九 九 八年 選 挙 時 に 民主 ス ロ ヴ ァキ ア 運 動 に 対抗 し て 中 道右 派 の 諸 勢 力が 結 集 し
︑ス ロ ヴ ァ キ ア民 主 連 合 が形 成 さ れ た が
︑そ の う ち の 一部 の 中 道 右派 勢 力 が も とに な っ て
︑二
〇
〇
〇 年 に創 設 さ れ た新 政 党 が ス ロヴ ァ キ ア 民主 キ リ ス ト 教 同盟 で あ る
︒ 民主 党
︵ DS
︶ や 民 主連 合
︵ D
́ U
︶な ど 九
〇 年代 に 活 躍 し た 政 党 が 設 立 に 参 加 し た
︒ 二
〇
〇 二 年 選 挙 では 民 主 ス ロ ヴァ キ ア 運 動 に 次 ぎ 第 二 党 と な り
︑ 中 道 右 派 政 権
︵ キ リ ス ト 教 民 主 運 動
︑ ハ ン ガ リー 人 連 合 党 と
︶ の 中 心政 党 と な り︑ 市 場 重 視 の社 会
︑ 経 済改 革 を 進 め てい る
︒ 同 党 は 詳 細 な 綱 領 を 備 え て い る
︵
h tt p w w w .s d k u o n lin e.s k p ro g v y ch .p h p 3 : // /
︒ そ の 中 で 同 党 は キ リ ス ト 教 民
主 主 義 と 同 時 に 現 代 的 保 守 主 義
︑ リ ベ ラ ル の 政 党 で あ る と 自 己 規 定 し て お り︑ 基 本 価 値 と し て も 自 由 と 責 任︑ 平 等
︑ 公 正
︑連 帯 を あ げ
︑右 か ら 中 道ま で イ デ オ ロギ ー 的 に は幅 広 い 構 え を取 っ て い る︒ 財 政 の 衡を 重 視 し
︑社 会 主 義 的 な パタ ー ナ リ ズ ムに 反 対 し てい る が
︑ 国 家の 弱 者 保 護や
︑ 中 間 層 の支 援 に つ いて は 積 極 的 な姿 勢 を 示 して い る
︒ 外 交 面に つ い て は
︑E U と N AT O 支 持 の 姿勢 を 強 く 打ち 出 し て い る︒ ス ロ ヴ ァキ ア 民 主 キ リス ト 教 同 盟は 普 遍 的 綱 領リ ン ケ ー ジを 掲 げ て い るが
︑ そ の 内容 は リ ベ ラ ルか ら キ リ スト 教 民 主 主 義 まで か な り 広 い︒ ま た チ ェコ の 市 民 民 主党 と 比 べ
︑非 固 定 型 の 個別 政 策 リ ンケ ー ジ も 意 識し て い る こと が う か が え る︒
⑶ キ リス ト 教 民 主 運動 K D H キ リ ス ト教 民 主 運 動 は一 九 九
〇 年に 形 成 さ れ た政 党 で あ る︒ ス ロ ヴ ァ キア で は カ トリ ッ ク 系 の 政治 運 動
︑ 政党 が 一 九 世 紀 末以 来 盛 ん で あり
︑ 戦 間 期に は ス ロ ヴ ァキ ア の ナ ショ ナ リ ズ ム と結 び つ い て強 い 支 持 を 集め て い た
︒第 二 次 大 戦 中 に権 威 主 義 体 制を 担 う 勢 力と な っ た こ とも あ り
︑ 社会 主 義 体 制 下で は 表 立 った 活 動 は 出 来な か っ た が︑ 反 体 制 知 識 人や 亡 命 知 識 人の 運 動 を 通じ て そ の 流 れは キ リ ス ト教 民 主 運 動 につ な が っ てい る
︒ 一 九 九
〇年 の 選 挙 以 降︑ 一 貫 し て議 席 を 維 持 して い る 政 党は ス ロ ヴ ァ キア で は 同 党の み で あ る
︒得 票 率 も 一九 九 四 年 選 挙 で 一
〇
・
〇 八%
︑ ス ロ ヴ ァ キ ア 民 主 連 合 に 加 わっ た 一 九 九 八 年 選 挙 を 挟 ん で 二
〇
〇 二 年 選 挙 で は 八・ 二 五
% と 安 定し て い る
︒ 同 党 に は特 に 綱 領 は なく
