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Population and Labour Force

2-1 世界、大陸及び主要地域の人口(中位推計)

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第2-1表 総人口」(p.55)を参照。

20世紀初頭に約15億人であった世界人口は, 1950年以降飛躍的に増加し, 1974年以降は 増加率が低下したものの, 2000年には61億人に達し, 2011年後半に70億人を超えた。

国連が隔年ベースで公表する『世界人口予測』の2015年改訂版(本書の資料出所)による と, 2015年半ばに73億人であった世界人口は, 中位推計で2030年に85億人, 2050年に97億 人に増加し, 2100年には112億人に達する見通しである。

人口増加の大半は発展途上地域で発生し, 2015年の60億人から2050年には84億人に増加 し, 2100年には99億人に達すると予測されている。一方, 2015年に12.5億人だった先進地 域の人口は, 2050年は12.9億人, 2100年は12.8億人と同水準で推移する見込みである。日 本の人口は2015年の1億2,700万人から2050年に1億700万人, 2100年には8,300万人へと減 少すると推計されている。

2015~2050年の人口の増加は, エチオピア, コンゴ民主共和国をはじめとするアフリカ 諸国に加えて, アメリカ合衆国, インド, インドネシア, ナイジェリア, パキスタンなど 人口規模の大きい国に集中している。

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2

0 20 40 60 80 100 120

1950 1980 2000 2015 2030 2050 2100

日本(億人)

大陸、地域(億人)

(年)

■アフリカ ■ラテンアメリカ・カリブ ■北アメリカ

■アジア ■ヨーロッパ ■オセアニア 日本

2人口・ 労働力人口

2-2 人口増加率

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第2-2表 人口増加率」(p.56)を参照。

国連の『2015年版世界人口予測』によると, 全世界の人口は, 2005年の65億人から2015 年に73億人, 2030年に85億人, 2050年には97億人に達し, 2015年からの35年間に約24億人増 加すると予測(中位推計)されている。

世界の人口増加率は寿命の伸長に伴って上昇し, 1965~1970年には年率2.07%のピーク に達した。その後, 人口増加の速度は, 主に先進地域における出生率の低下によって減速 した。2005~2010年は1.22%に低下し, 2045~2050年には0.57%まで落ち込むと予測されて いる。

上のグラフをみると, ヨーロッパ地域及び日本の2005~2010年の人口増加率はそれぞれ 0.17%, 0.05%の低水準となっており, その後も徐々に減少して, 2045~2050年にはそれぞれ

-0.21%, -0.57%に低下する見通しである。他方, アジア地域及びラテンアメリカ・カリブ

地域の増加率は低下するものの, 2015年までは1%程度で推移する予測となっている。しか し, これらの地域の少子化のスピードが先進地域よりも急速であることから, 2045~2050 年の増加率はそれぞれ0.19%, 0.26%に低下すると予測される。今後2050年までの間の人口 増加率が最も高い地域はアフリカ地域で, 2040年までは年率2%, 2045年以降も年率1%を 上回る水準で推移する見通しである。

‐1.0

‐0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0

全世界 アフリカ ラテン アメリカ

・カリブ

北アメリカ アジア ヨーロッパ オセアニア 日本

( 年 率 、 % ) 2000~2005 2005~2010 2010~2015 2045~2050(年)

2 人口・労働力人口

2-3 老年人口比率(65歳以上人口)

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第2-5表 老年人口(65歳以上人口)」(p.59)を参照。

出生率の低下と平均寿命の伸長によって高齢化が進展し, 総人口に占める65歳以上の人 口の割合(老年人口比率)が増加している。国連の『2015年版世界人口予測』によると, 全 世界の老年人口比率は, 2015年の8.3%から2050年には16.0%に増加すると予測されてい る。とりわけ先進地域における高齢化の進展が顕著で, 老年人口比率は2015年の17.6%か ら2050年には26.5%へと増加する。とりわけ日本の高齢化は急速で, 2010年に22.9%であ った老年人口比率が, 2050年には36.3%に達する見通しである。2010年, 2030年, 2050年 のいずれの推計でも欧米先進諸国を上回っており, 極めて老年人口比率の高い国になると 予測されている。

他方, 現在は比較的出生率が高い発展途上地域でも, 今後, 高齢化が急速に進展すると 予測されており, 2015年は6.4%に過ぎない老年人口比率が, 2050年には14.4%に達する見 通しである。上のグラフからも, 中国やインドの高齢化が先進諸国より急速であることが わかる。

