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SC35/WG6 (高齢者・障害者のためのユーザインタフェース)主査  鈴木  哲

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23.1活動概況

  各国で情報アクセシビリティ関連規格作成の活動が活発になりつつあり、本WGも平成15 年度5月に発足し、新規の国際提案を目指した実質的な審議を開始した。平成15年12月に 行われた国際会議では、日本の情報アクセシビリティに関連する活動の概要説明及び本 WG の今後の活動方針を発表した。

(1)国際会議

平成15年5月26日〜30日 日本 仙台市(SARSにより中止)

平成15年12月1日〜5日 仏 パリ市・AFNOR

(2)国際会議の審議概要と主要成果

・  WG6の名称変更

本WGの名称の長さ及び語彙についてAFNORから指摘があり、名称を“User interfaces for people with special needs”に変更し、サブタイトルとして“including children, the elderly, the permanently or temporarily disabled and people in constrained usage environments”を追加 した。

・  PDTR 19765 - Survey of icons and symbols that provide access to functions and facilities to improve the use of IT products by the elderly and disabled.

現在は使用されているアイコンのコレクションを行っているが、今後は機能やモダリテ ィも含めた案を検討する予定。日本からも現在利用されているアイコンのリストを参考 として提出した。

・  PDTR 19766 - Guidelines for the design of icons and symbols for the use of the elderly and disabled.

1年余り経過しても審議可能なドキュメントが提示されていないため、既存のETSIのガ イドライン“EG 202 048: Human Factors (HF): Guidelines on the multimodality of icons, symbols and pictograms”を取り込むことを現在検討中である。

・  アメリカからの新規規格提案について

プロトコルレベルから規格統一を図る規格提案がアメリカの INCITS(InterNational Committee for Information Technology Standards)のV2より行われる予定との発表があっ た。当初はSC35/WG6に対しアクセシビリティ関連規格として提案されたが、その内容

及び技術的な面を考慮し、他のWGで審議する調整を行っている。

・  日本の今後の方針について

現在、日本国内の他の関連団体で行われている情報アクセシビリティ関連規格の作成状 況、及びそれら団体と本WGの関係を説明した。さらに、本WGも他の団体の規格提案 活動を尊重しつつ、より現実的な手段を盛り込んだ規格提案を目指し活動する方針を発 表した。他国の委員からも非常に好意的に受け入れられ、強い支持を得た。

23.2今後の主要課題

  他の関連団体の活動も活発であり、今後の本 WG の活動にも影響すると考えられるが、よ り現実的な手段を考慮した国際提案を、関連団体と調整を取りながら検討していく予定であ る。

23.3特記事項

  今後は他のWG で審議されると考えられるが、アメリカの提案予定の案件が、今後日本の アクセシビリティ関連の団体及び工業界にも大きな影響を与えると考えられるので、注意が 必要である。

23.4平成16年度国際会議予定

平成16年5月31日〜6月4日 東京 日本

平成16年11月(仮) Winchester 英(仮)

24.第 108 委員会(オーディオ・ビデオ及び情報技術機器の安全)

委員長    羽鳥  光俊

24.1 活動概要(全体)

本年度は、国際規格対応としてIEC/TC108関連IEC文書に対する審議、国内対応規格と してIEC整合JIS(IEC60065 Ed.7対応 、IEC60950-1対応)の改正準備及び省令第1項(CRT に係る箇所)改正の提案を行うための審議を行った。

1)  国際規格対応について

①74分科会を中心にIEC60950-1の第 2 版(案)及びIEC60950のPart2規格案などの文書 の審議を中心に行った。(詳細は、74 分科会活動概要の項参照) 

    ②ECMA-341「電子製品のための環境配慮設計の考慮事項」の取り扱いに関する質問票

108/89A/Q)

次の理由から

ECMA-341の提案受入に反対の回答を行った。

・ECMA-341がFast-track提案であること。

・環境に関わる規格、規則等への関心は有るが、安全規格を作成する専門委員と環境規 格を作成する専門委員は全く異なっていること。

・TC108で環境規格を扱えるようスコープを広げるのでは無く、IECに環境を扱う新TC

を設置する必要があること。

 

2)国内規格対応について     ①IEC整合JIS改正審議

JIS C 6065改正検討G (IEC 60065「オーディオ、ビデオ及び類似の電子機器の安全 性」第7版対応)及びJIS C6950改正検討G(IEC 60950-1「情報技術機器の安全性」

