armenv ツールの使用
B.2 RVDS v2.2 と RVDS v2.1 との間の変更点
このセクションでは、RVDS v2.2 と RVDS v2.1 との間の変更点について説明します。説 明する内容は以下のとおりです。
• IDE のサポート
• デバッガツールのサポート
• ビルドツールのサポート(P. B-4)
• Agilent プローブのサポート(P. B-5)
B.2.1 IDE のサポート
RealView Debugger IDE の代わりに CodeWarrior IDE が提供されます。RVDS v2.2 の CodeWarrior IDE は、Metrowerks CodeWarrior v5.6 をベースにしています。
注
RVDS v2.2 の CodeWarrior for RVDS は、Windows XP および Windows 2000 システムでの み サポートされ、Sun Solaris と Red Hat Linux ではサポートされません。
CodeWarrior for RVDS の詳細については、「CodeWarrior for RVDS」(P. 1-3)を参照して下 さい。
注
CodeWarrior for ADS を使用している場合は、「CodeWarrior IDE の変更点」(P. B-8)を 参照して下さい。
B.2.2 デバッガツールのサポート
RVDS v2.2 と RVDS v2.1 のデバッグツールに関する主な違いは、RealView Debuggerに 以下の機能が追加されたことです。
• 強化されたメニューの構造
• 強化された枠処理メカニズム
• データナビゲータ枠により強化されたデータナビゲーション
• 国際化のサポート
• 強化されたソースコードの色分け
• トレース、解析、およびプロファイリングの拡張機能
• 強化された RTOS のサポート
• gcc でビルドされたイメージのサポート
• 新しい CLI コマンドの PRINTDSM と TRACEEXTCOND
また、RealView Debuggerのスタンドアロンエディタと Vi 編集モードに対するサポート が廃止されています。
詳細な変更点の一覧については、RealView デバッガエッセンシャルガイドを参照して 下さい。
B.2.3 ビルドツールのサポート
RVDS v2.2 と RVDS v2.1 のビルドツールに関する主な違いを以下に示します。
• RVCT v2.2 では、新しい ARMv6 コアがサポートされます。例えば、ARM TrustZone® テクノロジ向けに最適化したソフトウェアが組み込まれた ARM1176JZF-S™や、
ARM968EJ-S、ARM1156T2F-S™、ARM MPCore™ などがあります。
• RVCT v2.2 で使用できる新しい Thumb®-2 命令セットにより、多くの新しい 32
ビット命令と、いくつかの新しい 16 ビット命令が導入されます。
Thumb-2 命令セットには、以前の 16 ビット Thumb 命令がサブセットとして含ま れています。
• RVCT v2.2 は、Base Platform ABI for the ARM Architecture[BPABI](未公開のドラ フト)を完全に順守しています。
• RVCT v2.2 では、ABI for the ARM Architecture (base standard)[BSABI]に記載され ているように、DWARF 3 (Draft Standard 9)デバッグテーブルの初期サポートが 提供されます。
• コマンドラインオプション -gを指定すると、現在のコンパイル用のデバッグテー ブルが生成されます。最適化オプションを指定する場合は、-O を使用します。デ フォルトでは、-g オプションを使用しても、最適化の設定には影響しません。
これは、RVCT v2.2 で変更された動作です。
• RVCT v2.2 では、コマンドラインオプション --apcs /fpicがサポートされてお
り、System V の共有ライブラリと互換性があるコードをコンパイルできます。
• ARM リンカで、共有ライブラリのビルドと、共有ライブラリに対するリンクが サポートされます。また、SVr4 の実行可能ファイルと共有オブジェクトをビル ドしたり、コードの生成方法を指定したりするための新しいコマンドラインオプ ションも使用できます。
• ARM リンカで、GNU 拡張シンボルバージョン管理モデルがサポートされます。
• 浮動小数点演算に関する ARM の実装が、C99 関数のサポートを強化するように変 更されています。これによって大きく動作が変更された場合、開発者は新しく導入 された互換性モードを使用して、容易にコードを移行して新機能を使用できます。
• RVCT v2.2 では、Linux アプリケーションと共有ライブラリのビルドがサポート
されます。
詳細な変更点の一覧については、RealView Compilation Tools 基本操作ガイドを参照して 下さい。
B.2.4 Agilent プローブのサポート
RVDS v2.2 では、Agilent プローブがカスタムインストールオプションとしてサポート されます。