ベンチマークの説明
このセクションの内容は、VMmark ベンチマークバージョン 1.1.1(以降、「VMmark V1」)に基づいてい ます。VMmark V1 は、ハイパーバイザーを使用した仮想化ソリューションにおけるサーバ統合の適合性比 較を行うために VMware が開発したベンチマークです。
ベンチマークは、負荷生成用のソフトウェアに加えて、定義済み負荷プロファイルおよび規定されたルール で構成されます。長い間、VMmark V1 は、ベンダー間の比較が可能な唯一の確立された仮想化ベンチマー クでした。VMmark V1 のベンチマーク結果は、VMware 社のレビュー後に
VMware
サイトで公開されてい ました。現在では、VMmark V2 に置き換えられており、VMmark V1 は研究目的でのみ使用可能です。VMmark V1
のようなベンチマークは、サーバ統合の観点から実際のデータセンターを模倣します。言い方を変えると、実際にサーバ上で仮想化されているアプリケーションシナリオを考慮しなければなりません。
目標は、稼動率が低いサーバをできるだけ多く VM として集約することです。そのため、ベンチマークによ って、さまざまなアプリケーション
VM
の全体的なスループットと、効率よく運用できる仮想マシンの個数 を評価することが必要になります。これらの 2 つの目的のために次のようなソリューションコンセプトが確立されています。まず、アプリケー ションシナリオの代表的なグループが選択されます。これらは、測定時に仮想ホスト上で同時に開始されま す。各 VM には、適切な負荷ツールを使用して低い負荷がかけられるようになっています。このような VM をグループ化したものを「タイル」と呼びます。
VMmark V1 のタイルは 6 つの VM で構成され、
そのうち 5 つは特定のアプリケーションシナリ オに割り当てられます。これらの VM に加え、ス タンバイサーバという 6 番目の VM が追加され ます。VMmark V1 では、論理的なプロセッサ、
メモリ、ハードディスクスペースといった特定の リソースが各 VM に強制的に割り当てられます。
右の表に、6 つの VM とそれらを測定するために 使用する負荷ツールを示します。
測定対象となるサーバの処理能力によっては、全体として最大のパフォーマンスを達成するために複数のタ イルを並列して開始する必要があります。
5
つの VMmark V1 アプリケーションシナリオのそれぞれから VM ごとのベンチマーク結果が得られます。これらの結果から単一のスコアを取得するために、すべての結果が適切に集約されます。結果は、あるタイ ル数に対する VMmark V1 スコアで表し、「12.34@5 タイル」のように実際のスコアに加えてタイル数が示 されます。
VMmark V1 の詳細については、『ベンチマークの概要 VMmark V1』を参照してください。
アプリケーションシナリオ 負荷ツール データベースサーバ Sysbench
ファイルサーバ Dbench(変更済み)
Java アプリケーションサーバ SPECjbb2005(変更済み)
メールサーバ Loadsim 2003
Web サーバ SPECweb2005(変更済み)
スタンバイサーバ -
テスト対象システム
タイル n
タイル 3 タイル 2 タイル 1 データ
ベースVM
Java VM
メール VM ファイル
サーバVM
Web VM
スタンバイ VM データ
ベースVM
Java VM
メール VM ファイル
サーバVM
Web VM
スタンバイ VM
データ ベースVM
Java VM
メール VM ファイル
サーバVM
Web VM
スタンバイ データ VM
ベースVM
Java VM
メール VM ファイル
サーバVM
Web VM
スタンバイ VM
… …
ベンチマーク結果
2010 年 4 月 6 日、富士通は、合計 12 プロセッサコアを搭載したシステム構成の PRIMERGY BX922 S2 と VMware ESX 4.0 Update 1 を使用して「32.89@24 タイル」の VMmark V1 スコアを達成しました。2 基の 4 コア CPU 構成(8 プロセッサコア)では、2010 年 5 月 4 日に「27.99@18 タイル」の VMmark V1 スコ
アを達成しています。これらのスコアおよび詳細な結果と構成データについては、
http://www.vmware.com/products/vmmark/v1/results.html を参照してください。
「27.99@18 タイル」というスコアを達成したことで、PRIMERGY BX922 S2 は、VMmark V1 の観点から 最も強力な 8 コアのブレードサーバと評価され、VMmark V1 ランキングの 8 コアサーバのカテゴリでは、
