Sageのコマンドに関しては,本稿の2,3節及び配布したReference Cardを参照してもらうことに して,ここではクラウドサービスSageMath Cloudの利用法について解説する. 試験版(β版)と して立ち上がった当初はサーバの不調やトラフィックの問題などから非常に使いにくいものとなって いたが,最近ではかなり改善されており,比較的快適に利用出来るようになった. ここからは
https://cloud.sagemath.com/
にアクセスし, 順を追って利用法を見て行こう. なお,より詳細なドキュメントや開発途上のデータ 等は,同じくクラウド開発環境 GitHub(ギットハブ)による
https://github.com/sagemath/cloud/
を参照のこと. なお, 以下の手順及びキャプチャ画面は2014年4月20日 現在のものである. 多少 の変更は随時行われているので,注意が必要である.
上がSageMath Cloudのログイン画面である. まずはアカウントの新規登録(勿論無料)から始め
よう. 必要なのは氏名とメイルアドレス,そしてパスワードである. パスワードは自分で好きに設定 出来る27. 上の画面の“create an account”をクリックして進むと,入力画面に移る.
全てを入力したら, 最後に“I agree to the SageMathCloud Terms”のチェックボックスに忘れずに チェックを入れて, アカウント作成のボタンを押せば完了である.
アカウントの作成が終わったら,いよいよログイン(ここではサインイン(sign in)と同義)する.
アカウントが正常に発行されていれば,次ページのようなトップ画面が表示されるはずである. この 画面で特に初期設定等は必要ない.
27但しパスワードには「十分安全な」ものを選ぶこと.余りにも短すぎたり,メイルアドレスと重複するワードなどの使用 は避けるべきである.逆に難しくし過ぎて,自分が忘れてしまわないように気を付ける必要もある.
右上に登録したメイルアドレスが表示されているはずである. これがアカウントIDを兼ねる. 次に
左上の“Projects”から,新規プロジェクトを作成する.
初めてSageMath Cloudを使う場合は, 何もリストが表示されていないはずなので“New Project”
を選ぶ.
この画面が出てきたら,プロジェクト名を入力する. “Description”は備考欄なので空欄で良い. “Create
Project”をクリックすれば,次の画面が表示される.
この“Create or Import a File, Worksheet, Terminal or Directory”をクリックする.
ここではファイルの種類を選ぶことが出来る. 以前作成した Sage ワークシートもここからアップ ロードして利用することが出来る. またSageワークシートだけではなくLATEXファイルの取り扱い も可能となっている. なおLATEXでは Sageモードと呼ばれる機能が搭載されており, 例えばSage での実行結果をそのままLATEXの出力(pdf等)に反映出来るようになっている. 例えば教育用途で は,自動で解答を作成する(問題文を変えても,再コンパイルすれば自動で更新される)などの活用 法がある. 但し,日本語での出力は(恐らく)対応していないと思われるので注意すること.
さて, ひとまず今回は Sageワークシートを作成する. 後は普通に Sageをノートブック形式で利用 出来る. 実行は Shift+Enterで行うことが出来る.
ヘルプやその他サポートに関する情報は, 左上の“Help”から参照出来る.
また設定のページ“Project Control”では,利用しているサーバの稼働状況などのテクニカルな情報 を確認出来る.
更に進んで, SageMath Cloudの開発・運営に参加したいという場合,または現在どのように開発が 進められているのかを知りたい場合は,最初に紹介した GitHubのページをご覧頂きたい. Sageに 関する他のパッケージ開発についてもGitHubへの移行がほぼ完了している.