■研修のポイント
代表的な疾患について,症状から不整脈の種類を推定し,実際の発作時心電図を得る手段を理解する.ま た適切に心電図診断ができる.カテーテルアブレーションや植込み型除細動器の適応についての知識を持 つ.植込み型除細動器については自動車運転の禁止に関する知識がある.
■判定の基準
1 )- 6 )すべて経験し,各項目ごとに 3 例以上
1 )期外収縮(上室・心室)
■研修のポイント
症状,身体所見,心電図の特徴を理解する.
上室期外収縮の変行伝導に注意して心室期外収縮と鑑別できる.
治療の要否を判定できる.
■達成目標(知識)
基礎心疾患の有無,心機能に応じて予後が違い,原疾患の治療を優先させることを理解する.
期外収縮の軽減要因,悪化要因に関する知識がある.
自律神経や運動との関連を考察できる.
抗不整脈薬,β遮断薬,カルシウム拮抗薬,その他薬物療法を適切に適用できる.
カテーテルアブレーションの適応について概説できる.
■達成目標(技能)
患者または家族から聴取した症状から期外収縮を疑うことができる.
脈の触診および聴診から,期外収縮の診断ができる.
12誘導心電図,ホルター心電図および運動負荷心電図を使って診断ができる.
変行伝導が指摘でき,上室性と心室性を鑑別できる.
軽減・悪化要因や自律神経との関連も考慮に入れ,生活指導ができる.
■達成目標(態度)
患者と家族に対して,不整脈の原因と危険性の有無,治療について,基礎疾患に応じて適切にわかりやす く説明できる.
達成目標
A
・
2 )上室頻拍
■研修のポイント
症状から頻拍症を疑い,非観血的方法で診断できる.
心臓電気生理学的検査,ループレコーダ,アブレーションの適応について判断できる.
適切な薬物療法を実施できる.
■達成目標(知識)
以下の項目に挙げる代表的疾患の心電図所見を理解する.
それぞれの不整脈の薬物治療を理解する.
リエントリー機序と自動能について概説できる.
WPW症候群についての知識がある.
■達成目標(技能)
12誘導心電図,ホルター心電図,携帯型心電図等を用いて発作時の心電図を評価できる.
心房頻拍,発作性上室頻拍,心室頻拍が鑑別できる.
WPW症候群における発作時と非発作時の心電図変化を診断できる.また潜在性WPW症候群について理 解できる.
基礎心疾患の有無について,身体所見,心電図,X線検査,心臓超音波検査を含む諸検査で評価できる.
頻拍発作を停止する適切な薬物療法ができる.
Valsalva手技や頸動脈マッサージが適用できる.
緊急性を要するものについて,DCが使用できる.
非発作時の予防的薬物療法ができる.
カテーテルアブレーションの適応と治療法について概説できる.
■達成目標(態度)
不整脈の発生機序をふまえて病態・治療についてわかりやすく説明できる.
頻拍発作の停止に必要な処置についてわかりやすく説明できる.
頻拍の停止と発作予防の治療法が異なる場合があることを説明できる.
3 )心房細動
■研修のポイント
症状と心電図所見から診断ができる.
適切な薬物療法ができ,抗凝固を実施できる.
カテーテルアブレーションについて概説できる.
■達成目標(知識)
定義と心電図所見について理解する.
レートコントロールとリズムコントロールについて具体的薬物名を挙げて解説できる.
抗凝固療法の適応,リスク評価法について解説できる.
DCやカテーテルアブレーションの適応について概説できる.
■達成目標(技能)
12誘導心電図,ホルター心電図,携帯型心電図等を用いて発作時の心電図を評価できる.
WPW症候群における偽性心室頻拍を疑うことができる.
房室伝導を抑制する手段(Valsalva手技や頸動脈マッサージ,薬物を含む)を適切に使用できる.
達成目標
A
達成目標
A
・
内分泌疾患など全身疾患が基礎にないか,判定できる.
