5.3.1. サイレントバージョンアップ用の設定ファイルの作成
サイレントバージョンアップ用の設定ファイルを作成します。テキストエディタで以下のフォー マットに従って作成してください。
"UPGRADE":true
"JCDBS_PORT":23131
"ADDPORT_FIREWALL":1
各パラメータの詳細は表2.3「設定ファイルの変更可能なパラメータ一覧」を参照 し、必要に応じて値を変更してください。
■表2.3「設定ファイルの変更可能なパラメータ一覧」に記載していないパラメータ については、値を変更せずにフォーマットの通りに記述してください。
■各パラメータの注意事項は表2.4「設定ファイルのパラメータの注意事項一覧」を 参照してください。
■アップデートするJobCenddterのバージョンがR13.1以降の場合、
「JCDBS_PORT」に指定するポート番号は、アップデートするJobCenterで使用し ているポート番号と同じ値を指定してください。
5.3.2. サイレントバージョンアップ
本作業(アップグレード)を行う前に必ず次の作業・確認を行ってください。
1. <JobCenterMG/SVインストールディレクトリ>配下のファイルにアクセスしてい ないことの確認
2. JobCenterMG/SVをインストールしたドライブに十分な空き容量(インストール済 みのJobCenterMG/SVが使用しているサイズ以上)があることの確認
その他のバージョンアップの注意事項については「5.2 Windows版(通常バージョン アップ)」と同様ですので、そちらを参照してください。
次の手順に従ってサイレントバージョンアップを行ってください。
1. JobCenterメディア(DVD-ROM)をセットして、コマンドプロンプトを起動します。コマンドプ ロンプトはWindowsの[スタート]-[プログラム]-[アクセサリ]から起動できま
す。Windows Server 2012の以降の場合は、[スタート]-[↓]で表示されるアプリ一覧か ら起動できます。
2. バージョンアップを実施する前に、JobCenterサービスおよびクラスタサイトを停止する必要 があります。停止されていない場合には、以下のコマンドを用いて停止します。
■JobCenterサービスの停止
C:\> %InstallDirectory%\bin\cluster\cjcpw.exe -stop -local
■クラスタサイトの停止
C:\> %InstallDirectory%\bin\cluster\cjcpw.exe -stop <サイト名>
■JobCenterのバージョンがR12.8より前のバージョンの場合、cjcpwコマンドの 場所は「%InstallDirectory%\bin\cjcpw.exe」となりますので、適宜読み替え てください。
■cjcpwコマンドの詳細は、<コマンドリファレンス>の「4.2 cjcpw デーモンプロ セスの起動と監視、停止」を参照してください。
3. 次のコマンドでカレントディレクトリを変更してください。
C:\> Q: ↵
Q:\> cd Q:\PACKAGE\JB\WINDOWS\MGSV\x64\script ↵
CD/DVD-ROMドライブをQ: ドライブとして説明します。
CD/DVD-ROMドライブを他のドライブ名に割り当てている場合は、適宜読み替え てください。
4. 次のコマンドを実行するとバージョンアップが開始されます。
Q:\> install.bat <jcsetup.conf> ↵
バージョンアップが正しく完了すると「Upgrade finished successfully!」と表示されます。
<jcsetup.conf>には予め作成済みの設定ファイルのフルパスを入力してください。
JobCenterのバージョン確認方法は以下のとおりです。