文 献
S- DFAT L-DFAT DFAT L-DFAT DFAT L-DFAT
1 6.84 6.42 7.45 7.21 79.7 79.3
2 3.53 3.05 13.2 12.6 79.4 79.3
3 1.06 1.02 4.32 4.41 91.2 92.5
4 1.16 1.35 3.52 5.25 91.4 89.1
38 第 1図 天井培養
頬脂肪体を細切後,0.1%のコラゲナーゼ溶液で酵素処理を行い,遠心分離後に 遠沈管上部に成熟脂肪細胞が浮遊した。成熟脂肪細胞分画を 20%FBS 添加の DMEM培地中に播種し,37˚C および5% CO2存在下で7日間天井培養を行った。
7 日後にフラスコを反転し,通法通り細胞培養を行った。
39 第 2図 脂肪細胞の直径サイズの分布
コールターカウンターを用いて 1.0 mlの細胞懸濁液中の浮遊細胞の直径
(20-130 μm)を測定した。40 μm未満(S-adipocytes)の細胞数が他の大きさに
比較して有意に多かった(n = 3)。*p < 0.05
40 第 3図 Nile Red 蛍光染色
A,B:Nile Red および Hoechst33342(blue)を用いて S-adipocytes (A)および
L-adipocytes(B)の免疫蛍光染色を行った結果,両細胞分画共に Nile Red 陽性
を示す単房性の脂肪細胞であることが示された。スケールバー:40 μm
C:フローサイトメーター解析により,S-adipocytes は 100%の細胞が Nile Red
陽性を示す脂肪細胞であった。
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第 4図 成熟脂肪細胞から DFAT 細胞への脱分化過程における細胞形態の変化
A:天井培養 3 日目,フラスコ天井面に接着した単胞性の脂肪細胞から細胞突
起(黒矢印)が出現しているのが確認された。スケールバー:100 μm
B:天井培養 5 日目,線維芽細胞様の形態をした DFAT 細胞(白矢印)が出現
したが,単胞性の脂肪細胞(白矢頭)も観察された。スケールバー:100 μm
C:天井培養 7 日目,DFAT細胞がコロニーを形成しているのが確認された。ス
ケールバー:500 μm
D:脱分化過程における脂肪細胞の形態変化を模式図に示す。
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第 5図 成熟脂肪細胞から出現した DFAT 細胞数の比較
S-およびL-adipocytesをそれぞれ1.0×104個ずつフラスコに播種し,培養開始6,
10,14 および21 日目の DFAT細胞数を測定し比較した。
培養 6,10,14日目において S-DFAT 細胞が L-DFAT細胞に比較して有意に多
かった(n = 4)。*p < 0.05
43 第 6図 RT-PCR解析
S-およびL-DFAT細胞共に幹細胞のマーカーであるc-MYC,KLF4およびOCT3/4
の遺伝子発現,また,脂肪細胞,骨芽細胞,軟骨細胞の転写因子である PPARγ2,
RUNX2,SOX9 の遺伝子発現を認めたが,SOX2 の遺伝子発現は認めなかった
(n = 4)。
代表例 1 例を示す。
44 第 7図 コロニー形成能および細胞増殖能
A:細胞播種 10日後,10%中性緩衝ホルマリン溶液にて固定し,トルイジン青
染色によりコロニー染色を行った(n = 4)。代表例 1 例を示す。
B:コロニー数を位相差顕微鏡下にて計測し,50 細胞以上の細胞凝集を 1 コロ
ニーとした(n = 4)。
C:細胞播種後の 3,5,7,10 および 14日目における細胞数を WST-8 kit を用
いて測定し,比較検討した(n = 4)。
両細胞群のコロニー形成能,細胞増殖能に有意な差は認めなかった。
45 第 8図 骨芽細胞分化能
A: ALP 活性
骨芽細胞誘導開始 3 日目から S-DFAT 細胞は L-DFAT 細胞に比較して有意に高 い活性を示した(n = 5)。*p < 0.05
B:アリザリン赤染色
骨芽細胞誘導開始 7 日目に S-DFAT 細胞は L-DFAT 細胞に比較して顕著な石灰
化 noduleが認められた(n = 5)。代表例 1例を示す。
C:カルシウム定量試験
骨 芽 細 胞 誘 導 開 始 7 お よ び 21 日 目 の カ ル シ ウ ム 沈 着 量 は S-DFAT 細 胞 が L-DFAT 細胞に比較して有意に高値を示した(n = 5)。*p < 0.05
46 第 9図 脂肪細胞分化能
A:オイルレッド O 染色
S-DFAT細胞およびL-DFAT細胞は共に脂肪誘導開始7日目からオイルレッドO
染色に陽性を示す細胞を認め,14 日目および 21 日目と染色程度は同等であっ た。
B:脂肪滴を有する細胞数の比較
オイルレッド O 染色陽性細胞の割合は,S-DFAT 細胞では脂肪細胞誘導開始 7
日目に 5.3%,21 日目には 65.0%であり,L-DFAT 細胞では脂肪細胞誘導開始 7
日目に 5.5%,21 日目には 63.0%と両細胞群間に有意な差は認めなかった。
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第 10図 酵素処理濃度と脂肪細胞の大きさおよび細胞数の分布
5 種類の酵素処理濃度(0.01%,0.02%,0.05%,0.1%,0.5%)により酵素処理 後,得られた成熟脂肪細胞数および細胞の直径をコールターカウンターにて測
定した。0.02%では他の濃度に比較して 60 μm未満の細胞数が有意に多かった。
特に,40 μm未満の細胞数は,他の濃度に比較して約 5 倍以上の細胞数を獲得
した。*p < 0.05(0.02% vs 0.1%)