サーバ名と同じドメイン名は、ServerProtect のインストール時に作成された初期設定のドメイン名 です。ドメインの名前は、必要に応じて管理コンソールで変更することができます。
ドメインの名前を変更するには、次の手順に従ってください。
1. ドメインブラウザツリーで名前を変更するドメインを選択します。
2. 次のいずれかの操作を実行してください。
・ ドメインアイコンを右クリックし、ポップアップメニューで [ドメインのリネーム] を選 択します。
・ メインメニューから [ドメイン] → [ドメインのリネーム] の順に選択します。
・ キーボード上の <F2> キーを押します。
図3-5. ドメイン名の変更
3. [ドメイン名の変更] 画面が表示されます。新しいドメイン名を [新しいドメイン名] テキスト ボックスに入力し、[OK] ボタンをクリックします。
ServerProtect ドメインの削除
不要になった空のドメイン (一般サーバを含まないドメイン) を削除することができます。一般サー バが含まれているドメインを削除することはできません。
ドメインを削除するには、次の手順に従ってください。
1. ドメインブラウザツリーから削除するドメインのアイコンを選択します。
2. 次のいずれかの操作を実行してください。
・ ドメインアイコンを右クリックし、ポップアップメニューから [ドメインの削除] を選択 します。
・ メインメニューから [ドメイン] → [ドメインの削除] の順に選択します。
・ キーボード上の <Delete> キーを押します。
注意: 削除するドメインは空でなければなりません。サーバが含まれているドメインを削除する ことはできません。
ドメイン間での一般サーバの移動
管理上の都合で、一般サーバをあるドメインから別のドメインに移動 (あるドメインから削除して 別のドメインに追加) することが必要になる場合があります。ドメインブラウザツリー上の一般 サーバアイコンをドメイン間でドラッグ & ドロップすれば、一般サーバを移動できます。
ServerProtect ドメインを作成して、一般サーバを移動することもできます。詳細については、76 ページの「ServerProtect ドメインの新規作成」を参照してください。
インフォメーションサーバの管理
注意: WAN 環境のような大規模ネットワーク環境では、ネットワークセグメントごとにインフォ メーションサーバをインストールすることをお勧めします。セグメントごとにインストー ルすることで、トラフィックへの影響を最小限に抑えることが可能です。
インフォメーションサーバの選択
管理コンソールでは、複数のインフォメーションサーバを管理し、サーバを切り替えて表示 / 設定 することができますが、1 つのインフォメーションサーバに複数の管理コンソールからログオンす ることはできません。管理コンソールからインフォメーションサーバにログオンできない場合は、
他の管理コンソールからログオンされていないかどうかを確認してください。
インフォメーションサーバを選択するには
1. プログラムのメインメニューから [インフォメーションサーバ] → [インフォメーションサーバ の選択] の順に選択します。インフォメーションサーバを選択するための ダイアログボックス が表示されます。
2. 次のいずれかの操作を実行してください。
・ インフォメーションサーバとして使用するサーバの名前または IP アドレスを入力します。
・ リストからインフォメーションサーバを選択します。
コンピュータに複数のネットワークインタフェースカード (NIC) がインストールされている場 合、プライマリ NIC に接続されているインフォメーションサーバのみがリストボックスウィン ドウに表示されます。リストのサーバ表示を更新するには、[最新の情報に更新] ボタンをク リックします。
図3-6. インフォメーションサーバの選択 3. [OK] をクリックして変更を保存します。
一般サーバの管理
ServerProtect のアーキテクチャでは、一般サーバはウイルスを最前線で防御する存在で、インフォ メーションサーバによって管理されます。ServerProtect の 3 層アーキテクチャでは、最下層に位置 付けられます。ここでは一般サーバの管理について説明します。
ドメイン間での一般サーバの移動
ServerProtect ドメイン間で一般サーバを移動する場合は、ドメインブラウザツリーで一般サーバを 選択して、ドメイン間でドラッグ & ドロップします。
インフォメーションサーバを移動するには、次の手順に従ってください。
注意: [一般サーバを他のインフォメーションサーバに移動] 機能を使用して、古い一般サーバを ServerProtect 5.8 のインフォメーションサーバに移動することはできません。
1. 次のいずれかの操作を実行してください。
・ 対象サーバのアイコンを右クリックし、ポップアップメニューから [一般サーバを他のイ ンフォメーションサーバに移動] を選択します。
・ 移動する一般サーバを選択して、メインメニューから [ドメイン] → [一般サーバを他のイ ンフォメーションサーバに移動] の順に選択します。[実行先インフォメーションサーバの 選択] ダイアログボックスが表示されます。
・ 移動先のインフォメーションサーバを選択し、[OK] をクリックして送信します。[一般 サーバを他のインフォメーションサーバに移動] ダイアログボックスが表示されます。
・ [ユーザ名] および [パスワード] フィールドに値を入力します。[OK] ボタンをクリックしま す。
