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CY+TBI

ドキュメント内 PowerPoint Presentation (ページ 30-66)

高い生着率 高い腫瘍効果

BU+CY

肺障害患者 施設の問題

Flu+BU Flu+Mel

RIC: reduced-intensity conditioning

①高齢者は標準的な骨髄破壊的な前処置に耐えられない

②移植による後遺症や生活の質の低下などの問題

③移植片対腫瘍効果に対する理解が深まり、悪性腫瘍 の根絶には移植前処置よりも重要性が高い

免疫抑制効果

抗腫瘍効果

前処置の種類

TBI 2Gy

免疫抑制

フル移植 骨髄抑制

ミニ移植

RIST

Reduced intensity stem cell transplantation

Ful+CY Flu+TBI2

Gy

Flu+CY+

TBI2Gy

Flu+Mel Flu+BU8 Flu+BU8+

ATG

Flu+BU16

BU16+CY120 CY120+

TBI12Gy

造血幹細胞移植:幹細胞

骨髄液の採取

全身麻酔下に両側腸骨稜より穿刺吸引する

末梢血幹細胞採取

脱血 ルート

返血 遠心分離により ルート

単核球層を採取

採取された単核球,幹細胞分画を含む

ACD

臍帯血とは

1. 胎児と母体を結ぶ、臍帯の血管と 胎盤の中に含まれる血液

1. 70~100mlのなかに、有核細胞 約10億個が含まれる

2. 造血幹細胞・リンパ球が含まれる

3. 造血幹細胞は、より未分化な、より強力な増殖能力を有する

4. リンパ球のT細胞の主体を、naïve T細胞が占め、免疫学的に 寛容

移植する造血幹細胞源の多様性

1. HLA

一致同胞

2. HLA

1座不一致血縁、 一致非血縁骨髄・末梢血

3. HLA

1座不一致非血縁骨髄・末梢血

臍帯血、

HLA

3座不一致血縁(ハプロ一致)

各種造血幹細胞のメリット・デメリット

骨髄 末梢血幹細胞 臍帯血

確実に細胞数が得られる 経験が多く安定している

全身麻酔が不要 自己血貯血が不要

なし

全身麻酔が必要 骨髄穿刺術の副作用 自己血貯血を必要とする

GCSFの安全性

体外循環の合併症

十分な細胞が得られない可能性

なし

経験が多い 早期に移植ができる

造血回復が早い

HLA2-3座不適合でも可

早期の移植が可能

(緊急移植も可能)

GVHDが軽い

移植調整に時間がかかる GVHDが増加する 生着が遅い 拒絶の可能性

易感染性

拒絶と移植片対宿主病

同種(他人からの)移植では、

自家移植では、基本的に認められな

い免疫反応がおこりうる。

免疫とは何か?

同種造血幹細胞移植を理解するために

免疫担当細胞

=リンパ球など ウイルス

細菌など

人間の 細胞

攻撃

攻撃 非自己

=

自分ではなないもの を識別,攻撃

非自己を識別

非自己を攻撃・排除

主にリンパ球が担当

リンパ球は造血幹細胞 からできる

同種造血幹細胞移植後 のリンパ球はドナー由来 のものになる

◆HLAやマイナー抗原などの蛋白質

免疫力

・自身の体を守るために、自分以外の異物(細菌, ウィルス等)を攻撃して排除する力

・白血球が中心的な役割

・他人の細胞も攻撃するので、移植時には患者 とドナーの免疫力が様々に反応

拒絶と移植片対宿主病の違い

拒絶

固形臓器移植の場合、患者さんの免疫力がド ナーの臓器を排除しようとします

造血幹細胞移植の場合は、移植前処置で患者 さんの免疫力が低下しているので、

ドナーの造血幹細胞が拒絶されてしまう事は滅 多にありません

拒絶と移植片対宿主病の違い

GVHD(移植片対宿主病)

ドナーの白血球(特にTリンパ球)が患者さんの 体内に住み着くと(生着)、ドナーの白血球が患 者さんの色々な内臓を攻撃するという反応。

拒絶と移植片対宿主病の違い

HLAとは?