︑ 党 規 約の 中 で
︑ ヨ ーロ ッ パ の キリ ス ト 教 文 化の 伝 統 に 立ち
︑ 保 守 的 な民 主 主 義 政党 で あ る と 自 己 規 定 し て い る
︵
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︒ ウ ェ ブ サ イ ト の 同 党 の 歴 史 の 頁 で は
︑経 済 プ ロ グ ラ ム 上 は 社会 的 市 場 経 済を と り
︑ レー ル ム
・ ノ ヴァ ー ル ム やケ ン テ シ ム ス・ ア ン ノ の教 皇 回 勅 に 基づ き
︑ キ リス ト 教 民 主 主 義 の 基 本 的 原 則
︑つ ま り 自 由
sl o b o d a
︑ 補 完 性
su b si d ia ri ta
︑ 連 帯
so lid a ri ta
︑ 公 正
sp ra v o d liv o st ʼ
の 四
つ の S を 基礎 と す る と 述べ て い る
︒ 同 党 は
︑一 時 は ス ロ ヴァ キ ア 民 主キ リ ス ト 教 同盟 と ス ロ ヴァ キ ア 民 主 連合 を 形 成 した こ と も あ り︑ イ デ オ ロギ ー 的 に 重 な る部 分 も あ る
︒ヨ ー ロ ッ パ議 会 で は
︑ キリ ス ト 教 民主 運 動 か ら 三名
︑ ス ロ ヴァ キ ア 民 主 キリ ス ト 教 同盟 か ら 三 名 が キリ ス ト 教 民 主主 義
・ 民 主会 派 に 参 加 して い る
︒ しか し キ リ ス ト教 民 主 運 動に は
︑ ス ロ ヴァ キ ア 民 主キ リ ス ト 教 同 盟に 見 ら れ る よう な リ ベ ラル な 要 素 は ない
︒ ま た
︑キ リ ス ト 教 民主 運 動 に は家 族 に つ い ての 綱 領 的 文書 が あ り
︑ 家 族を 重 視 す る 姿勢 を 明 確 にし て い る
︒ 政 策 を 媒介 と し て リ ンケ ー ジ を 構築 す る こ と に重 点 を 置 いて い る と は みら れ な い こと か ら
︑ 同 党は
︑ ク ラ イエ ン テ リ ズ ム
・リ ン ケ ー ジ に軸 足 を 置 いて い る 政 党 と え ら れ よう
︒
⑷ 方 向﹂
S m er
ス ロ ヴ ァ キ ア で 従 来 か ら 中 道 左 派 の 位 置 を 占 め て い た の は 民 主 左 翼 党 S D
Lʼ
で あ っ た︒こ の 政 党 は ス ロ ヴァ キ ア 共 産 党 の後 継 政 党 で ある が
︑ 党 員は 同 党 に 再 登録 す る 必 要が あ り 直 接 の正 式 な 連 続性 は な い
︒ 二〇 万 人 の 党員 の う ち 民 主 左 翼 党 に 再 登 録 し た の は 一 万 一 千 人 程 度 で あ り
︑組 織 を 引 き 継 い だ 割 合 は 低 か っ た
eu ro p ea n fo ru m .b o t co n su lt .s e / cu p / sl o v a k ia / so cd em .h tm
︵h tt p w w w . : //
︒ 方 向
﹂ は︑ 一 九 六 四年 生 ま れ の 若い 政 治 家 ロ ベ ル ト
・ フィ ツ ォ が
︑ 民 主 左 翼 党 S D
︑
Lʼ
か ら 離 脱 し て 一 九 九 九 年 に 設 立 した 新 政 党 で ある︒ 同 党 は初 め て 国 政 選挙 に 参 加 した 二
〇
〇 二 年の 選 挙 で は︑ 一 三
・ 五
%の 得 票 で 第三 党 の 位 置 を 獲得 し た
︒ 選 挙後 は 中 道 右派 政 権 に 対 する 野 党 に とど ま り
︑ 世 論調 査 の 結 果で は 現 在 第 一の 支 持 を 得る 政 党 に 成 長 した
︒ 一 方
︑ 民主 左 翼 党 は五
% の 敷 居 を越 え る こ とが 出 来 ず