[実行先インフォメーションサーバの選択] ダイアログボックスが表示されます。
2. 移動先のインフォメーションサーバを選択し、[OK] をクリックします。
3. 移動の確認を求めるダイアログボックスが表示されます。選択したインフォメーションサーバ に一般サーバを移動するには [OK] をクリックします。
アップデートの設定
トレンドマイクロのアップデートサーバから、ServerProtect コンポーネントをアップデートするこ とができます。ServerProtect のアップデートは、ダウンロードと配信という 2 段階のプロセスで構 成されます。
コンポーネントのアップデート
ServerProtect では、次のコンポーネントのアップデートが可能です。
・ ServerProtectプログラム: ServerProtect 5.8 のアプリケーションプログラムを配信できます。
ユーザは、ServerProtect アプリケーションをアップグレードする新しいオプションを選択でき るようになりました。
・ ActiveUpdate サーバからのダウンロードは 2009 年現在予定されていません。インストー ルした ServerProtect 5.8 インフォメーションサーバから配信のみ可能です。
・ ウイルスパターンファイル: トレンドマイクロのウイルス対策ソフトウェアでは、パターン マッチングによるウイルス検出方式を採用しています。コンピュータ上のファイルが調査さ れ、数千もの既知のコンピュータウイルスの「シグネチャ」を含むウイルスパターンファイル と比較されます。コンピュータ上のファイルがパターンファイルに一致すると、ウイルス対策 ソフトウェアによって感染ファイルとして検出されます。
・ スパイウェアパターンファイル: スパイウェアパターンファイルは、ファイル、メモリ内のプ ログラムとモジュール、Windows レジストリ、および URL ショートカット内のスパイウェア / グレーウェアを識別します。
・ 検索エンジン (32および64ビットのWindowsプラットフォーム): 検索エンジンは、実際に 個々のファイルのウイルスを検索するソフトウェアのコンポーネントです。
・ ダメージクリーンナップエンジン (32ビットおよび64ビットのWindows): トロイの木馬およ びトロイの木馬プロセスを検索して削除するエンジンです。32 ビットおよび 64 ビットのプ ラットフォームがサポートされます。
ダウンロードと配信の流れ
ServerProtect ネットワークでのアップデートファイルのダウンロードと配信の要求に対する ServerProtect の処理の流れについて次の図で説明します。
図3-7. ダウンロードと配信の流れ
アップデートファイルの現行バージョンの表示
ServerProtect では、インフォメーションサーバで現在使用されているウイルスパターンファイル バージョンなど確認できます。
インフォメーションサーバに保存されているパターンファイル、検索エンジン、プログラムの現行 バージョンを表示させるには、次の手順に従ってください。
1. 次のいずれかの操作を実行してください。
・ サイドバーから [アップデート] → [アップデート] の順に選択します。
・ メインメニューから [実行] → [アップデート] の順に選択します。
2. [アップデート] メイン画面が表示されます。
図3-8. [アップデート]メイン画面
・ ダメージクリンナップエンジンのバージョン (32 ビットおよび 64 ビット)
・ ルートキット対策ドライバのバージョン (32 ビットのみ)
アップデートファイルのダウンロード
日々増え続ける新種ウイルスに対応し、効果的なウイルス対策を実施するため、トレンドマイクロ のアップデートサーバから定期的にアップデートファイルをダウンロードしてください。トレンド マイクロでは、通常、ウイルスパターンファイルをほぼ毎日、スパイウェアパターンは毎週リ リースしています (ウイルスの動向により、リリースの頻度は異なります)。検索エンジンの更 新はパターンファイルの更新ほど頻繁ではありません。
トレンドマイクロのアップデートサーバからアップデートファイルをダウンロードしたら、指定し たネットワークドライブをネットワーク上の他のインフォメーションサーバのダウンロード元 (ミ ラー) として機能させることで、ダウンロードにかかる負荷を軽減することができます。
アップデートファイルをネットワーク上のドライブからダウンロードする方法は、複数のインフォ メーションサーバを必要とするイントラネットなどの大規模ネットワーク環境で理想的な方法と考 えられます。他のサーバからアップデートファイルをダウンロードする前に、ダウンロード元サー バにアップデートファイルがあることを確認する必要があります。
ダウンロード元の指定
アップデートファイルはトレンドマイクロのアップデートサーバからダウンロードするか、または ネットワーク上に指定したドライブからコピーすることができます。ネットワーク上のドライブか らファイルをコピーする場合は、ダウンロード元フォルダを事前に作成しておく必要があります。
インターネット経由でトレンドマイクロのアップデートサーバからアップデートファイルを ダウンロードするには
1. 次のいずれかの操作を実行してください。
・ サイドバーから [アップデート] → [アップデート] の順に選択します。
・ メインメニューから [実行] → [アップデート] の順に選択します。
2. [ダウンロード] グループの [設定] ボタンをクリックします。[ダウンロードオプション] ダイア ログボックスが表示されます。