その他の出願人(出願件数
31
以下の企業)が2,365
件、大学・研究機関が59
件、個人が71
件であった。なお、米国については、出願人属性が不詳なものが2,319
件ある。図表
35
出願人属性別の出願件数の割合(1998
〜2004
年累計)JPO
上位出願企業 3,815件(27.7%)
中位出願企業 2,095件(15.2%)
その他の出願企業 6,474件(47.1%)
個人 1,240件(9.0%)
大学・研究機関 128件(0.9%)
USPTO
その他の出願人 2,365件(41.0%)
出願人名不詳 2,319件(40.2%)
中位出願人 432件(7.5%)
上位出願人 527件(9.1%)
個人 71件(1.2%)
大学・研究機関 59件(1.0%)
EPO
中位出願企業 207件(11.2%)
その他の出願企業 1,040件(56.2%)
個人 252件(13.6%)
上位出願企業 333件(14.0%)
大学・研究機関 18件(1.0%)
7 特許庁 特許行政年次報告書
2006
年度版<統計資料編>を基に算出(1998
年〜2004
年累計)図表
36
出願人属性別の出願件数の推移JPO
625 606
471 655
502 434
522
302 265
309 447
267
254 251
888 905
992 1151
971
728 839
6 10 15 29 18 22 28
132 147
198 258
193
156 156
0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400
1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004
1.上位出願企業 2.中位出願企業 3.その他の企業 4.大学・研究機関 5.個人
(出願件数)
(基礎出願年)
USPTO
73 75 78
72 71
29
43 50
89 76
50 298
286 340
409 424
325 283
612 10 88 99 89 1111 78
148 197
244 402
427 388
513
66 92 95
14 0
100 200 300 400 500 600
1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004
1.上位出願企業 2.中位出願企業 3.その他の企業
4.大学・研究機関 5.個人 6.出願人名不詳
(出願件数)
(基礎出願年)
EPO
48 42
54 63
54 52
20 32
25 36
39 41
29
5 144
147 174
183 184
156
52
1
4 5
3 1 43
31 36
33 58
34 17 4 0
20 40 60 80 100 120 140 160 180 200
1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004
1.上位出願企業 2.中位出願企業 3.その他の企業 4.大学・研究機関 5.個人
(出願件数)
(基礎出願年)
3.出願人国籍別出願人数推移
ここでは、
JPO
における出願人国籍別の特許出願人数(縦軸)と出願件数(横軸)の推 移を示す。日本国籍の出願人は、
1998
年から2001
年にかけて出願件数が1,670
件から2,180
件へ、出願人数が
535
人から857
人へと増加しており、警報システムに関する研究開発の参入が あり、裾野が拡大していたことがわかる。米国国籍の出願人は、
1998
年から2002
年にかけて出願件数が67
件から50
件へと減少 しているが、出願人数は29
人から40
人へと増加し、その後減少に転じている。欧州国籍の出願人は、
1999
年に出願件数が44
件、出願人数38
人とピークが認められ るが、その後、出願件数、出願人数とも減少している。図表
37
JPO
における出願人国籍別 特許出願人数−出願件数の推移(
1998
年〜2004
年 基礎出願年ベース)出願人国籍:日本
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
0 100 200 300 400 500 600 700 800 900
(出願件数)
( 出願人数)
1998
2001
2004
出願人国籍:米国
0 10 20 30 40 50 60 70 80
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45
(出願件数)
( 出願人数)
1998
2002
2004
2001
出願人国籍:欧州
0 10 20 30 40 50
0 10 20 30 4
(出願件数)
(出願人数)
1998
2002
2004
1999
0
4.大学・研究機関の出願動向
図表
38
に三極特許庁における大学・研究機関の出願件数の推移を示す。JPO
における1998
〜
2004
年までの大学・研究機関8の出願件数は128
件であった。このうち上位の出願人のランキングは図表
39
のとおりである。科学技術振興機構や国土交 通省などの公的機関が出願上位にランクインしていることがわかる。また、河川情報センターやリアルタイム地震情報利用協議会などのように、防災(自然災 害)を対象とした研究機関がランクインしている。
8 研究機関の範囲には、公的機関や業界団体を含めている。
