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6 SP1 リリースからのアップグ レード

この付録は、以下のセクションで構成されています。

「フォルダ構造およびバックアップ セッションに対する変更」 ... 106

「アップグレードの計画」 ... 107

フォルダ構造およびバックアップ セッションに対する変更

NetWorker 8.0よりも前のNetWorkerでは、Data Domainシステムで異なるストレー

ジ構造を使用していました。この構造が変更されたことにより、NetWorker 8.0以降 の環境へのアップグレードには特別な処理手順を使用する必要があります。

NetWorker 7.6 SP1を使用する場合、NetWorkerでは、Data Domain SU(ストレージ ユニット)のレベルでDD Boostデバイスを作成し、SUフォルダごとにDD Boostデ バイスは1個だけ存在していました。NetWorkerでは、これらのデバイスSU数を制 限していませんでした。

NetWorker 7.6 SP2以降では、各SUフォルダのサブフォルダとしてDD Boostデバイ

スが作成されます。NMCデバイス構成ウィザードは、デフォルトで、デバイスを作

成するNetWorkerサーバの短いホスト名を使って各SUフォルダを命名します。最適

なパフォーマンスを得るには、使用するアクティブなSUフォルダ数を14以下にす る必要があります。NetWorkerでは、各SUフォルダ内に作成できるDD Boostデバイ ス数が制限されていません。ただし、DD Boostデバイスの数が増加するとData

Domainシステムのパフォーマンスと保守に影響を及ぼす可能性があります。

注記: アクティブSUの数を14個に制限するという例外的な状況は、サービス プロ

バイダがクォータ強制を許可できるようにしたり、アプリケーション グループごと またはカスタマーごとの実際の使用容量および重複排除率に関するレポートを作成 したりする場合などに適用されます。

DD Boostデバイスごとに有効化できるバックアップ セッション(セーブ ストリー

ム)の最大数が増えました。

NetWorker 7.6 SP1ではDD Boostライブラリ2.2.2が使用されていましたが、これに

より各DD Boostデバイス(SU)での最大セッション数10が適用されていまし

た。この制限が原因で、一部の環境では、多数のDD Boostデバイスを使用して いました。

DD Boostライブラリ2.2.2を使用するNetWorker 7.6 SP1では、DD OS 4.8および 4.9をサポートしています。

NetWorker 7.6 SP2以降ではDD Boostライブラリ2.3.1以降が使用されるため、デバ

イス(nsrmmdプロセス)1台あたりのセッション数が最大60に増加していま す。そのため、これまでのデバイスと同じセッション ロードを少ないデバイス で処理できます。

DD Boostライブラリ2.3.1を使用するNetWorker 7.6 SP2では、DD OS 4.9および 5.0以降をサポートしています。

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アップグレードの計画

NetWorker 7.6 SP2以降へのアップグレードによって、NetWorker 7.6 SP1でSUフォ ルダとして作成したDD Boostデバイスは変更されません。これらのデバイスは変更 なしで引き続き使用できます。これらの古いデバイスはNetWorker管理プログラム の[デバイス]ビューに表示されますが、NMCデバイス構成ウィザードには表示さ れません。

DD OS 5.0以降では、パフォーマンスの低下を防ぐために使用するSUフォルダを14

個以下にしてください。これらの14のSUフォルダで14のNetWorkerデータゾー

ンのDD Boostデバイスに対応できます。ただし、既存のDD OS 4.9システムには、

Data Domain SUのレベルですでに14を超えるDD Boostデバイスが構成されている

可能性があります。

サポートされているNetWorkerとData Domainのバージョンおよびアップグレード オプションの詳細については、「EMC NetWorkerソフトウェア コンパティビリティ ガ イド」を参照してください。

詳細については、「EMC NetWorkerソフトウェア コンパティビリティ ガイド」を参照 してください。

EMC NetWorkerおよびEMC Data Domain Boost重複排除デバイス リリース8.1統合ガイド 109 この用語集では、このガイドで使用されている用語の定義について説明します。

A

AFTD(アドバンスト ファイル タイプ デバイ ス)

ボリューム マネージャを使用して複数のコンカレント バックアップ/リカバリ操作 を有効化し、利用可能なディスク領域を動的に拡張するディスク ストレージ デバイ ス。

C

Client Direct クライアントで、バックアップ データの重複排除を行うことと、NetWorkerスト

レージ ノードをバイパスしてAFTDまたはDD Boostストレージ デバイスにこのデー タを直接送信することを可能にする機能。ストレージ ノードはバックアップ デバイ スを管理しますが、バックアップ データは処理しません。

CCR(クローン制御レプ リケーション)

あるDD Boostデバイスからコピーした重複排除データのレプリカを別のDD Boostデ

バイスに作成すること。NMCクローン機能でスケジュール設定でき、NetWorker サーバによってインデックスが付けられてトラッキングされます。

D

device 1. バックアップ ボリュームを格納できるストレージ ユニット。デバイスには、

サーバやストレージ ノードに接続されたディスク ドライブ、オートチェンジャ、

テープ ドライブなどがあります。

2. ストレージ ハードウェアを表す一般的な用語。

3. DDS(ダイナミック ドライブ共有)が有効な場合は、物理ドライブへのアクセス パス。

DD Boost 最適化されたライブラリおよび通信フレームワーク。これには、特別なData Domain

APIが用意されており、バックアップ ソフトウェアからData Domainシステムのスト レージ デバイスを定義したり、ストレージ デバイスとやり取りしたりできます。

