• 検索結果がありません。

T.=3,394(2014年)、2,897(2012年)

ドキュメント内 調査分析シリーズ(冊子用).indb (ページ 116-175)

 上位の理由について、属性別にみてみよう。「保険料・掛金が安いから」について、「男性」

(自動車30.5%、火災25.7%)は「女性」(自動車26.7%、火災20.6%)よりも多い。「40代」(自動車 32.1%、火災26.0%)を頂点に減少する。自動車は「男性50代」33.4%、「女性40代」32.5%、火災 は「男性30代」28.3%、「女性40代」24.8%が最も多い。また、「世帯主」(自動車31.4%、火災 26.8%)、「父子世帯」(自動車54.5%、火災44.4%)、自動車は「末子・小学生」35.9%、「会社員・

会社員(管理職)」34.4%、「派遣社員」(回答者34.2%、配偶者36.6%)、「配偶者・パート・アルバ イト等」36.4%が多く、火災は「離別・死別」31.1%、「公務員・非営利団体職員」(回答者 33.3%、配偶者32.9%)、「配偶者・パート・アルバイト等」29.0%が多い。年収別では、個人年収 が増えるにつれてやや多くなる傾向がみられる。「個人年収1000万円以上」(自動車37.2%、火災 27.7%)が最も多い。加入先別では、自動車は「ダイレクト型損保」52.1%、火災は「生協共済」

37.6%が最も多い。

 次に、「加入手続きが簡単そうだから」について、「女性」(自動車22.9%、火災21.8%)と「男 性」(自動車21.1%、火災20.4%)はほとんど差がない。「30代」(自動車27.2%、火災24.3%)を頂 点に減少傾向がみられる。自動車は「男性20代(後半)」26.2%、「女性30代」30.0%、火災は「男 性30代」23.1%、「女性30代」25.7%が最も多い。また、自動車は「末子・小学生」25.7%、「パー ト・アルバイト等」25.8%、「配偶者・派遣社員」29.3%、「配偶者・教職員講師」30.8%、「賃貸一 戸建て」27.6%が多い。一方、火災は「末子・中学生」25.7%、「配偶者・派遣社員」26.3%、「配

偶者・教職員講師」28.1%、「賃貸一戸建て」30.6%が多い。加入先別では、自動車は「ダイレク ト型損保」35.0%、火災は「生協共済」28.5%が最も多い。

 そして、「自分のペースで商品・会社等を比較検討・選択・見直しできるから」について、「女 性」(自動車22.3%、火災22.9%)は「男性」(自動車16.5%、火災16.9%)よりも多い。「50代」(自 動車21.6%、火災22.4%)が最も多い。自動車は「女性50代」25.1%、「男性50代」18.6%、火災は

「女性50代」27.3%、「男性60代(前半)」19.2%が最も多い。また、自動車は「末子・中学生」

22.7%、「派遣社員」(回答者22.8%、配偶者22.0%)、「配偶者・公務員・非営利団体職員」23.0%、

「パート・アルバイト等」(回答者24.9%、配偶者22.5%)、「賃貸マンション」27.6%が多い。一方、

火災は「離別・死別」23.0%、「父子世帯」33.3%、「派遣社員」(回答者28.2%、配偶者23.7%)、「配 偶者・公務員・非営利団体職員」28.9%、「賃貸マンション」27.0%が多い。収入別では、個人年 収、世帯年収ともに明白な関係はみられない。「世帯年収1000万円以上1500万円未満」(自動車 22.2 %、 火 災23.8 %) が 最 も 多 い。 加 入 先 別 で は、「 ダ イ レ ク ト 型 損 保( 自 動 車28.5 %、 火 災 26.7%)」が最も多い。

    図表4‑31は、今後最も利用する可能性が高い加入方法とその理由についてクロス集計したもの である。それぞれの理由について上位3つの加入方法を網掛けしている。自動車の場合、たとえ ば、「保険料・掛金が安いから」の加入方法は、「ダイレクト系保険の電話、ホームページを通じ て」53.7%が最も多く、以下、「保険・共済(ダイレクト系を除く)のホームページを通じて」

23.8%、「保険・共済を取り扱う店舗・代理店を通じて」5.2%の順で続く。

 自動車と火災に共通する点として、加入方法の特徴と選択理由との間に関係性がみられる。す なわち、「ダイレクト系保険の電話、ホームページを通じて」の加入者は、「保険料・掛金が安い か ら 」( 自 動 車53.7 %、 火 災40.6 %)、「 加 入 手 続 き が 簡 単 そ う だ か ら 」( 自 動 車45.0 %、 火 災 34.0%)、「自分のペースで商品・会社等を比較検討・選択・見直しできるから」(自動車44.1%、

