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3-3-4 mus-43におけるエピスタシス解析
mus--43変異株が紫外線に対し感受性を示したが、どの修復系に属する遺伝子かを さらに詳細に調べるため、NER系mus-38変異株、第二除去修復系mus-18変異株、
組換え修復系mei-3変異株、複製後修復系uvs-2変異株と掛け合わせで二重変異株を 作成し、二重変異株と親株の紫外線に対する感受性を比較した(Fig. 3-4)。
NER変異株であるmus-38変異株とmus-43変異株との二重変異株mus-43 mus-
38では、紫外線に対する感受性は、親株であるmus-38変異株よりもmus-43変異 株の感受性に似た結果を示した(Fig.3・・4A)。しかしながら、 mus-43 mus-38二重変 異株が親株と比較して、紫外線に対し、相加的・相乗的な感受性を示さなかったこと からmus-38遺伝子とmus-43遺伝子は同じ修復系で作用していることが推測された。
第二除去修復mus-78変異株はmus-43変異株よりも紫外線に対する感受性は高く、
NER mus・・38変異株と同程度の感受性である。 mus・・43 mus 18二重変異株では、そ れぞれの親株である単一変異株に比べ紫外線に対して相乗的な感受性の増加を示した
(Fig.3-4B)。複製後修復系uvs-2はultra vio/e t sensitive-2の略称であり、紫外線 に対し極めて高い感受性を示す。mus-43変異株はuvs-2変異株よりも紫外線に対す る感受性は低いが、mus-43 uvs-2二重変異株は、 uvs-2変異株の感受性よりも高く なり、mus-43、 uvs-2遺伝子は他経路で働くことが推測された(Fig.3-4C)。組換え 修復系mei-3変異株は、紫外線に対し野生株と同様に、ほとんど感受性を示さない(Fig.
3-4D)。しかしながら、 mus-43 mei-3二重変異株は紫外線に対し、 mus-43変異株 よりも相加的な感受性を示した。
以上の結果より、mus-43遺伝子はmus-38遺伝子と同じNER系に属する遺伝子で あることが明らかとなった。
3-3-5 mus-43変異株の復帰突然変異頻度の測定
れら二つの株とmus-43変異株と交配させて二重変異株を作製し、紫外線に対する復 帰突然変異頻度を測定した。
mus-43変異株の突然変異頻度は、塩基置換型、フレームシフト型の両テスターに おいて、野生株をバックグラウンドにもつ株の突然変異率よりも2~3倍程度高くな ることが明らかになった(Fig.3-4)。
A lOO
(まご・。〉巨3
10
1
O.1
C
lOO10
1
(ま)石〉乏⊃°り
‡駕㌫:99 Bloo
十mus-43 mus-38
0 200 400 UV dose(J/m2)
(ま)る〉Σ⊃°り 10
1
O.1
D
100(@ひ)一⑩〉一〉」コω 10
1
0 200 400 UV dose(J/m2)
mus-43 me∫-3
mus-43
A
lOOO
0 0 0 1 1
切」。〉ξのs9\+巨
1
B36(base substitution)
0 200 400 UV dose(J/m2)
。。」。≧ξし・s2\+匡
B 1000
100
10
1
OGW1(frameshift)
O 200 400
UV dose(J/m2)
Fig.3-5. mus-43変異株の復帰突然変異頻度
パントテン酸要求株ρ∂n-2(B36)とρ∂n-2(OGW1)を用いてmus-43、 mus-44変異 株の突然変異の誘発をみた。
(A)pan-2(B36)はρ∂n-2遺伝子内の塩基置換による変異株である。(B)pan-2(OGW1)
はフレームシフト型の変異が導入されている変異株である。
mus-43変異株とmus-44変異株は共に野生株と比べて突然変異頻度が上昇した。
mus-43変異株は野生株よりも突然変異頻度は高いが、 mus-44変異株よりも低いこ とが明らかになった。