HLA(Human Leukocyte Antigen:ヒト白血球抗原)

赤血球にA、B、O型があるように、白血球にも個人固有の 抗原を有しています(A抗原・B抗原・DR抗原を各2個、計6個

⇒6座と呼ぶ)

なので…移植される幹細胞の持ち主(ドナー)のHLA型が 一致しないと、拒絶反応を起こしてしまいます。

◎HLAの一致する確率は、兄弟姉妹で1/4、それ以外では数100人~数万 人に1人(遠い昔に兄弟だった人の子孫同士)

HLA適合に関して

HLA適合の意義

患者とドナーのHLA抗原に違いが多ければ多いほど、GVHD・拒絶な どの危険性が高くなります。 一方で、HLAが異なる場合、ドナーの リンパ球は患者の腫瘍細胞を攻撃します(GVL効果)。

移植後、GVHDを発症した患者の方が発症しなかった患者よりも腫 瘍の再発が少ないことや、HLA適合同胞間移植よりもHLA適合度

の悪い非血縁間骨髄移植の方が、再発が少ない事も知られています。

非血縁移植; 6座一致

血縁移植; 1座不一致まで 臍帯血移植; 2座不一致まで

A B DR

A B DR

A B DR

A B DR

A B DR

A B DR

A B DR

A B DR A

B DR

A B DR A

B DR

A B DR

父 母

HLA

型が一致する確率は同胞間で

4

人に

1

人、それ以 外では数百人から数万人に

1

人の頻度である。

HLAの遺伝様式

子① 子② 子③ 子④

HLA適合と移植

HLA

血清型不適合(抗原不適合)が移植におよぼす影響

不適合

HLA

抗原が多いほど

GVHD

発症頻度が高い

1抗原不適合 2抗原不適合

3抗原不適合

GVHD発症頻度

Beatty, 1985

KM Sullivan, Blood. 1989 73:

1720-1728

GVHDとGVLが相関する

再 発 率

急性

GVHD

も,慢性

GVHD

起こらなかった場合

何らかの

GVHD

が出た場合 の方が再発率は低い

同種造血幹細胞移植後の免疫反応の功罪

HLA

好ましくない免疫反応

好ましい免疫反応

GVL の存在

GVHD :過ぎたるは及ばざるが如し

重症GVHDでは 成績は 悪くなる

早期 中期 後期

-15 30 100 360

細菌 真菌

ウイルス

GVHD

造血の由来

サイトメガロウイルス 帯状疱疹ウイルス

肺炎、気管支炎、副鼻腔炎、皮膚感染症

間質性肺炎、肝炎、胃腸炎、骨髄抑制など

単純ヘルペスウイルス 肺炎、敗血症

口内炎

アデノウイルス 出血性膀胱炎

皮疹

移植後の日数

急性GVHD 慢性GVHD

患者 ドナー

皮疹、肝障害、下痢 口内炎、肝障害、皮疹、消化器症状 角結膜炎、骨髄抑制など

免疫能 前処置

関連毒性

嘔気、粘膜障害、下痢、心肺肝腎などの臓器障害

生着前期(0~30日)

移植前処置関連毒性

易感染性であり細菌・真菌・ウイルスによる感染症 移植後早期(31~100日) 造血回復期

急性GVHD(細胞性免疫異常)

血管障害

移植後後期(100日~)

慢性GVHD(網内系機能障害と細胞性免疫・液性免疫)

移植後の時期別合併症

前処置関連毒性

●嘔吐、脱毛、骨髄抑制などの一般的抗がん剤の副作用

●粘膜障害のための口内炎や下痢など

疼痛が強い場合は、一時的に麻薬などの鎮痛薬の 使用も検討されます。

●心筋障害(エンドキサン心筋症)、肺障害、肝障害 (薬剤性や肝中心静脈閉塞症)、腎障害

(薬剤性や血管障害による血栓性微小血管障害症)など の重要臓器への障害

GVHD(移植片対宿主病)