火災32.7%)が多数を占める。一方、「自宅を訪問する共済・保険の営業職員を通じて」の加入者 は、「金融全般に関する知識が豊富だから」(自動車55.1%、火災52.7%)、「保険に関する専門知識 が豊富だから」(自動車47.1%、火災50.3%)、「営業職員等の担当者や保険会社・共済団体が信頼 できるから」(自動車47.1%、火災47.2%)が多い。共済・保険をはじめ金融全般のアドバイスや コンサルティングなど、対面ならではの強みに期待しているようである。一方で、「以前からの 付き合いがあるから」(自動車46.6%、火災52.1%)、「営業職員との接点が多い、店舗・代理店が 近所にあるから」(自動車39.8%、火災37.7%)、といった人間関係の側面も依然として多い。

図表4‑31 今後最も利用する可能性が高い加入方法とその理由(Q51×Q52)

自動車共済・保険

保険料・掛金が安いから 保険に関する専門知識が豊富だから 自分のペースで商品・会社等を比較検討・選択・見直しできるから 加入手続きが簡単そうだから 営業職員等の担当者や保険会社・共済団体が信頼できるから 金融全般に関する知識が豊富だから 以前からの付き合いがあるから 保険

・共済加入後もアフターフォ

ローがしっかりしているから 営業職員との接点が多い︑店舗・代理店が近所にあるから 家計全体を相談できるから その他 分からない

自宅を訪問する保険・共済の営業職員 3.3 47.1 4.0 7.2 47.1 55.1 46.6 29.4 39.8 16.3 11.1 22.0 自宅を訪問する銀行・労働金庫等の営業

職員を通じて 0.7 3.6 0.4 0.8 2.5 2.8 2.5 1.8 1.6 2.3 0 1.1

自宅を訪問する郵便局の営業職員 0.6 0.6 0.4 1.4 2.5 0.5 1.2 4.1 1.6 0 0 0 職場を訪問する保険・共済の営業職員 3.0 7.2 2.0 3.5 18.2 5.1 12.9 8.7 9.8 2.3 0 6.8 職場を訪問する銀行・労働金庫等の営業

職員を通じて 0.6 0.0 0.4 1.2 1.1 0.9 2.1 0.9 1.6 0 0 2.3

職場を訪問する郵便局の営業職員 0.3 0.6 0.2 0.4 0.7 0.5 0.9 0.9 1.6 2.3 0 0.6 保険・共済を取り扱う店舗・代理店 5.2 19.5 6.9 4.5 10.4 10.2 15.6 17.4 21.1 11.6 22.2 5.6 銀行・労働金庫・証券会社等の窓口(店

舗)へ行って 0.4 1.7 1.1 0.4 1.4 3.2 0.3 2.3 1.6 2.3 0 0.6

郵便局の窓口 0.4 0.3 0.4 0.8 1.1 0.9 1.2 0.9 4.1 11.6 0 0

保険・共済(ダイレクト系を除く)のHP 23.8 4.5 25.2 26.3 4.6 7.9 4.3 11.5 3.3 4.7 0 19.8 ダイレクト系保険の電話、HP 53.7 9.2 44.1 45.0 6.1 9.7 5.2 15.1 8.9 14.0 16.7 24.3 保険・共済からのDM、パンフレット等 7.0 3.3 12.7 6.4 2.5 2.3 2.8 4.6 0.0 27.9 5.6 13.6

その他 0.9 2.5 2.0 2.1 1.8 0.9 4.3 2.3 4.9 4.7 44.4 3.4

火災共済・保険

保険料・掛金が安いから 保険に関する専門知識が豊富だから 自分のペースで商品・会社等を比較検討・選択・見直しできるから 加入手続きが簡単そうだから 営業職員等の担当者や保険会社・共済団体が信頼できるから 金融全般に関する知識が豊富だから 以前からの付き合いがあるから 保険

・共済加入後もアフターフォ

ローがしっかりしているから 営業職員との接点が多い︑店舗・代理店が近所にあるから 家計全体を相談できるから その他 分からない

自宅を訪問する保険・共済の営業職員 6.2 50.3 5.2 10.6 47.2 52.7 52.1 32.2 37.7 23.7 12.5 27.7 自宅を訪問する銀行・労働金庫等の営業

職員を通じて 0.2 3.1 0.5 1.1 3.1 1.8 1.3 2.3 0.9 0 0 1.1

自宅を訪問する郵便局の営業職員 0.6 0.9 0.2 0.7 2.8 0.4 1.7 3.5 3.8 0 0 0 職場を訪問する保険・共済の営業職員 4.8 7.4 1.5 4.8 15.7 4.9 10.7 12.3 9.4 2.6 0 7.3 職場を訪問する銀行・労働金庫等の営業