塞栓症のリスク因子,抗凝固薬使用時の出血リスク因子について判断し治療選択ができる.
レートコントロールとリズムコントロールの区別を行って薬物治療ができる.
DCの適応と効果について概説できる.
カテーテルアブレーションの効果について概説できる.
■達成目標(態度)
病態・治療についてわかりやすく説明できる.
頻拍発作の停止に必要な処置についてわかりやすく説明できる.
塞栓の危険性についてわかりやすく説明し,治療アドヒアランス向上を図ることができる.
4 )心房粗動
■研修のポイント
症状と心電図所見から診断ができる.
適切な薬物療法ができる.
カテーテルアブレーションについて概説できる.
■達成目標(知識)
定義と心電図所見について理解する.
レートコントロールとリズムコントロールについて具体的薬物名を挙げて解説できる.
DCやカテーテルアブレーションの適応について概説できる.
■達成目標(技能)
12誘導心電図,ホルター心電図,携帯型心電図等を用いて発作時の心電図を評価できる.
房室伝導を抑制する手段(Valsalva手技や頸動脈マッサージ,薬物を含む)を適切に使用できる.
器質的心疾患の有無について,身体所見,心電図,X線検査,心臓超音波検査を含む諸検査で評価できる.
適切な薬物治療,cardioversionが実施できる.
アブレーションの適応が判断できる.
■達成目標(態度)
病態・治療についてわかりやすく説明できる.
頻拍発作の停止に必要な処置についてわかりやすく説明できる.
塞栓の危険性について,わかりやすく説明し,治療アドヒアランス向上を図ることができる.
5 )心室頻拍
■研修のポイント
症状から頻拍症を疑い,非観血的方法で診断できる.
心臓電気生理学的検査,ループレコーダ,アブレーション,植込み型除細動器の適応について判断できる.
適切な薬物療法を実施できる.
■達成目標(知識)
心電図所見を理解する.
不整脈の薬物治療に関する知識がある.基礎心疾患による治療の違いを説明できる.
達成目標
A
達成目標
A
・
■達成目標(技能)
12誘導心電図,ホルター心電図,携帯型心電図等を用いて発作時の心電図を評価できる.
上室頻拍,心室頻拍が鑑別できる.
特発性心室頻拍(流出路起源,およびベラパミル感受性)を診断できる.
基礎心疾患の有無について,身体所見,心電図,X線検査,心臓超音波検査を含む諸検査で評価できる.
発作を停止する適切な薬物療法ができる.
緊急性を要するものについて,DCが使用できる.
非発作時の予防的薬物療法ができる.
カテーテルアブレーションや植込み型除細動器の適応を概説できる.
■達成目標(態度)
不整脈の発生機序をふまえて病態・治療についてわかりやすく説明できる.
頻拍発作の停止に必要な処置についてわかりやすく説明できる.
頻拍の停止と発作予防の治療法が異なる場合があることを説明できる.
6 )心室細動
■研修のポイント
診断が適切にできる.
緊急事態であることを理解し,直ちにALSを実行できる.
基礎心疾患について評価できる.
■達成目標(知識)
定義と心電図所見について理解する.
発生しやすい病態について知っている(急性心筋梗塞,心筋症,心不全,QT延長,Brugada症候群).
DCや植込み型除細動器の適応について概説できる.
■達成目標(技能)
発作時の心電図を判読できる.
器質的心疾患の有無について,身体所見,心電図,X線検査,心臓超音波検査を含む諸検査で評価できる.
虚血急性期に生じたものかどうか,判断できる.
ただちにDCをかけることができ,救急蘇生法ができる.
植込み型除細動器の適応について,判断できる.
■達成目標(態度)
病態と重症度,治療について説明できる.
失神発作を起こすことをふまえ,日常生活の注意についてわかりやすく説明できる.
植込み型除細動器の植込みの適応と植込み後の注意点について,説明できる.