Note
3 番目のアベイラビリティーゾーンを完全な SQL Server クラスターノードとして使用している場 合 (つまり [Third AZ] パラメータを [full] に設定した場合) は、このセクションの手順を実行すると きにその点を考慮してください。
クイックスタートを正常にデプロイしたら、データベースを選択してバックアップし、可用性グループを 作成して設定することで、WSFC ノードを設定できます。
テストデータベースを作成するか、既存のデータベー スをアタッチする
1. デスクトップ接続アプリケーション (mstsc.exe) を開き、最初のクラスターノード (WSFCNode1 な ど) に接続します。
2. SQL Server Management Studio (SSMS) を開きます。
3. [Connect to Server] ダイアログボックスで、最初のクラスターノード (WSFCNode1 など) に接続しま す。
4. 新しいデータベースを作成するか、テストデータベースをアタッチします。
図 8: SQL Management Studio での新しいデータベースの作成
6. SSMS でデータベースのコンテキスト (右クリック) メニューを開き、[Tasks]、[Backup] の順に選択 します。
可用性グループを作成する
1. [Object Explorer] で、[AlwaysOn High Availability] のコンテキスト (右クリック) メニューを開き、
[New Availability Group] ウィザードを起動します。
図 9: SSMS での新しい可用性グループの作成 2. [New Availability Group] ウィザードを完了します。
1. [Introduction] ページで、[Next] を選択します。
2. [Specify Availability Group Name] ページで「SQLAG1」と入力し、[Next] を選択します。
3. [Select Databases] ページで、前のセクションで作成またはアタッチしたデータベースを選択し
4. [Specify Replicas] ページで、2 番目のクラスターノード (WSFCNode2 など) を追加し、
[Automatic Failover] を選択します。
図 10: レプリカの指定
5. [Listener] タブで [Create an availability group listener] を選択し、リスナーの DNS 名 (AG1-Listener など) を指定してから、このリスナーによって使用される TPC ポート (1433 など) を指 定します。クラスターノードがデプロイされた 2 つのプライベートサブネットとそれらの対応す る IPv4 アドレスを追加します。
Note
先ほどノードに割り当てたセカンダリプライベート IP アドレス (10.0.0.102 と
10.0.32.102 など) を使用します。SQL ノードで 3 番目のアベイラビリティーゾーンを使 用している場合は、10.0.64.102 を追加することもできます。
図 11: 可用性グループリスナーの作成
6. [Select Initial Data Synchronization] ページで、[Full] を選択します。共有ネットワークの場所の ボックスで、ファイル共有監視を使用している場合は「\\WSFCFileServer\replica」と入
力し、SQL ノードが 3 つある (つまり [Third AZ] パラメータを [full] に設定している) 場合は「\
\WSFCNode1\replica」と入力します。続いて、[Next] を選択します。
7. [Validation] ページで、[Next] を選択します。
8. [Summary] ページで [Finish] を選択し、ウィザードを閉じます。
3. Windows PowerShell を管理者として実行し、可用性グループの [Listener Host Record TTL] を [300]
に変更します。
図 12: Windows PowerShell での TTL の変更 4. DNS Manager を開きます。
1. リモートデスクトップゲートウェイインスタンスで、管理者権限を使用して PowerShell ウィ ンドウでこのコマンドを実行することで、DNS サーバー用に Remote Server Administration Tools をインストールします。
Install-WindowsFeature RSAT-DNS-Server
2. 同じ PowerShell ウィンドウで、以下のコマンドを実行します。
Get-NetIPConfiguration
3. コマンド出力からいずれかの DNS サーバーアドレスを選択します。
4. DNS Manager を開くときに、そのアドレスを使用して DNS サーバーに接続します。
• AWS Directory Service を使用していない場合:
1. デスクトップ接続アプリケーション (mstsc.exe) を開き、アベイラビリティーゾーン 1 のプラ イマリドメインコントローラーに、その NetBIOS 名 (DC1 など) を使用して接続します。
2. 認証情報として domain admin ユーザーと domain admin パスワードを使用して、インスタン スにログインします。
3. DNS Manager を開きます。
図 13: DNS 設定の確認
Note
可用性グループデータベースへのクライアント接続は、可用性グループリスナーを介して確立で きます。可用性グループリスナー (この場合は AG1-Listener) は、クライアントが接続できる仮想 ネットワークの名前です。この設定により、クライアントは WSFC クラスター内の個々のサー バーの名前を知らなくてもデータベースに接続できます。可用性グループリスナーは、TCP ポー ト 1433 を個々の SQL Server インスタンスと共有できます。ただし、複数のSQL Server インス タンスを並列実行する場合は、ポートの競合を避けるために標準以外のポートを使用する必要が あります。
AWS CloudFormation テンプレートによって作成されたセキュリティグループとイングレスルール は、WSFC ノード間のすべての必要なトラフィック、および VPC 内の残りのサーバー層から TCP ポート
ステップ 4. クラスターと可用性グループをテストする
このセクションの手順を完了すると、図 1 (p. 5) で前に示したように、AWS クラウドに WSFC クラス ターと SQL Server Always On 可用性グループが正常にデプロイされます。