︑ 設立 以 来 初 めて 国 家 レ ヴ ェル の 議 会 での 議 席 を 失 っ た︒ ヨ ー ロ ッ パ議 会 で は
︑ 方 向
﹂ か ら二 名
︑ 民 主 左翼 党 か ら 一名 が 社 民 会 派に 参 加 し てい る
︒ 二
〇
〇 一年 一 二 月 の 第二 回 大 会 で
﹁ 第 三 の 道
﹂ と 題 す る 綱 領 的 文 書 を 採 択 し て い る よ う に
︑ 方 向
﹂は
︑ イ ギ リ
ス の 労 働 党や
︑ ド イ ツ の社 民 党 と 同様 の
︑ 第 三 の 道
﹂ を 標 榜 す る 中 道 左 派 政 党 と し て 自 ら を 位 置 付 け
︑ 社 会 的 市 場 経 済
︑ 社会 的 社 会 の モデ ル を 目 指し
︑ ネ オ リ ベラ ル や 保 守的 社 会 に 対 抗す る と し てい る
︒ 秩 序
︑公 正
︑ 安 定を ス ロ ヴ ァ キ ア に 実 現 す る こ と を 最 大 の 目 標 に 掲 げ
︵
h tt p w w w .s tr a n a -s m er .s k st ra n a p ro fil : // / / /
︑ 経 済 政 策 で は︑ 経 済 成 長 を 重 視 す る 一 方 で
︑ 中 小 規 模 経 営 の 尊 重 や 食 糧 自 給 を 目 指 し 農 業 を 再 生 す る な ど 一 定 の 規 制 を 慮 し て い る
︒ 同 党 の特 徴 は
︑ 社 会政 策 面 に あり
︑ 貧 困 を 本人 の 責 任 に帰 す え 方 を廃 し
︑ 青 年︑ 家 族
︑ 子 供︑ 病 気 や 障害 を 持 つ 人
︑ 年金 生 活 者 と の連 帯
︑ 全 ての 人 に と っ て親 し み や すく 受 け 入 れ やす い 社 会 を呼 び か け て いる
︒ 失 業 手当 を 受 け 取 る 条 件 と し て
︑ 公 共 サ ービ ス で 一 定 期 間 働 く こ と を 義 務 付 け る こ と
︑ ヤ ミ 労 働 雇 用 者 へ の 罰 則 な ど を 通 し て
︑ 社 会 的給 付 に 秩 序 と公 正 さ を 導入 す る よ う 主張 し て い る︒ ス ロ ヴ ァ キア の 主 権 をめ ぐ っ て は
︑ス ロ ヴ ァ キア の ポ ジ テ ィ ブな 伝 統 を 尊 重し
︑ 国 家 への 信 頼 を 取 り戻 す よ う 努力 す る と 述 べる と も に
︑E U へ の 加 盟は
︑ ス ロ ヴァ キ ア に とっ て 不 可 欠 に 重 要 だ が
︑相 互 に 利 益 が あ り
︑ 平 等 と 国 民 主 権 の 原 則 を 尊 重 す る も の で あ る べ き で あ る と す る 方 ︒ 向
﹂ の綱 領 は 社 会︑ 経 済 政 策 と し て は
﹁ 第 三 の 道
﹂ モ デ ル を 取 り 入 れ た も の で
︑そ こ に︑ ス ロ ヴ ァ キ ア の 伝 統 や 主 権 を一 定 程 度 擁 護す る と い う姿 勢 を 盛 り 込ん だ も の だと い え よ う
︒ チ ェ コ の 社 会 民 主 党 と 比 較 す る と
︑明 確 な 綱 領 的 リ ン ケ ー ジ を 目 指 す 点 で 一 致 し て い る が
︑ フ ィ ツォ の カ リ ス マ
・ リ ン ケー ジ が 果 た す役 割 が 大 きい
︒ ま た 個 別政 策 リ ン ケー ジ に も 重 点を 置 い て いる 点 で も 異 なる
︒
⑸ 民 主ス ロ ヴ ァ キ ア運 動 H Z DS 民 主 ス ロヴ ァ キ ア 運 動は
︑ 党 首 であ る ヴ ラ ジ ミー ル
・ メ チア ル の 政 党 とし て 知 ら れ︑ 一 九 九 三 年か ら 一 九 九八 年 ま で ほ ぼ 連続 し て 政 権 の中 心 に あ った
