第 5 章 TCP トランスペアレントモードの利用
5.2 TCP トランスペアレントモードの設定手順
1) Speed(bps) 工場出荷値:19200
通信速度を以下のbps値から選択します。
300、600、1200、2400、4800、9600、19200、38400、57600、115200、230400、460800
2) Data bits 工場出荷値:8
データビット長を選択します。
7ビット、8ビット
3) Parity 工場出荷値:なし
パリティビットのチェック方法を選択します。
なし、奇数、偶数
4) Stop bits 工場出荷値:1
ストップビット長を選択します。
1ビット、2ビット
5) Flow control 工場出荷値:RTS/CTS
外部機器とのフロー制御の方法を選択します。
なし フロー制御なし
RTS/CTS ハードウェアフロー制御 XON/XOFF ソフトウェアフロー制御
6) XON code 工場出荷値:11(hex)
XON/XOFFフロー制御時のXONコードは変更することが可能です。入力はASCIIコード1文字(16進表記)
で行います。
7) XOFF code 工場出荷値:13(hex)
XON/XOFFフロー制御時のXOFFコードは変更することが可能です。入力はASCIIコード1文字(16進表記)
で行います。
8) Frame decision, Idle time 工場出荷値:3
RS-232受信の空白時間をミリ秒値で指定します(0~999)。指定時間に達するとそれまでに受信したデータを
まとめてプロトコル変換します。”0”を指定した場合は、空白時間を待たずにプロトコル変換を行います。
9) Buffer clear 工場出荷値:クリアしない
サーバとして動作する場合、TCP/IP 未接続中に受信したシリアルデータをバッファに残すか、破棄するかを 選択します。クライアントとして動作する場合、接続失敗時に受信したシリアルデータをバッファに残すか、破 棄するかを選択します。
ステップ3 : 接続形態を設定する
サーバとしてTCPコネクションを受けるか、クライアントとなるか、またはサーバ&クライアントの両方にするかを 選択します。工場出荷値はサーバ です。
設定は3) Conversion settingsから2) Connection typeを選択して行います。各動作の違いは「5.1 TCPトラン
スペアレントモードの動作」を参照してください。
サーバを選択した場合は「ステップ 4」に、クライアントを選択した場合は「ステップ 5」に進んでそれぞれの動作 の設定を行ってください。サーバ&クライアントを選択した場合は「ステップ4」、「ステップ5」の両方の設定を行っ てください。
Connection type
1) Server ··· サーバ 2) Client ··· クライアント 3) Server&Client ··· サーバ&クライアント Enter number
ステップ4 : サーバとしての設定を行う
本装置をサーバ、またはサーバ&クライアントとしてご使用の場合のみ設定を行ってください。クライアントとし てご使用の場合は、「ステップ5 クライアントとしての設定」に進んでください。
設定は3) Conversion settingsから3) Server TCP portを選択して行います。
server TCP port 工場出荷値:33336
クライアントからのコネクションを受けるTCPポート番号(1024~65535)です。工場出荷値のままでも構いま せん。クライアント側のDestination TCP port(接続先ポート番号)を同じ値に合わせてください。
ステップ5 : クライアントとしての設定を行う
本装置をクライアント、またはサーバ&クライアントとして使用する場合に設定してください。サーバとして使用 する場合は、ステップ5は飛ばしてステップ6に進んでください。
設定は3) Conversion settingsから4) Client connectionを選択して行います。
1) Destination primary IP address 工場出荷値:0.0.0.0
最初に接続を試みるプライマリホストの IP アドレスを、ドット付 10 進表記(xxx.xxx.xxx.xxx)または FQDN
(例”centurysys.co.jp”)で指定します。FQDN指定の場合は、1) General settings ⇒ 3) TCP/IP ⇒ 4) DNS
server IP addressでDNSサーバアドレスの設定が必要です。
2) Destination primary TCP port 工場出荷値:0
プライマリホストのTCPポート番号(0~65535)を指定します。
3) Destination secondary IP address 工場出荷値:0.0.0.0
プライマリに接続できないときのセカンダリホストの接続先IPアドレスを、プライマリホストと同様の形式で指 定します。
4) Destination secondary TCP port 工場出荷値:0
セカンダリホストのTCPポート番号(0~65535)を指定します。
5) Source TCP port 工場出荷値:Variable number
接続元(本機)のソースTCPポート番号を接続のたびに"可変値"にするか"2558"の固定値にするかの選択 です。これはファイアウォール越しの通信の場合に、許可するポートを固定できる点で有効です。通常は工 場出荷値のままで構いません。
Server TCP port
Enter new value (1024-65535)
Client connection
1) Destination primary IP address - 0.0.0.0 2) Destination primary TCP port - 0 3) Destination secondary IP address - 0.0.0.0 4) Destination secondary TCP port - 0 5) Source TCP port - Variable number 6) Trigger to connect - Data in 7) Trigger to disconnect - None 8) Delimiter code - 0d (hex) 9) Delimiter send - No Enter number
6) Trigger to connect 工場出荷値:Data in サーバに接続するときのトリガ条件を指定します。
選択できる項目は次のとおりです。
選択項目 意味
1) Data in RS-232からデータを受信したときに接続します。
2) DSR on RS-232のDSR信号がオンになったときに接続します。
3) CD on RS-232のCD信号がオンになったときに接続します。
4) Always 本装置が起動されると直ちに TCP 接続し、常時接続状態となります。切断トリ