図表
38
三極特許庁における大学・研究機関の出願件数の推移0 5 10 15 20 25 30 35
1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 J P O US P T O EP O
(件)
(基礎出願年)
図表
39
JPO
における上位の出願人のランキング(大学・研究機関)順位 出願人 件数
1 科学技術振興機構 12
2 国土交通省 11
3 河川情報センター 8
4 慶応義塾 7
4 鉄道総合技術研究所 7
6 産業技術総合研究所 6
7 リアルタイム地震情報利用協議会 5
7 電力中央研究所 5
USPTO
における1998
〜2004
年までの大学・研究機関の出願件数は59
件であった。こ の う ち 上 位 の 出 願 人 の ラ ン キ ン グ は 図 表
40
の と お り で あ る 。MASSACHUSETTS INSTITUTE OF TECHNOLOGY
(MIT
)やJOHNS HOPKINS UNIVERSITY
などの大学 のほかに、米国政府(海軍や陸軍など)が出願上位にランクインしていることがわかる。図表
40
USPTO
における上位の出願人のランキング(大学・研究機関)順位 出願人 件数
1
UNIT ED S T AT ES OF AMERIC A AS REPRES ENT ED B Y T HE S EC RET ARY OF T HE NAV Y
11 2 MAS S AC HUS ET T S INS T IT UT E OF T EC HNOL OGY 6
3 J OHNS HOPKINS UNIVERS IT Y 5
4
UNIT ED S T AT ES OF AMERIC A AS REPRES ENT ED B Y T HE ADMINIS T RAT OR OF T HE NAT IONAL
AERONAUT IC S &S PAC E ADMINIS T RAT ION
4 5 INDUS T RIAL T EC HNOL OGY RES EARC H INS T IT UT E 2 5
PUB L IC WORKS RES EARC H INS UT IT UT E MINIS T RAY OF C ONS T RUC T ION
2 5
UNIT ED S T AT ES OF AMERIC A AS REPRES ENT ED B Y T HE DEPART MENT OF HEAL T H&HUMAN S ERVIC ES
2 5
UNIT ED S T AT ES OF AMERIC A AS REPRES ENT ED B Y T HE S EC URET ARY OF T HE ARMY
2
EPO
における1998
〜2004
年までの大学・研究機関の出願件数は19
件であり、JPO
やUSPTO
における出願件数と比べると少ない。このうち上位の出願人のランキングは図表
41
のとおりである。慶応義塾が4
件で1
位で あった。次いで、COMMONWEALTH SCIENTIFIC AND INDUSTRIAL RESEARCH ORGANISATION
、DIRECTOR GENERAL OF PUBLIC WORKS RESEARCH
INSTITUTE MINISTRY
、JOHNS HOPKINS UNIVERSITY
がそれぞれ2
件ずつであった。図表
41
EPO
における上位の出願人のランキング(大学・研究機関)順位 出願人 件数
1 慶応義塾 4
2
C OMMONWEAL T H S C IENT IF IC AND INDUS T RIAL RES EARC H ORGANIS AT ION
2 3
DIREC T OR GENERAL OF PUB L IC WORKS RES EARC H INS T IT UT E MINIS T RY
2 4 J OHNS HOPKINS UNIVERS IT Y 2
5.個人発明家の出願動向
三極特許庁における個人発明家の出願件数の推移は図表
42
のとおりである。JPO
における個人発明家の出願は、2001
年に出願件数のピークがあることがわかる。なお、
USPTO
における解析対象の特許文献の約4
割は出願人名が不詳である。そのため、USPTO
のデータについては、あくまで参考である。図表
42
三極特許庁における個人発明家の出願件数の推移0 50 100 150 200 250 300
1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004
J P O US P T O EP O
(件)
( 基礎出願年)
第Ⅲ部 今後の我が国における警報システムの研究開発についての提言
第1章 調査の総括
三極における技術区分別の出願構造を明らかにするために、特化係数という指標を用い て三極特許庁における出願の注力技術分野の分析を行った。(図表
43
)注)特化係数とは、
JPO
における全体の出願に占めるある技術区分(ここでは、技術区分X
とする。) ごとの出願数の割合を1.00
とした場合の、USPTO
とEPO
における技術区分X
の出願件数の割合を 比較する係数である。特化係数(USPTO)=(USPTOにおける技術区分
X
の総出願に占める割合)÷(JPOにおける技術区分
X
の総出願に占める割合)特化係数(
EPO
)=(EPO
における技術区分A
の総出願に占める割合)÷ (JPO