PRIMERGY RX300 S6
に続き2
位(ベンチマーク結果の公表時点)になっています。この記録を達成するために必要な主な条件は、プロセッサ(動作周波数が最適化された 4 コアプロセッサ
Xeon X5677)と、プロセッサの機能を最適に使用できるハイパーバイザーです。これらの機能には、拡張
ページテーブル(EPT)4、ハイパースレッディング、およびこのプロセッサで採用されている高速なメモ リ接続が含まれます。これらはすべて、仮想化に対して有効に機能します。18 タイルを稼動させるためには、最大のパフォーマンス(1333 MHz)で動作する 96 GB(8 GB × 12 枚)
のメモリ構成が必要です。
PRIMERGY BX922 S2
は、12 コアサーバのカテゴリでも順位を保っています。「32.89@24 タイル」のVMmark V1
スコアを達成し、ハーフハイトのブレードサーバとしては最高位、12 コアサーバとしてはVMmark V1 ランキング 2 位(ベンチマーク結果の公表時点)を獲得しています。
ベンチマークで定められた要件を満たすために、24 タイルの稼動時にはメモリを 144 GB(8 GB × 18 枚)
に拡張する必要があります。システムのアーキテクチャーにより、速度は 800 MHz に低下します。
すべての VM、それらのアプリケーションデータ、ホストオペレーティングシステム、および追加で必要な データは、合計で
44
個のLUN
(18
タイル)または56
個のLUN
(24
タイル)を備えたETERNUS DX80
システムの強力なファイバーチャネルディスクサブシステムに格納されます。使用されているすべてのコンポーネントは、それぞれが最適に動作するように調整されました。
4 EPT は、ホストとゲストのメモリアドレスのマッピングをハードウェアでサポートすることで、メモリの仮想化を高
速化します。
ベンチマーク環境
一般的な測定環境を次に示します。
SUT ハードウェア
モデル PRIMERGY BX922 S2
プロセッサ 18 タイル:Xeon X5677(4 コア、3.46 GHz)× 2 基 24 タイル:Xeon X5680(6 コア、3.33 GHz)× 2 基
メモリ 18 タイル:96 GB(8 GB DIMM × 12 枚)、1333 MHz Registered ECC DDR3 24 タイル:144 GB(8 GB DIMM × 18 枚)、1333 MHz Registered ECC DDR3 ネットワーク
インターフェース
内蔵 Intel 82576EBデュアルポート 1 GbE アダプター × 2 基
ディスクサブシステム 内蔵ハードディスクは使用しません。
18 タイル:ストレージシステム ETERNUS DX80 × 9 台、合計 196 台のハードディスク を搭載(複数の RAID-0 アレイを構成)。
24 タイル:ストレージシステム ETERNUS DX80 × 15 台、合計 340 台のハードディスク を搭載(複数の RAID-0 アレイを構成)。
ストレージ接続 デュアルチャネル MC-FC82E(Emulex LPe12002 ベース)× 1 基 SUT ソフトウェア
オペレーティングシステム ハイパーバイザー VMware ESX Server
ESX バージョン VMware ESX v4.0 Update 1、ビルド 244038 / 236512
BIOS バージョン Rev 3C20.2861
負荷ジェネレーターのハードウェア
モデル 18 タイル: サーバブレード PRIMERGY BX620 S4 × 18 基
24 タイル: サーバブレード PRIMERGY BX620 S4 × 24 基 プロセッサ Intel Xeon 5130(2 GHz)× 2 基
メモリ 3 GB
ネットワーク インターフェース
それぞれ 1 Gbit LAN × 1 基
オペレーティングシステム Microsoft Windows Server 2003 R2 Enterprise、SP2 および KB955839 を適用 詳細
公開 URL http://www.vmware.com/files/pdf/vmmark/VMmark-Fujitsu-2010-05-04-BX922S2.pdf http://www.vmware.com/files/pdf/vmmark/VMmark-Fujitsu-2010-04-06-BX922S2.pdf 国または販売地域によっては、一部のコンポーネントが利用できない場合があります。
1 Gb または 10 Gb の 複数のネットワーク
プライムクライアントを 含む負荷ジェネレーター
サーバ ストレージシステム
SUT(System Under Test:テスト対象システム