ガやタイマによる切断は行わないようにしてください。
7) Trigger to disconnect 工場出荷値:None
TCPを切断するときのトリガ条件を選択します。TCPの切断は ステップ7 のタイマでも可能です。
切断条件として指定できる項目は次のとおりです。
選択項目 意味
1) None 切断トリガを使用しません。
接続トリガが”電源投入“の場合は”なし”を選択してください。
2) Delimiter character
データ通信中、デリミタコードを受信すると接続を切ります。RS-232 から送 信するレコードの最後を示す文字などを指定すると便利です。
3) DSR off RS-232のDSR信号がオフになったときに切断します。
4) CD off RS-232のCD信号がオフになったときに切断します。
8) Delimiter code 工場出荷値:0d(hex)
切断のトリガ条件としてデリミタコードを指定した場合は、ここでデリミタコードを指定します。入力はASCIIコ ード1文字(00~ffの16進表記)で行います。データ通信中、ここで指定したコードを受信するとTCPを切 断します。RS-232機器から送信するレコードの最後を示す文字などを指定すると便利です。
9) Delimiter send 工場出荷値:No(送信しない)
デリミタコードをホストコンピュータへの送信データに含めるかどうかをYes/Noで設定します。
ステップ6 : キープアライブの設定を行う
この項目は必須ではありません。キープアライブは、TCP 接続相手に対して定期的にチェックパケットを送って、
応答がないと TCP コネクションを切断する機能です。設定する場合は「4.4.3 キープアライブ」を参照してくださ い。
ステップ7 : タイマの設定を行う
ここで設定するタイマは、TCP コネクションを時間監視して切断するタイマと、TCP コネクションの確立、及び切 断の再試行を打ち切るタイマです。タイマの重複使用も可能です。
クライアントの場合、TCPの切断はステップ5の7) Trigger to disconnectでも行えますが、それとここで設定す るタイマは併用できます。トリガ条件に一致するかタイムアップするか早い事象で切断することができます。
設定は3) Conversion settingsから6) Timerを選択して行います。
Timer
1) Data inactivity timer, Value - 0 sec
2) Data inactivity timer, Action - Connection close 3) Connection inactivity timer for restart - 0 sec 4) Serial response timer - 0 sec
5) Forced timer - 0 sec
6) TCP connection, Connect timeout - 10 sec 7) TCP connection, Close timeout - 10 sec Enter number
1) Data inactivity timer, Value(データ無通信監視タイマ、値) 工場出荷値:0
TCP接続中に、本装置とホストコンピュータの間で、設定された時間以上の無通信が続いたとき、TCP切断
(もしくは再起動)を行います。時間は秒単位(0~99999999)で設定します。”0”を設定するとタイマを働きま せん。ハーフオープン対策にもなりますので設定をお勧めします。
2) Data inactivity timer, Action(データ無通信監視タイマ、動作) 工場出荷値:Connection close
データ無通信監視タイマのタイムアウト時の動作を指定します。TCP 切断(Connection close)/再起動
(System restart)のどちらかを選択できます。再起動の機能に関しては「4.4.2自動リスタート機能」を参照し てください。
3) Connection inactivity timer for restart(無接続監視タイマ) 工場出荷値:0
TCP接続の異常を監視するタイマです。設定した時間内に TCP 接続が起こらないと無条件に本装置の再 起動を行います。ご使用の際は必ず「4.4.2 自動リスタート機能」を参照の上設定してください。時間は秒単 位(0、60~99999999)で設定します。”0”を設定するとタイマは働きません。
4) Serial Response Timer (シリアル応答待ちタイマ) 工場出荷値:0
本装置からRS-232にデータ送出した後、一定時間内にRS-232からデータ受信がないとTCP切断をおこ なう機能です。RS-232側の機器が動作しているかどうかのチェックにも利用できます。必要に応じて秒単位
(0~99999999)で設定します。”0”を設定するとタイマは働きません。
5) Forced Timer(強制切断タイマ) 工場出荷値:0
接続してから設定された時間が経過すると、通信中であっても強制的にTCPを切断します。通信状態に異 常がなくでも一定時間以上接続させたくない場合に有効です。必要に応じて秒単位(0~99999999)で設定 します。”0”を設定するとタイマは働きません。
6) TCP connection, Connect timeout(TCPコネクション、接続待ち時間) 工場出荷値:10
クライアントとして TCP 接続する際のコネクションタイムアウト時間です。時間は秒単位(0~60)で設定しま す。”0”を設定すると接続できるまで永久リトライを行います。通常は工場出荷値で構いません。
7) TCP connection, Close timeout(TCPコネクション、切断待ち時間) 工場出荷値:10
TCPの切断を要求したときの応答待ち時間です。タイムアウトで「強制切断(RST)パケット」を送出して切断 します。時間は秒単位(0~60)で設定します。”0”は直ちに強制切断です。通常は工場出荷値で構いませ ん。
ステップ8 : その他の設定を行う
必要であればイーサネット側の動作を監視する設定をします。必須ではありません。
(1) DTR信号とRTS信号の設定を行う
この設定によりRS-232に接続した外部機器側で本装置のTCPコネクションの接続/切断の状態を知るこ とができます。詳細は「4.4.4 接続/オープン状態の確認」を参照してください。
(2) イーサネットリンクモニタの設定
イーサネットのケーブル抜けや、ハブの電源切れなどが起きたとき、またはその状態から復帰したとき、
RS-232に接続した外部機器にその事象を通知することができます。設定方法の詳細は「4.4.1イーサネット
リンクモニタ」を参照してください。
ステップ9 : 設定の保存を行う
以上で設定は終わりです。メインメニューの6) Exitから2) Save Configuration & Restartを選択してください。
本装置は入力した値を内部不揮発メモリに保存し、再起動後に新しい設定値で立ち上がります。