における技術区分A
の総出願に占める割合)特化係数の一例を示すと、JPOにおける技術区分
A
の総出願件数に占める割合が16.0%であり、USPTO
における技術区分
A
の総出願件数に占める割合が32.0%
であった場合、特化係数は2.00
となる。USPTO
の 特化係数が大きいということは、USPTO
における技術区分A
の出願がJPO
における出願より集中している ということを示す。特化係数による分析の結果、三極特許庁において、出願傾向に大きな差が生じない分野(不 法侵入や自動車関係など)がある一方で、各極における注力分野が異なる点も確認できた。
すなわち、
JPO
においては、災害(火災や地震など)、高齢者を監視対象とする出願件数の割合が
USPTO
、EPO
よりも高い。また、カメラや画像処理分野の出願の割合が高いことや、発明の効果として、経済性(コスト低減)や迅速性に関する出願の割合が多いといえる。
一方、
USPTO
、EPO
においては、飛行機や病院施設に関連する分野の出願の割合がJPO
より高く、患者や子供・児童を監視対象とする出願件数の割合も高い。また、
IC
タグに記憶 された情報に関する出願件数の割合が高いことや発明の効果として、安心度に関する出願の 割合が多いといえる。①三極特許庁ともに出願が多く、特化係数の差が少ない分野
AA4
:事故、AA5
:犯罪事件、AA51
:物的犯罪(盗難など)、AA53
:不法侵入、AA44
:自 動車事故、AB14
:自動車、AB63
:ビル、などDA24
:センサ情報(*)
、DA23
:GPS
、携帯電話からの情報EE44
:物理量センサ、E13
:ネットワークH2
:安全性(*)
②
JPO
における出願が多く、USPTO
、EPO
の特化係数が少ない分野(JPO
における注力技術 分野)AA2
:人的災害(*)
、AA21
:火災、AA11
:地震および振動AB53
:ガス、AB61
:戸建住宅、AB62
:集合住宅AC14
:高齢者、AC23
:生死・安否・消息DA21
:カメラからの映像信号EE41
:カメラ、E65
:画像処理、E17
:他の機器との組み合わせH4
:経済性(コスト低減)(*)
③
JPO
における出願が少なく、USPTO
、EPO
の特化係数が多い分野(USPTO
、EPO
における 注力技術分野)AB12
:飛行機、AB64
:病院・介護施設、AB84
:手荷物・身の回り品AC13
:患者、AC16
:子供・児童DA22
:IC
タグに記憶された情報E42
:IC
タグH3
:安心度(*)
図表
43
三極特許庁における特許出願の特化係数の一覧(一部抽出)件数 特化係数 件数 特化係数 件数 特化係数 件数 特化係数 件数 特化係数 件数 特化係数
AA11:地震および振動 108 1.00 14 0.28 0 E11:中央装置 161 1.00 148 1.98 34 1.49
AA21:火災 1,343 1.00 178 0.29 129 0.68 E12:端末装置 195 1.00 26 0.29 10 0.36
AA44:自動車事故 528 1.00 154 0.63 63 0.84 E13:ネットワーク 1209 1.00 607 1.08 159 0.93
AA51:物的犯罪 1150 1.00 362 0.68 196 1.20 E14:無線機器 571 1.00 147 0.55 49 0.61
AA53:不法侵入 910 1.00 224 0.53 87 0.68 E16:データ処理装置 916 1.00 165 0.39 70 0.54
AB12:飛行機 24 1.00 244 21.89 66 19.44 E17:他の機器との組み合わせ 129 1.00 15 0.25 9 0.49
AB14:自動車 1560 1.00 600 0.83 218 0.99 E21:有線伝送(*) 833 1.00 152 0.39 35 0.30
AB16:エレベータ 108 1.00 8 0.16 4 0.26 E22:無線(*) 1370 1.00 1,229 1.93 293 1.51
AB21:製造・加工 185 1.00 48 0.56 18 0.69 E31:デジタル伝送 104 1.00 25 0.52 5 0.34
AB53:ガス 382 1.00 31 0.17 16 0.30 E41:カメラ 1127 1.00 203 0.39 55 0.34
AB61:戸建住宅 616 1.00 89 0.31 43 0.49 E42:ICタグ 414 1.00 574 2.99 150 2.56
AB62:集合住宅 303 1.00 6 0.04 1 0.02 E43:位置検知装置 347 1.00 104 0.65 38 0.77
AB63:ビル 224 1.00 57 0.55 36 1.14 E44:物理量センサ 1301 1.00 622 1.03 190 1.03
AB64:病院・介護施設 98 1.00 113 2.48 46 3.32 E54:電池 305 1.00 181 1.28 36 0.83
AB66:店舗 286 1.00 90 0.68 49 1.21 E61:機能設定 495 1.00 86 0.37 27 0.39
AB71:窓・ドア・門・ゲート 445 1.00 177 0.86 56 0.89 E62:セットおよびリセット 420 1.00 189 0.97 56 0.94
