PWM 制御ロジックの出力
UpSwitch DownSwitch
回転パルス 電流センサ 仮想マイコンのログ出力
機構・電気回路・制御ロジック・マイコン内動作の同時シミュレーション実行が可能
仮想マイコンによる制御動作
•ECU ハードウエア回路や ECU 外のアクチュエータ部品を含めたモ デル活用で、ソフトウエア動作仕様の事前検証や新しい機能開 発を実部品を使用せずに行える
• 仮想マイコンとの連成シミュレーションによるオブジェクトコードレ ベルでのソフトウエア動作シミュレーションにより、量産ソフトウエ アの品質検証手段として活用できる
• マイコン内部の故障を模擬することでより詳細な故障時動作解 析への展開が可能
仮想マイコン活用の有効性
• 仮想マイコン及びプラントモデルの供給体制の構築
• モデルのシミュレーション結果と実動作の一致性に対するモデ ル動作保証
(シミュレーション結果の精度検証は各社での検討対応が必要)
• シミュレーション速度の向上
• モデルやパラメータデータ共有を含めたモデル活用のためのビ ジネスプロセス構築
今後のモデル活動拡大に対する課題
目次
1. 背景
2. 目的
3. 仮想マイコンの活用事例紹介
4. 仮想マイコンを活用した開発プロセス案
5. 仮想マイコン活用の為の技術フィージビリティー結果 6. 仮想マイコンを用いたシミュレーション事例
ーパワーウインドウシステムとの連成シミュレーションモデルー
7. 今後の課題
検討メンバー機関 リスト
項番 分野 フェーズ毎の目標
フェーズⅠ(1年後) フェーズⅡ(2~3年後) フェーズⅢ(5年先程度)
①
モデリング技術の確立
•
モデル化手法の整備•
モデル化手法の確立•
モデリングのためのツールの整備ソフトウエアIFの標準化
•
周辺機能を利用するためのソフトウエアIFの定義• APIの整備、国際標準化
② シミュレーションの速度と精度
•
実機比 1~10倍@粗いモデル(並列分散処理等の活用)•
実機比 1~10倍@詳細モデル•
実機比 10~100③ モデル同定技術
• ECUモデル、ベンチマーク内での保証(粗い精度) •
ベンチマーク内での保証(精度の向上)•
等価性の検証技術の確立•
動作合成技術の確立④ ベンチマーキングと検証環境
•
基本的なベンチマーク用ユースケースの整備•
開発したシステムのモデルの検証環境の整備•
詳細なベンチマーク用ユースケースの整備⑤ モデル-ツールI/F技術
•
プロジェクト全体でのモデルのI/Fの定義•
対応ツール、および、モデルの整備⑥ ツール連携I/F技術
•
ツール連携のためのI/Fの定義•
対応ツール、および、デルの整備⑦
ECUモデルとプラントモデルとの協
調シミュレーション
•
協調シミュレーションのためのツール間I/Fの定義•
対応ツール、および、モデルの整備⑧ 複数
ECU
統合シミュレーション技術•
ネットワーク用モデルの整備⑨ デバッグ環境
•
実機デバッグ用I/F(JP-wire等)の定義•
ツールの整備⑩
ESL (Electric System Level)開発環
境との連携•
制御対象を考慮可能な高位設計技術の構築•
設計用モデルと(MILS/SILS/PILS
の)検証用モデルの共用化⑪ モデルの機密性
•
モデルの機密保護技術の定義•
対応ツール、および、モデルの整備⑫ 企業間でのECU協調モデルベース
開発
TFにてプロセスの整備として実行 •
実行可能仕様書を用いた連携の実現⑬ クラウド化、ネットワーク上での複 数サイト協調シミュレーション
•
複数サイト利用のためのツールI/Fの定義•
ネットワーク上のモデルを利用するためのツールI/Fの定義•
複数サイト利用のためのツールの整備•
ネットワーク上のモデルを利用するためのツールの整備•
モデル提供用サーバ用アプリの整備⑭ 標準化
•
参加企業内での標準化•
国際標準化⑮ モデルの流通性と再利用
•
関連するモデルの流通のための仕組みの構築•
ビジネスモデルの構築⑯ 機能安全規格と故障への対応
•
故障注入(@粗いレベル)での故障の評価•
シミュレーションによる機能安全の認証プロセス整備•
機能安全の認証に対応したツール、モデルの整備•
故障注入(@高精度)での故障の評価⑰ マルチコアマイコンへの対応
• SPILSを用いたマルチコア用オブジェクトコードの検証(基盤
ソフト)環境の構築
•
対応ツールの高機能化◎
◎
◎
◎
◎
※ ※
※
※
※
※
◎研究開発要素 ※次年度実施案
達成項目と未達成項目の整理
TF アウトプット項目と優先順位
1. 現状事例まとめ(啓蒙活動フェーズ1)
2. 各企業間でモデル流通が可能となる開発プロ セス定義
3. モデル流通の為の社会的仕組み定義
4. 啓蒙活動
5. 技術フィージビリティ 6. ビジネスモデル創出
本年度のアウトプット項目と優先順位は上記1~5に決定 第6項は次年度以降とした
着手 実行中 実行済
※
※
※
※
※次年度実施案
検討メンバー リスト
会社名 氏名(敬称略)
(株)本田技術研究所 嶋田 敏
マツダ(株) 吉川 尚好
(株)デンソー 上杉 浩
アイシン精機(株) 鈴村 延保
カルソニックカンセイ(株) 小澤 哲也
(株)日立製作所 於保 茂、森島 憲太、勝 康夫
日立オートモティブシステムズ(株) 宮崎 義弘
富士通テン(株) 斗納 宏敏
日本アイ・ビー・エム(株) 小松 秀昭、中田 武男 ルネサス エレクトロニクス(株) 高嶺 美夫、岡崎 修 富士通セミコンダクター(株) 吉野 竜也
日本シノプシス合同会社 西田 知史
ガイオ・テクノロジー(株) 岩井 陽二、橋本 一也、木村 一臣、嶋田 卓尚 (株)半導体理工学研究センター (STARC) 樋渡 有
(財)九州先端科学技術研究所 (ISIT) 村上 和彰、吉松 則文、穴見 健治
ドキュメント内
仮想マイコン応用推進協議会 2011年度活動のまとめ
(ページ 32-39)