第1版対応)を発足し、平成16年度のJIS改正に向けた検討をスタートした。 

②IT 機器消費電力測定法 JIS 原案の審議 

         経済産業省から(財)日本規格協会に委託された社会基盤創成調査研究「オーディオ・

ビデオ機器及び情報技術機器の消費電力測定方法の標準化」に基づき IT 機器の消費電 力測定法に係る JIS 原案を作成することを目的として第 108 委員会内に分科会が設置さ れた。 

機器個別の細かな測定条件等を検討し、IEC62018、省エネ法、エネルギースター等を比 較して JIS 原案を作成して小委員会(事務局:日本規格協会)に提出した。 

③IEC-J規格審議

平成15年度中は、特に審議案件は無かった。

④省令第1項改正案作成審議

省令1項改正G(CRT)を発足し、電気用品安全法技術基準別表第八1(10)の改正(CRT に係る要求事項にIEC61965を取り入れ)案作成の検討を行った。

3)平成15年度国内委員会(第108委員会)開催状況   ・第108委員会:4回開催(5/15,7/24,11/27,3/4)

4)平成15年度国際会議(TC108)参加状況

  ・TC108/WG6会議:イギリス/ロンドン(4/8〜4/9)

  ・TC108/HBSDT会議:オランダ/デルフト(6/10〜6/13)

  ・TC108/ AGS&HBSDT会議:日本/東京(10/27〜10/31)

  ・TC108/MT2 joint WG&WG9会議:スペイン/パルマ(2/2〜2/6)

  ・TC108/ AGS&HBSDT会議:オーストラリア/シドニー(3/22〜3/26)

5)平成16年度国際会議予定

  ・TC108/MT1 joint WG会議:オランダ/アイントホーヘン(4/5〜4/7)   ・TC108/HBSDT会議:デンマーク/コペンハーゲン(6/7〜6/11)   ・TC108/MT2 joint WG&WG9会議:ドイツ/ベルリン(9月予定)

  ・TC108/AGS&HBSDT会議:韓国/ソウル(10月予定)

24.2 74分科会活動概要

旧 TC74 が扱っていた規格及び改定提案プロジェクトを扱う IEC/TC108 のメンテナンスチーム 2

(MT2)に対応する国内組織として、IEC60950-1 の第 2 版(案)や IEC60950 の Part2 規格案など、

下記の文書の審議を中心に行った。 

 

1)国際規格対応について

下記の11件の文書を審議し、右欄に記した内容を日本意見として提出した。

文書番号  表題及び概要  日本意見概要 

108/61/DTS  Safety aspects for xDSL signals on  circuits connected  to telecommunication  networks (DSL: Digital Subscriber  Line) 

賛成:コメントなし 

  xDSL 回線の安全に関する技術的提案    108/65/FDIS IEC 62018 Ed.1: Power consumption of information 

technology equipment -  Measurement methods    IT 機器の消費電力測定法の最終草案(FDIS) 

反対:クレストファクタ に関する内容が、WG9の 決定事項に合致していな い。 

108/67/DC  IEC 60950-1: Modifications in Clauses 0 through 3, except 2.10 

 

IEC 60950-1 の改定提案:『0:安全の原則』から『3:配線、

接続、電源』まで 

テクニカルコメント:5 件、エディトリアルコメ ント:10 件提出 

108/68/DC  IEC 60950-1: Modifications in Clauses 4 through 7   

IEC 60950-1 の改定提案:『4:物理的要求』から『7:ケー ブル分配システムへの接続』まで 

電池の液漏れ用受け皿の 要求を鉛蓄電池に限定す るようコメント 

108/69/DC  IEC 60950-1: Modifications in Clause 2.10 and Annex G 

 

IEC 60950-1 の改定提案:『2.10:空間距離、沿面距離及び 絶縁物を通しての距離』及び『付属書 G:最小空間距離を決 める代替法』 

テクニカルコメント:2 件、エディトリアルコメ ント:3 件提出 

108/70/DC  IEC 60950-1: Modifications in Annexes B, C, F, M, N, P, Q, R, U; New Annex Z 

 

IEC 60950-1 の改定提案:付属書『B:異常状態でのモータ の試験』〜『付属書 U:介在絶縁物なしで使用する絶縁巻き 線』の変更と新規の『付属書 Z:過電圧分類』の追加 