︒ 法 律 家 出身 の メ チ アル は
︑ パ タ ーナ リ ス テ ィッ ク な 魅 力 をも つ 有 能 な政 治 家 と し て 根強 い 人 気 を 誇っ て い る
︒
同 党 へ の支 持 は 党 首 メチ ア ル の 個人 的 な 人 気 に負 う と こ ろが 多 い と えら れ る 同時 に 同 党 は
︑国 営 企 業 の民 営 化 や 共 産 党員 を 中 心 と する 地 方 行 政組 織 の 転 換 の過 程 に お いて
︑ パ ト ロ ネー ジ を 活 用し
︑ 利 益 を 媒介 と す る パト ロ ン
=
ク ラ イア ン ト 網 の 基盤 を 構 築 した︒ そ の ネ ット ワ ー ク はス ロ ヴ ァ キ ア北 西 部 な ど︑ 市 場 経 済 化の メ リ ッ トの 及 び に く い 地域 で 特 に 強 固で あ る
︵林 二
〇
〇二 b
︑ 九四
九五 頁
H a u g h to n 20 01 ;
︒ 民 主 ス ロヴ ァ キ ア 運 動の 綱 領 は 非常 に 簡 潔 な もの で
︑ キ リス ト 教 的 価 値観 の 柱
︑ 国民
・ 市 民 の 柱︑ 社 会 保 障の 柱 の 三 つ を 基本 と し
︑ 個 別に は
︑ 若 年層 の 失 業 問 題︑ 教 皇 回 勅﹁ ケ ン テ シ ムズ
・ ア ヌ ス︵ 新 し い課 題
教 会 と 社 会 の 百 年 をふ り か え って
﹂に 沿 っ た 社会 政 策
︑ 州 レヴ ェ ル の 自治 体 の 発 展
︑E U や N AT O へ の 加 盟 を 重 視 す る こ と な ど を あ げ て い る
︵
h tt p w w w .h zd s.s k d o k u m en ty p ro g ra m : // / / /
︒ 愛 国 心 と マ イ ノ リ テ ィ へ の 寛 容 さ
︑ 個 人 の 責 任 と 弱 者 へ の 政府 の 責 任 や 社会 的 市 場 経済 の 主 張 と いう よ う に
︑総 花 的 主 張 が多 く
︑ そ のイ デ オ ロ ギ ー的 位 置 付 けは 困 難 で あ る︒ ヨ ー ロ ッ パ 議 会 で も 同 党 出 身 の 議 員 は ポー ラ ン ド の﹁ 自 衛
﹂ 出 身 議 員 と 共 に ど の 会 派 に も 属 し て い な い
︒ 以 上 の よ う に︑ 同 党 は 綱 領 的 リ ン ケ ー ジ を 目 指 さ ず
︑ カ リ ス マ
・ リ ン ケ ー ジ と
︑ ク ラ ン 型 の ク ラ イ エ ン テ リ ズ ム
・ リ ン ケー ジ に よ っ て︑ 広 い 支 持を 得 て い る
︒
⑹ ス ロヴ ァ キ ア 共 産党 K S S ス ロ ヴ ァキ ア 共 産 党 は︑ 民 主 左 翼党 の 社 民 路 線に 不 満 を 持っ た 旧 共 産 党員 が 一 九 九二 年 に 設 立 した 政 党 で
︑二
〇
〇 三 年 一 月 の 段 階 で 二 万 二 三 五 一 名 の 党 員 と 一 二 六 一 の 基 礎 組 織
︑ 七 四 の 地 域 組 織
︑ 八 つ の 州 組 織 を 持 つ
︵
h tt p k ss .ja so .s k in d ex .p h p ?z 11 7 : // / =
︒ 同 党 は 二〇
〇
〇 年 九 月の ブ ラ チ スラ ヴ ァ 第 四 回 党 大 会 で
﹁ 多 数 派 の た め の プ ロ グ ラ ム
﹂と 題 す る 綱 領 を 採 択 し た
︵
h tt p k ss .ja so .s k in d ex .p h p ?z 3 : // / =
︒そ の 中 で
︑資 本 主 義 体 制 を 変 え る こ と に よ っ て徐 々 に 社 会 主義 を 発 展 させ る こ と を 長期 目 標 と して い る
︒ 社 会的 公 正 の 実現
︑ 人 権 の 擁護 に 加 え
︑具 体