と を明 らか に した.
しかしなが ら,
川 下 部 門 も ま た 費 用削
減 投 資 を 行 う 状 況 が よ り現 実 的で ある と考 え られ る.
そこで,
こ の 節では,
川 下 部 門 が 費 用 削 減投
資 を行
う場
合に,
本 部 が 振 替価 格
を どのような水 準
に設定す
る か を明らかにす
る.
以下
で は, 川 下部
門のみ が費
用削減 投資
を行 う ケー
ス を 考 察 する こと と し
,
川 上 部 門 は 費 用 削 減 投 資 を 行 わ ない もの と仮 定 する.
ま
ず ,
川 下 部 門の費 用 削 減投 資
によ り川 下部 門
自 身の費 用 が削減
さ れるケー
ス で は,
川下部 門
費用削 減投資と指 令 振 替価格
の
問
題 は 次のよ うになる.
惚
πD一 し 一評
・・一 茆 一
ρ) 一 シ
2(
34 ・
こ の と き, こ の川
下部
門の 目的
関数
であ る( 34
)式 を,
ファー
ス ト・
ベ ス トの ケー
ス におけ
る本 部
の 目的関
数で ある( 1)式
と比較 す
れ ば,本
部 が 指 令 振替
価 格f
を 川 上 部 門の限界 費
用EU
と等
し い水 準 に 設 定 する こと に よ り,
フ ァー
ス ト・
ベ ス トの 利 益 水 準 を達 成で きる こと が分
かる.言
い換
えれ ば,
川 下部
門 が 川 下部
門 自身
の費用
を削減す
る投資
を行
うときには,本 部
は 振替
価 格 を 川 上 部 門の限界費
用 よ り も高
い水準
に は設定
しない,
次
に, 川 下部
門の費
用削
減 投 資によ り川 上 部 門の費 用 が 削 減 さ れる ケー
ス で は, 川下
部
門の問題 は 次の よ う に なる
.
惚 宀 し 一 iD 一 茆 一 P ) 一 ン
2・
35
・こ の と き
,本 部
が指令 振
替価格 i
を どのよ う な 水 準に設 定 して も,
川 下 部 門 は 費 用 削 減 投 資 を 行 わ ない こと が分
かる.
した がっ て,
最 終 製 品の価 格 設 定へ の影響
の み を考
慮 して,本部
は指 令 振
替価格 f
を 川 上部門
の限 界費
用δσ と等しい 水 準に設 定 す る.
言い換 え れば,
川 下 部 門 が 川 上 部門
の費 用 を 削減
する投 資 を行
うときに も,本部
は振
替価格
を 川 上部
門の限 界 費 用 よ り も 高い水準
には 設
定
しない.
以 上の
考 察
から, 川下部 門
が投資
を行
う ケー
ス で は, 川 下 部 門
自身
の費 用を削
減 す る 投 資で あっ て も 川上 部 門の
費
用 を削
減 す る 投 資で あっ て も,
本 部 は 振 替 価 格 を 川 上部 門
の限界 費用
と等
しい 水 準 に 設 定 するこ と が 明 らかになっ た
.
す な わ ち, 川 下 部門
の費
用削 減投資
と いう 要 因 は,振 替価格
を限 界費
用よ りも厳 密
に高
い水準
に設定す
る こ と の理 由には な ら ない の であ る.
な お
,
よ り現 実 的 な 状 況 は,
川 上部門
と 川下部 門
の両部門
が費
用削減投資
を行
い,
またそ の投 資
の効 果
も 両部 門
に影響す
る と い う も の であるだろう,
し か しなが ら,
こ の よ う な 状 況に おいて も,
川上部 門の投 資によ り川 下 部 門の費 用 が 削 減 さ れる という 要因
に よっ て,振替価格
を限界費
用よ り も厳 密
に高
い水準
に設定
する こ とが 望ま し く な る と考
え ら れ る.
5 . 結論
本 稿では
,
費 用 削 減 投 資 を 行 う 権 限 を 川 上 部 門に,
最 終 製 品 価 格 を設定 する権 限を 川下 部 門に委譲
し て い る分権 的
な 企業組織
に お い て,各 部門
が行
う意
思決 定
を企 業全体
の 目 標 とで きる限 り 整 合 的にするた めに,
本 部 が 指令
振替
価 格 を どの よ う な 水 準に設 定 す れ ば よいか とい う 問 題 を 考 察 した.
本
稿で得
られ た結
果と知見
を 要約
す れ ば 次の通 り である,
ま ず,
川 上部
門が川上部 門自身
の費
用 を削減
する投資
を行
う ときに は,本部
は指令 振
替価格
を 川 上部
門の限 界費
用 と 等 し くする こ とによっ て
,
フ ァー
スト
・
ベ ス トの 水 準の利益 を達 成 する こ と が でき る.
他 方,
川上部 門
が 川下部 門
の費
用 を削 減す
る投 資
を行
う と きには,本 部
は指
令 振 替価
格 に よっ て , フ ァー
ス ト・
ベ ス トの‘
水 準の利 益 を 達 成 する こ と はでき ない
.
ま た,
こ の と き の振
替価格
は,
川上部
門に投 資 イ ンセン
ドキュメント内
The Japanese Association of Management Accounting NII-Electronic Library Service
(ページ 67-85)