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Smart Connect モジュールの実装

ドキュメント内 第 2 章 ホームネットワークと AV 機器 (ページ 42-46)

第 5 章 実装 33

5.3 Smart Connect モジュールの実装

本節では,Smart Connect モジュールの実装概観について述べ,次に各構成要素の 実装を説明する.図5.2に,Smart Connectモジュールの構成を示す.

AVResourceManagerクラスがAV機器リソースを管理する.AV機器と接続された AVManagerクラス,他のSmart Connectモジュールとの通信を行うSCCommunicator クラス,アプリケーションや管理モジュールからの要求を受け付けるApplicationIFク ラスは,それぞれ要求を受信したとき,要求内容を解析し,AVResourceManagerクラ スの適切なメソッドを呼び出す.

ApplicationIF

AVManager AVResourceManager

AV

!"

!"

!"

SCCom munica tor

図 5.2: Smart Connect モジュールの構成

5.3.1 AV 機器リソース管理部

図5.3に,AV機器リソースを管理するAVResourceManagerクラスを示す.本クラ スは,AV機器の状態を階層構造として保持する.また,本クラスではSmart Connect ネットワーク上でのパケットの伝達や入出力端子群の接続を実現するメソッドを持つ.

これらのメソッドでは,保持するAV機器情報に変更を加えたり,必要に応じて結果 を返す.

public abstract class AVResourceManager{

// Smart Connect モジュール実行クラスへの参照 protected SCModule scModule;

// 入力端子群のリスト

protected IFGroupList inputIFGroupList;

//出力端子群のリスト

protected IFGroupList outputIFGroupList;

//接続された端子群の情報を保持するリスト protected IFGroupList remoteIFGroupList;

//AVデータ生成機能のリスト

protected IFGroupList sinkAVList;

//AVデータ入力・記録機能のリスト protected IFGroupList sourceAVList;

// (以下,メソッド等省略)

}

図 5.3: AVResourceManagerクラス

AVResourceManagerクラスのメソッド

パケットの伝搬機能

SCCommunicatorクラスによる他のSmart Connect モジュールからのパケット 受信時,及び,自らのAVデータ生成機能,入力・記録機能によるパケット生成時 に呼び出される.AV機器情報を保持している各クラスに,Smart Connect ネッ トワークの接続状態に応じてパケットを通過させ,またAV端子群が他のSmart Connect モジュールのAV端子群と接続されている場合はSCCommunicatorク ラスを通じて適切なSmart Connect モジュールにパケットを転送する.

AV端子群同士の接続機能

本機能は,接続操作の接続側となる場合と被接続側とに分かれる.

接続側となる場合,管理モジュールから,Smart Connectネットワークの接続要求 が行なわれた時に,ApplicationIFクラスを通じて呼び出される.指定された端子 の持つ接続情報を,SCCommunicatorクラスを通じ交換し,接続可能な場合は保 持しているAV機器情報に接続状態を反映させる.接続の可否を,ApplicationIF クラスを通じて管理モジュールに通達する.

被接続側となる場合,SCCommunicatorモジュールが接続要求を受信した際に呼 び出される.接続要求の中に記述された相手側の接続情報と,自Smart Connect モジュール内の該当端子の接続情報を検討し,接続可能,不可能を判断する.接 続可能時には,保持しているAV機器情報も更新する.

経路生成要求機能

アプリケーションから入出力AV機器間の経路生成の要求を受たApplicationIF クラスは,本クラスの経路生成要求メソッドを呼び出す.経路生成要求機能では,

経路生成の始点となるメディアデータ生成機能に,接続要求パケットの発行を依 頼する.

広告パケットの伝搬要求受け付け

出力・記録AV機能の広告パケット伝搬要求を受け付ける.Smart Connect ネッ トワーク上に,公告パケットを伝達する.

5.3.2 AV 機器制御部

AVManagerクラスにより,AV機器へ制御コマンドの発行や,AV機器からの情報の 受信を行なう.また,AV機器から状態の変更が通達された場合,AVResourceManager に状態を反映するよう通達する.本クラスは,抽象クラスのみ定義されており,実際 の制御動作は各AV機器の種類やAV機器の制御方法に依存したモジュールにより行 なわれる.

5.3.3 Smart Connect ネットワーク通信部

SCCommunicationクラスにより,他のSmart Connect モジュールとの通信が行な われる.以下に挙げた通信が,本クラスを利用して行なわれる.

パケットの送信

パケットの受信

経路生成要求の送信

経路生成要求の受信

受信内容に応じて,AVResourceManagerの適切なメソッドを呼び出す.また, AVRe-sourceManagerが本クラス呼び出すことでパケット送信が行なわれる.

5.3.4 データ構造

Smart Connect モジュール内では,設計におけるAV機器のモデル化に従って,AV 機器の入力端子群,出力端子群,AVデータ生成機能,AVデータ出力機能をリストとし て保持する.図5.4に,ビデオデッキを例にデータ構造を示す.例に挙げたビデオデッキ では,入力端子群,出力端子群をそれぞれ二つずつ持ち,それぞれ inputIFGroupList,

outputIFGroupList内にリンクドリストとして保持される.本図内で,ビデオデッキ の持つテープ駆動部は,AVデータ生成機能としてビデオテーププレーヤとして,AV データ出力・記録機能としてテープレコーダとして分類される.このため,単一のデバ イスが図中ではsinkAVListとsourceAVListにそれぞれ登録されている.端子群として は,入出力端子それぞれ二つずつ存在する.各端子群は,更に端子ごとにAVInterface クラスのインスタンスを持ち,端子の情報を保持している.

図示されていないが,データとして保持するものとしては他に内部AVデータ経 路がある.図のVideoTapePlayerからOUT1,OUT2へ,またIN1及びIN2からは VideoTapeRecorderへ内部AVデータ経路が存在する.合計4本の内部データ経路が,

データ構造として存在する.

OUT1 outputIFGroupList OUT2

IN1 inputIFGroupList IN2

sourceAVList VideoTapePlayer VideoTapeRecorder sinkAVList

TVTuner

Video Audio VideoS SourceAV

SourceAV SinkAV

IFGroupTerminal

AVInterface

RoutingTable AVResourceManager

図 5.4: AVResourceManager内でのデータ構造

入出力端子群

IFGroupTerminalクラスによって,入出力端子群の情報が保持される.各端子は

AVInterfaceクラスで表わされ,端子の属性が保持されている.入出力端子間の接続の

際に,接続の可否の検討のために端子の属性が利用される.

また,IFGroupTerminalクラスは,RoutingTableクラスを持つ.このクラスは,複 数接続されているメディアデータ経路の内,検索パケットの条件から適切なものを選 択するクラスである.検索パケットがSmart Connectネットワークを通過する際には,

通過する各IFGroupTerminalクラスにおいてRoutingTableクラスが利用され,適切 な経路が選択される.

メディアデータ生成機能

SourceAVクラスによって,メディアデータ生成機能の情報が管理される.このクラ

スは,入出力AV機器間の接続要求時に利用され,このクラスを始点とした検索パケッ トを生成,Smart Connect ネットワーク上に伝達する.

メディアデータ出力・記録機能

SinkAVクラスによって,メディアデータ出力・記録機能の情報が管理される.経路

検索パケットの受信時には,同一のIDを持った経路生成パケットを生成し,逆方向に 伝達する.

また,このクラスは定期的に広告パケットを生成し,Smart Connectネットワーク 上に伝達する.

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