0 5 10 15 20 25 30 35 40

日本 アメリカ イギリス ドイツ フランス イタリア 中国 インド

( % ) 1 9 8 0 2 0 0 0 2 0 1 0 2 0 1 5 2 0 2 0 2 0 3 0 2 0 5 0(年)

2人口・ 労働力人口

2-4 65歳以上男性の労働力率

グラフの具体的な数値は下部(参考)欄, 資料出所については, 「第2-11表 性別・年齢階級別人口・労 働力人口・労働力率」(p.67)を参照。

65歳以上男性の労働力率は, 北米, EU諸国では概して低く, 日本, シンガポールなどの アジア地域は欧米諸国より高い水準にある。経済発展の度合いだけではなく, 地域性・国 民性の違いなども反映したものといえるだろう。

EU諸国では, 経済不況や若年失業者の増加により, 1980年代に早期退職制度が定着した ことも高齢者の労働力率が低い一因である。しかし, 近年は, 高齢化の進展により, 社会 保障制度の担い手を確保する必要性から, 高齢者の雇用促進が政策課題となっている。日 本の場合, 他国と異なる点として, 引退すべきであると考えられている年齢が高いことが 挙げられる。高齢者の労働意欲は高く, これが高齢者の労働力率を引き上げているひとつ の要因となっている。

(参考)65歳以上男性の労働力率(%)

日本 アメリカ カナダ イギリス ドイツ フランス イタリア 香港 シンガポール 1985(年) 37.0 15.8 11.8 8.5 5.1 4.2 8.4 26.7 25.9 2014 30.2 23.0 18.2 13.3 8.2 3.4 6.5 14.3 36.0

0 10 20 30 40 50

日 本

ア メ リ カ

カ ナ ダ

イ ギ リ ス

ド イ ツ

フ ラ ン ス

イ タ リ ア

香 港

シ ン ガ ポー ル (%)

1 9 8 5 2 0 1 4 (年) 2 人口・労働力人口

2-5 年齢階級別女性労働力率(2014年)

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第2-11表 性別・年齢階級別人口・労働力人口・

労働力率」(p.67)を参照。

女性の年齢階級別労働力率をみると, 日本では20歳代後半から30歳代にかけて比率が落 ち込むいわゆるM字カーブを描いていることが特徴的である。結婚・出産・育児等のため に労働市場からいったん退出し, その後育児が落ち着いた後に再び労働市場に復帰すると いう女性労働者の就労行動の特徴が, M字カーブに反映されている。これはアメリカや ヨーロッパでも1970年代にはみられた現象だが, 今日ではほとんどみられなくなり, 台形 型となっている。しかしながら, 日本においても時系列でみれば, M字カーブの底の位置 の上昇と底にあたる年齢の高齢化が観察される。晩婚・非婚化の進行や共働きの増加など が要因であろう。特に25-29歳における労働力率の上昇が顕著であり, 1975年に42.6%であ ったものが, 2014年には79.3%に上昇している。それ以外の年齢階層の労働力率も全般的 に上昇傾向にある。

(参考)日本の女性労働力率(%)

15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65~(歳) 1975(年) 21.7 66.2 42.6 43.9 54.0 59.9 61.5 57.8 48.8 38.0 15.3 2014 16.7 69.4 79.3 71.0 70.8 74.3 76.8 75.7 67.9 48.7 14.5 資料出所 総務省統計局「労働力調査(長期時系列)」

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

15‐19 20‐24 25‐29 30‐34 35‐39 40‐44 45‐49 50‐54 55‐59 60‐64 65~( 歳 )

日本 アメリカ

イギリス ドイツ

フランス スウェーデン

香港 シンガポール

(2014年 ) (%)

2人口・ 労働力人口

2-6 就業率

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第2-12表 就業率(15~64歳)」(p.76)を参照。

就業率とは, 生産年齢人口(本書では15~64歳とする)に占める就業者の割合である。経 済成長の促進, 高齢化への対応, 社会的統合の強化等を背景にEUは, 就業率の向上──具 体的には, 2020年までにEU全体で75%(20~64歳)に引上げること──を戦略目標に掲げ ている(2014年時点で69.2%)。就業率の向上と失業率の低下は同義のように思われるが, 必ずしもそうではなく, 失業率は労働力人口に占める失業者の割合であり, 失業者が求職 活動を止め, 非労働力化すると低下する。EU諸国では高齢者の早期退職を促すことで失業 率の引き下げが図られていたが, 就業率という観点からはこうした政策は意味がないこと になる。他方, 就業意欲を促進する政策を採ると, 労働供給を増やすため, 失業率に関し ては悪化を招く可能性もあるが, 就業率の向上につながる。このように, 就業率を重視す る政策上の意味は, 労働需要の確保のみならず, 仕事と家庭の両立を可能とする環境作り など, 労働供給面の対策を通じて, 就業促進を図っていく点にある。