エディトリアルコメン ト:1 件提出 

108/85/DC  IEC 60950-1: Modification of 2.3.2   

タッチカレントが 3.5mA を超える場合の条件についての提 案 

条件としてアクセス制限 場所に限定するようコメ ント 

108/87/NP  Limits for Energy Efficiency for IT Equipment    IT 機器のエネルギー効率限度値を定める新規規格提案 

反対:TC108 の Scope 外 である 

108/88/INF 

Testing of resistors bridging double or reinforced  insulation 

  二重絶縁又は強化絶縁を矯絡する抵抗への要求変更提案 

IEC60065 の抵抗器の要求 を変更しないようにコメ ント 

108/95/DC 

IEC 60950-22: Safety of Information Technology Equipment –  Equipment Installed Outdoors: Modification 

 

水や塵埃の浸入を防ぐために屋外設置機器で使用されるガ スケットに対する新規の試験要求。 

賛成。但し、ANNEX  E  に 記された試験の妥当性を 判断するには、もう少し 時間が必要 

108/97/CD  IEC/TR 62102 Ed.2: Electrical Safety –Classification of  Interfaces for Equipment to Be Connected to Information  and Communications Technology Networks 

  標記 TR を第二版として発行する改定提案 

賛成、コメントなし 

2)国内規格対応について

    74 分科会では、取り扱わなかった。 

 

3)今後の主要課題 

    旧 IEC/TC74 からの継続プロジェクトの審議が中心であり、特に大きな課題は無い。 

    なお、新しい技術的課題が出てきた場合は、HBSDT で取り扱われる。 

   

24.3 92分科会活動概要

IEC/TC108  MT1 コンビナーの Ernst Storm 氏が逝去され、また後任の Henk van Dam 氏も間も なく定年を迎えるため再度後任を選定中の状況にあり、IEC60065 Ed.7 の修正 No.1(案)、規格解 釈に関する審議は滞っている。なお MT1 会議が 4 月 5-7 日にオランダのアイントホーフェンで開 催される予定であり、委員の派遣を計画している。 

 

1)国際規格対応について

検討依頼のあった下記の文書審議を実施した。

文書番号  表題及び概要 

98/192/NP IEC 61857: ELECTRICAL INSULATION SYSTEMS – PROCEDURES FOR THERMAL EVALUATION

Part 31: Procedures for short time thermal evaluation – Traforette model (TRM)

IEC61857-31:電気絶縁システム−トランスに関する絶縁物の短時間での温度評価

方法(TRM)の新規提案

2)国内規格対応について

JIS C6065及びJIS C6950の平成16年度のJIS改正に向けた検討の中で議論された、

クラス0Ⅰ構造を採用すべきでない機器の条件について検討を行なった。

3)今後の主要課題

IEC60065 Ed.7 の修正 No.1 の CDV、及び規格解釈に関する審議が予定されている。 

なお、新しい技術的課題が出てきた場合は、HBSDTで取り扱われる。

 

24.4   HBS分科会活動概要  

  平成 15 年度は、3 回の国際会議および 1 回の国内分科会を通じて HBS 規格の開発および啓蒙活 動を行った。10 月に HBSDT 東京会議を主催し、海外から 50 名、国内から 10 名の参加者があり活 発な審議が行われた。 

1)国際会議&審議状況

平成15 年度は、オランダのデルフト(6月)、東京(10 月)、オーストラリアのシド ニー(3月)と3回の国際会議が開催された。

デルフト会議および東京会議では、ハザードごとの8チームの審議が実施された。感 電危険チームと火災危険チームは審議項目が多く、プロポーザルが消化しきれない状 況である。そのためシドニー会議では、感電危険チームと火災危険チームの2チーム の審議が集中して行われた。

2)国内委員会&審議状況

  上記2回(デルフト、東京)の国際会議の報告を、第108委員会に行った。また4月に 国内分科会を開催し国際会議の審議のベースとなる文書の配布および説明を行った。

      10月の東京会議の準備を5月から開始し成功裏に開催できた。

3)今後の主要課題

      ECMA-TC12からIEC/TC108に引き継がれた規格にかなりの変更および追加がなさ れているが、その内容が見えない状況にある。審議が一段落した段階で早期に見える 形にまとめることが必要である。

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