AB74:浴室・トイレ 218 1.00 35 0.35 3 0.10 E63:機器制御 1182 1.00 485 0.88 160 0.96
AB84:手荷物・身の回り品 96 1.00 130 2.92 34 2.50 E64:接続制御 384 1.00 119 0.67 28 0.52
AB85:輸送物 18 1.00 106 12.68 24 9.42 E65:画像処理 743 1.00 172 0.50 72 0.68
AB86:家電 125 1.00 78 1.34 30 1.70 E66:位置情報の取得 242 1.00 96 0.85 30 0.88
AC13:患者 134 1.00 161 2.59 63 3.32
AC14:高齢者 336 1.00 14 0.09 9 0.19 AA1:自然災害(*) 291 1.00 71 0.53 14 0.34
AC16:子供・児童 90 1.00 127 3.04 25 1.96 AA2:人的災害(*) 1368 1.00 189 0.30 131 0.68
AC21:健康状態 101 1.00 93 1.98 39 2.73 AA4:事故(*) 651 1.00 276 0.91 104 1.13
AC23:生死・安否・消息 219 1.00 8 0.08 3 0.10 AA5:犯罪事件(防犯・警備)(*) 2717 1.00 727 0.58 327 0.85
DA11:現在位置 1062 1.00 704 1.43 184 1.22 H1:迅速性(*) 1142 1.00 207 0.39 107 0.66
DA12:生活状況 746 1.00 413 1.19 81 0.77 H2:安全性(*) 6084 1.00 3,268 1.16 953 1.11
DA13:侵入 982 1.00 247 0.54 94 0.68 H3:安心度(*) 757 1.00 953 2.71 175 1.63
DA14:異常 4189 1.00 859 0.44 326 0.55 H4:経済性(コスト低減)(*) 1237 1.00 149 0.26 84 0.48
DA21:カメラからの映像信号 1,929 1.00 405 0.45 145 0.53 H5:操作性(*) 2360 1.00 1,345 1.23 436 1.31 DA22:ICタグに記憶された情報 578 1.00 705 2.63 203 2.48 H6:構造改善(構成改善)(*) 1,182 1.00 816 1.49 214 1.28 DA23:GPS、携帯端末からの情報 566 1.00 222 0.84 55 0.69 H7:機能向上(*) 752 1.00 413 1.18 142 1.33 DA24:センサ情報(*) 4197 1.00 2,065 1.06 662 1.11
DA25:生体情報(身体情報)(*) 376 1.00 191 1.09 68 1.28
DA31:可搬式(*) 585 1.00 483 1.78 110 1.33 セルの色の凡例
DA32:固定式(*) 1201 1.00 206 0.37 88 0.52 2.0 2.0以上
DA34:自走式(*) 807 1.00 192 0.51 74 0.65 1.0 0.5以上2.0未満
0.5 0.5未満
J PO US PT O E PO
J PO US PT O E PO
第2章 我が国の研究開発力の方向性についての考察
第 1 章 で も述 べ た よ うに 、 三 極 特許 庁 に お ける 特 許 出 願の 注 力 分 野に つ い て も
JPO
とUSPTO
、EPO
の間では差が見られる。また、警報システムに関する市場動向や制度に関する調査を行った。
警報システムに関する市場動向については、警報装置(火災警報器や防犯機器)の輸入が ごくわずかな状況であり、それが
JPO
における海外からの出願件数の割合が相対的に少ない 要因の1
つであるといえる。我が国の研究開発の方向性については、調査委員会において次の論点から、定性的な側面 についても検討を行った。
今後の研究開発の方向性についての論点
(1)
JPO
における2001
年の出願の増加要因について・ 今回の調査で
G08B
の特許出願が特にJPO
において特異的に急増したことが明らかにな った。・ その現象が生じた理由を明らかにすることで、将来的に同様の社会環境が生じた場合に、
再び特許出願が増加することが考えられるのではないか。
(2)制度設計に関する日米欧の違いについて
・ 日米欧で警報システムの市場環境や研究開発の環境が異なるのは、各国の制度や社会環 境(各国の治安の状況や警備サービスに対するニーズの強さ)によるものが大きい。
・ また、特許分析の
H
軸:発明の効果においても、日米欧の重要視する点の違いが見られ る。これは、安全・安心に対する日米欧の考え方の違いに起因することも考えられる。(3)今後の警報システムの研究開発に影響を及ぼす事象について
・ 警報システムで市場が顕在化するメカニズムとしては、技術のブレイクスルーと制度面 のブレイクスルーという
2
つのアプローチが考えられる。・ 我が国の将来のトレンド(高齢化のさらなる進行)や
IT
技術のさらなる発展等を見据え た上で、将来の制度設計の変革を予測しながら研究開発を図ることも重要である。(4)日本企業の研究開発ポテンシャルの活用について
・ 日本企業の優れた技術力を活用するにはどうすれば良いか。