上のグラフをみると, 2014年の日本の就業率は男女計で72.7%で, ドイツ(73.8%), イ ギリス(72.6%)と同水準であり, アメリカ(68.1%), フランス(64.2%)を上回っている。

しかし, 男女別にみると, 日本の男性の就業率は81.5%と, 最高水準であるものの, 女性 は63.6%と低水準である。日本の女性就業率は向上する余地があり, 中途採用機会の拡大, 仕事と家庭の両立支援, 短時間正社員制度の普及などを通じた構造的な問題の解決が求め られている。高齢者, とりわけ男性高齢者の就業率が高いことも日本の大きな特徴として 挙げられる(「第2-13表 性別・年齢階級別人口・就業人口・就業率(p.78)」参照)。

日本

アメリカ イギリス

ドイツ フランス

55 60 65 70 75

1995 2000 2005 2010 2014

(%)

(年)

0

2 人口・労働力人口

1950年 1980 2000 2015 2030 2050 2100

(百万人/millions

全世界 World 2,525 4,440 6,127 7,349 8,501 9,725 11,213

アフリカ Africa 229 478 814 1,186 1,679 2,478 4,387

169 365 527 634 721 784 721

北アメリカ Northen America 172 254 314 358 396 433 500

アジア Asia 1,394 2,626 3,714 4,393 4,923 5,267 4,889

ヨーロッパ Europe 549 694 726 738 734 707 646 オセアニア Oceania 13 23 31 39 47 57 71

(万人/ten thousands

日本 JPN 8,220 11,591 12,571 12,657 12,013 10,741 8,317

アメリカ USA 15,781 22,959 28,290 32,177 35,576 38,886 45,038

カナダ CAN 1,374 2,452 3,070 3,594 4,039 4,414 4,967

イギリス GBR 5,062 5,622 5,887 6,472 7,011 7,536 8,237

ドイツ DEU 6,979 7,816 8,190 8,069 7,929 7,451 6,324

フランス FRA 4,188 5,405 5,939 6,440 6,801 7,114 7,600

イタリア ITA 4,660 5,634 5,715 5,980 5,910 5,651 4,965

スウェーデン SWE 701 831 887 978 1,077 1,188 1,447 ロシア RUS 10,280 13,806 14,640 14,346 13,865 12,860 11,744 中国 CHN 54,411 97,784 126,997 137,605 141,555 134,806 100,439 香港 HKG 197 505 678 729 795 815 792

韓国 KOR 1,921 3,745 4,621 5,029 5,252 5,059 3,850

シンガポール SGP 102 241 392 560 642 668 559 マレーシア MYS 611 1,383 2,342 3,033 3,611 4,072 4,078

タイ THA 2,071 4,739 6,269 6,796 6,825 6,245 4,160

インドネシア IDN 6,954 14,749 21,154 25,756 29,548 32,224 31,365 フィリピン PHL 1,858 4,740 7,793 10,070 12,358 14,826 16,862 インド IND 37,633 69,723 105,348 131,105 152,766 170,533 165,979

ベトナム VNM 2,481 5,437 8,029 9,345 10,522 11,278 10,508

オーストラリア AUS 818 1,471 1,911 2,397 2,848 3,350 4,239 ニュージーランド NZL 191 315 386 453 510 561 609 ブラジル BRA 5,397 12,220 17,579 20,785 22,866 23,827 20,031

UN(2015.7)World Population Prospects: The 2015 Revision

(注) 国連による推計。2030年以降は出生率・死亡率とも中位で推移した場合の予測値。

資料出所

ラテンアメリカ・カリブ Latin America, and the Caribbean

第2-1表 総人口

Table 2-1: Total population

(千人/thousands

2010年 2011 2012 2013 2014 2015 2020

128,057 127,753 127,498 127,247 126,949 126,597 124,100

2025年 2030 2035 2040 2045 2050 2055

120,659 116,618 112,124 107,276 102,210 97,076 91,933 資料出所 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(2012年1月中位推計)

参考表 日本の将来推計人口

Reference table: Population prospects of Japan

2人口・ 労働力人口

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