急性GVHD ; 移植後3ヶ月以内。 皮膚・肝臓・胃腸に障

慢性GVHD ; 移植後3ヶ月以降。 皮膚・口腔/眼乾燥・

呼吸障害

急性GVHD;移植片対宿主病

(移植されたT細胞による)

皮疹 水様性下痢 胆汁うっ滞の肝障害 移植後早期(31~100日) 造血回復期

急性GVHD(細胞性免疫異常)

血管障害

予防法

短期MTX+CSA(シクロスポリン)

短期MTX+FK506(タクロリムス)

治療法

ステロイド剤

慢性GVHD;移植片対宿主病

(生着後に分化成熟したT細胞による)

移植後後期(100日~)

慢性GVHD(網内系機能障害と細胞性免疫・液性免疫)

①皮膚症状;最も高頻度。四肢に出現する扁平苔癬様皮疹。悪化すると強皮症へ。

②肝臓症状;胆汁うっ滞型肝障害を呈する

③眼・口腔症状;シェーグレン症候群様の唾液・涙液分泌障害により発症。乾燥・炎 症・潰瘍など、重症化すれば、経口摂取不可能・失明も。

④呼吸器症状;閉塞性細気管支炎(BO)が重要。間質性肺炎にも注意

⑤その他;食道炎、膣炎症など

治療

全身的には免疫抑制剤(ステロイド、シクロスポリン、タクロリムス等)

局所療法も並行して施行。

GVHD 予防

カルシニューリン阻害剤

(シクロスポリン・タクロリムス)

メソトレキセート

(

もしくはプレドニン

)

– ATG

(抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン:サイモグロブリン)

– 間葉系幹細胞輸注療法

– Anti CD25(IL-2R)抗体 (シュミレクト) – TNF阻害薬

(Infliximab:レミケード、 Etanercept:エンブレル ) – MMF (セルセプト)

ステロイド以外の急性 GVHD

(保険外を含む)治療

その他の合併症

移植後10年後まで 2.2~3.5%

(通常の3.8~8.3倍)

二次性発がん

眼・骨関節

1.免疫抑制療法の中止

中止だけで再寛解導入も(特にCML)

2.DLI(Donar lymphocyte infusion;

ドナーリンパ球輸注)

CMLにおいて特に効果(約90%)。それ以外は一時的

3.化学療法

標準治療なし。通常の50~70%程度のDose

4.再移植

合併症などリスク上昇。

再発後の対処

HLA半合致移植

(Haplo transplantation)

●少子化に伴い HLA一致血縁(兄弟)が得られにくい

●病状が安定せず、骨髄バンクドナーのコーディネイトが待てない

●充分な細胞数の臍帯血が得られない

上記の様な場合でも、HLA半合致ドナーであれば、

血縁に多く見つかる可能性(次ページ参照)があり、

また、準備も骨髄バンクよりは比較的速やかにできることがある。

例;子③に対する

HLA

半合致ドナーは、父(

ABDR)

、母

(ABDR),

子④

(ABDR)

となる(基本的に、両親は必ず

HLA

半合致となる)

A B DR

A B DR

A B DR

A B DR

A B DR

A B DR

A B DR

A B DR A

B DR

A B DR A

B DR

A B DR

父 母

HLA半合致移植

子① 子② 子③ 子④

●HLA半合致移植ではHLA3座不一致のため、拒絶や 重度のGVHDのriskがある

●ATG(抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン)を含む

GVHD予防やpost –cyclophosphamide(PT-CY)を用いての 拒絶やGVHDの予防を行うHLA半合致移植が

注目されています。

ドキュメント内 PowerPoint Presentation (ページ 30-66)

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