職員を通じて 0.8 0.6 0.2 1.6 1.2 1.3 1.3 2.3 2.8 2.6 0 2.3

職場を訪問する郵便局の営業職員 0.6 0.3 0.7 0.9 1.2 0.0 1.3 1.2 0.9 0 0 0 保険・共済を取り扱う店舗・代理店 6.6 21.1 10.8 6.0 12.2 12.8 11.1 18.7 16.0 15.8 18.8 11.9 銀行・労働金庫・証券会社等の窓口(店

舗)へ行って 0.8 2.3 1.5 1.1 2.0 4.4 0.9 2.3 3.8 2.6 0 1.1

郵便局の窓口 0.6 0.9 0.5 1.1 0.8 0.9 1.7 0.6 0.9 2.6 0 0.6

保険・共済(ダイレクト系を除く)のHP 26.3 3.4 26.3 28.5 5.9 7.1 4.3 9.4 5.7 7.9 0 18.6 ダイレクト系保険の電話、HP 40.6 6.0 32.7 34.0 3.1 8.4 6.4 8.8 12.3 13.2 12.5 17.5 保険・共済からのDM、パンフレット等 11.4 3.1 18.9 9.2 3.9 4.4 5.1 4.7 3.8 23.7 0 9.0

その他 0.4 0.6 1.0 0.2 0.8 0.9 2.1 1.8 1.9 5.3 56.3 2.8

お わ り に

 本調査は、「勤労者世帯」を対象に、生活リスクへの保障意識や共済・保険の加入実態を分析 し、明らかにすることを目的として、2012年に続いて実施された。前回の調査では、すべての回 答者は雇用者がほとんどを占める「有業者」であったが、今回の調査では、「有業者」にくわえ て「専業主婦(主夫)」も回答者に含まれている。専業主婦(主夫)の配偶者が「勤労者」(一部 例外を含む)であれば、「勤労者世帯」とみなすことができるからである。また、本調査は、回 答者が世帯主に限定されないため、「世帯主が勤労者である世帯」と定める総務省の勤労者世帯 の定義よりも広い。さらに、今回の調査では、回答者の年齢が30 〜 59歳から25 〜 64歳に拡大さ れている。以上から、除外職業があるものの、回答者の潜在的対象は労働力人口(完全失業者を 除く)と専業主婦(主夫)人口のそれぞれ8割に及ぶ。

 本調査の回答者世帯の特徴は、「専業主婦(主夫)」世帯が全体の3割を占める点にある。とり わけ、「専業主婦(主夫)」が回答者に含まれているため、調査結果に大きな影響を及ぼしてい る。これらの保障意識を探ることも可能である。また、回答者世帯のうち2人以上の世帯の世帯 年収分布をみると、総務省「平成26年家計調査」の勤労者世帯の世帯年収分布よりも分布の山が 左寄りにある。すなわち、低収入世帯が相対的に多い点が特徴である。これは前回調査と同様で ある。

 次に、回答者の生活リスクに対する不安は、前回と同様、公的保障制度に対する認知、安心意 識と関係がある。すなわち、生活リスクに不安を感じる者は公的保障制度の認知度が高いが、制 度に対して不安であると意識している。一方で、公的保障制度の認知度が高いほど、私的保障

(共済・保険)に加入する際、公的保障を意識する傾向がみられる。私的保障の未加入者は、公 的保障制度について知らない者が多い。したがって、生活リスクに対する備えとしての公的保障

(社会保障)制度を理解することの重要性を再確認する必要がある。

 共済・保険加入者について、回答者に「専業主婦」が加わったため、(個人)加入率は前回よ り下がっている。従来型(営業職員・代理店)の支持がある一方で、掛金・保険料重視の加入者 が増えている。今回、保険会社の加入先を従来型とダイレクト型に分けたことにより、この傾向 が一層明確になった。JA共済は従来型に近い回答が多くみられた。また、前回同様、保障を選 択する際、6割近くが他の共済・保険と比較していない。共済・保険の未加入、解約および見直 しの理由について、前回同様、経済的要因が大きいことが確認された。

 今後の課題をいくつかあげると、まず、回答者の属性分析にとどまっており、世帯または家族 の特徴が描けていない。今回、回答者の世帯類型について整理したが、世帯のライフステージを あわせて考察し、詳細な分析を行う必要がある。次に、本調査は広範囲の「勤労者世帯」を対象 としているため、たとえば、一人親世帯は相対的に回答者が少なくなり、クロス集計の場合、参 照程度にならざるを得ない。今回の調査対象ではない失業者や65歳以上の勤労者なども視野に、

特定層を対象に生活リスクへの保障意識や私的保障の加入実態を調査することも望まれる。さら に、全体に及ぼす影響は少ないが、回答者の誤答などを一部修正し、より正確な分析を行った。

共済・保険はわかりにくい用語が多く、質問方法・内容の設計についてさらに工夫が求められ る。回答データは統計的検定をしておらず、課題が残されている。

ドキュメント内 調査分析シリーズ(冊子用).indb (ページ 116-175)

関連したドキュメント