DD Boostデバイス Data Domainシステムに作成される論理ストレージ デバイス。NetWorkerの重複排除

バックアップを保存するために使用されます。NMCでは、各デバイスはData

Domainシステムのフォルダとして表示され、ストレージ ボリューム名とともにリス

トされます。

DD OS Data Domainオペレーティング システム。

DSP(分散セグメント処 理)

DD Boostインタフェースの一部。これにより、データをストレージ用にData

Domainシステムに送信する前に、データの重複排除をホストで実行できます。

E

Enablerコード ソフトウェアを起動するための一意のコード。

評価Enablerまたは一時Enablerは、一定期間が経過すると使用期間が終了します。

基本Enablerは、ソフトウェアの基本機能のロックを解除します。

アドオンEnablerは、ライブラリ サポートなどの追加機能または製品のロックを

解除します。

用語集

「ライセンス キー」も参照。

I

ifgroup Data Domainシステムおよびその他のネットワーク デバイスの機能。2つ以上のネッ

トワーク インタフェースを集約して1つのネットワーク インタフェースとして表示 するために使用されます。

L

label バックアップ アプリケーションによる識別のために使用されるボリュームの電子的

なヘッダ。

M

MTree 「Managed tree」の短縮形で、ストレージ ユニットとも呼ばれる。Data Domainファ

イル システム内のネームスペースの論理パーティションであり、管理を目的として ファイルのセットをグループ化するために使用できます。通常、MTreeは、単一の

NetWorkerデータゾーンと関連づけられます。

N

NMC(NetWorker管理コ ンソール)

NetWorkerサーバとクライアントの管理に使用されるソフトウェア プログラム。

NMCサーバは、すべてのNetWorkerプロセスに対してレポート作成機能および監視 機能も提供します。

NetWorkerサーバ NetWorkerサーバ ソフトウェアを実行しているネットワーク上のコンピュータ。オ

ンライン インデックスを保持し、同じネットワーク上のクライアントやストレージ ノードに、バックアップ サービスとリストア サービスを提供します。

R

recover 特定のポイント イン タイムの状態を復元するため、バックアップ ストレージのデー

タ ファイルをクライアントにリストアし、トランザクション(REDO)ログをデータ に適用すること。

S

ssid(セーブセットID) セーブセットに割り当てられた内部的な識別番号。

SU(ストレージ ユニッ ト)

NetWorkerのデータゾーンに関連づけられたData Domainシステム上のディスク ス

トレージの論理ユニット。

V

VTL(仮想テープ ライブ ラリ)

物理テープ ライブラリ ストレージ システムのソフトウェア エミュレーション。

アラート 重要なNetWorkerイベントについて、NetWorker管理者に送信されるメッセージ。

EMC NetWorkerおよびEMC Data Domain Boost重複排除デバイス リリース8.1統合ガイド 111

オンライン インデック ス

クライアントのバックアップ(クライアント ファイル インデックス)とバックアッ プ ボリューム(メディア データベース)に関するすべての情報が保存されている

NetWorkerサーバ上のデータベース。

管理されるアプリケー ション

コンソール サーバから監視および/または管理されるプログラム。

管理者 一般にネットワーク コンピュータ上のソフトウェアをインストール、構成、および 管理する人、およびユーザーを追加し、ユーザー権限を定義する人。

クライアント バックアップ サーバ ソフトウェアを使用してデータをバックアップおよびリストア できるコンピュータ、ワークステーション、アプリケーション サーバなど、ネット ワーク上のホスト。

クライアント ファイル インデックス

バックアップしたすべてのデータベース オブジェクト、ファイル、ファイル システ ムをトラッキングするために、NetWorkerサーバによって管理されるデータベース。

NetWorkerサーバでは、クライアント コンピュータごとに別々のクライアント ファ

イル インデックスを維持しています。

クライアント リソース クライアントでバックアップされるセーブセットを特定するNetWorkerサーバ リ ソース。クライアント リソースはまた、スケジュールやブラウズ ポリシー、保存ポ リシーなど、セーブセットのバックアップについての情報も指定します。

クローン 1. NetWorkerサーバによってインデックスが付けられてトラッキングされる、バッ

クアップされたデータの複製コピー。複数の単独セーブセット、またはボリュー ム全体のクローンが可能です。

2. ストレージ アレイに固有のミラー タイプ。

グループ 指定した1つのスケジュールまたは条件のセットに応じて、バックアップをまとめ て実施するように構成された1台以上のクライアント コンピュータ。

災害復旧 ハードウェアに故障が発生したときまたはソフトウェアが破損したときにデータお よび業務活動をリストアおよびリカバリすること。

最適化されたクローン 「CCR(クローン制御レプリケーション)」を参照してください。

参照ポリシー バックアップ エントリーをクライアント ファイル インデックスに保存する期間を指

定するNetWorkerポリシー。インデックスに一覧にされたバックアップは、参照が

可能で、リカバリのために簡単にアクセスできます。「リテンション ポリシー」を参 照してください。

取得 アーカイブされたファイルおよびディレクトリの場所を探知し、リカバリすること。

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