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Oracle WebLogic Maven プラグイン

ドキュメント内 Oracle WebLogic Server (ページ 34-37)

WebLogic Mavenプラグインは、Oracle Maven環境のコンポーネントです。このプラグインにより、

WebLogic ServerをMavenプロジェクトのライフ・サイクルに統合して、プロジェクトのテスト用のプラッ トフォームとして使用できます。

WebLogic Mavenプラグインには、WebLogic ServerをMavenプロジェクト内で使用できるようにする、次の ゴールがあります。

» WebLogic Serverバージョンのインストール、ドメインの作成、サーバーの起動/停止などの、インフラス トラクチャ・タイプの操作の実行

» JMSコネクションのファクトリと宛先、データソース、ユーザーやグループなどのリソースの作成などの、

操作コマンドの実行

» アプリケーションのデプロイメント、アンデプロイメント、再デプロイメントなどの、デプロイメント関 連の操作

» パッケージ化関連の操作の開発。たとえば、アプリケーション・アーカイブをプリコンパイルしてデプロ イメント時間を最適化したり、Webサービスに必要な特定の種類のリソースを生成およびパッケージ化し たりする操作

WebLogic Mavenプラグインは、(Oracle Mavenアーティファクト・セットからの依存性として宣言される)

一連のWebLogic Serverライブラリを使用して、同じ構成情報を使用するローカルやリモートのWebLogic Serverインスタンスに対する大部分のゴールを実行する、標準的なMavenプラグインです。WebLogic Mavenプラグインでは、ローカルやリモートのインスタンスを使用できるため、ローカルのテスト・インス トールや、リモート・ターゲットに対するMavenプロジェクトのテストを実行できます。リモート・ター ゲットの場合、テストはリモートのWebLogic Serverインスタンスのファームに対して実行されます。また、

継続的な統合環境内から、ターゲット・プラットフォームとしてWebLogic Serverを組み込むことができま す。この場合、プロジェクトの変更はソース・コード・リポジトリにコミットされるため、テストはオンデ マンドで実行されます。

インストールおよびライフ・サイクルのゴール

仮想マシンの新しいハードウェアにサーバーをオンデマンドで作成する必要がある状況や、テストを適切な 環境で確実に実行するために必要なテスト・スイート用の新しいサーバー・インスタンスを使用する状況に 対応するため、WebLogic Mavenプラグインは、ターゲット・マシンへのWebLogic Server製品のインストー ルをサポートしています。このためには、開発者用zipファイル・ディストリビューションか、汎用のJava ベースのインストーラを使用します。汎用のJavaベースのインストーラを使用するには、インストールを実 行する関連ディレクトリの詳細を提供するレスポンス・ファイルを指定する必要があります。installゴール の便利な機能は、インストール・バイナリ自体をローカルのファイル参照、HTTPベースの参照、または Maven座標として指定し、Mavenリポジトリから引き出せるという点です。

この後者の機能により、WebLogic Serverのインストール・バイナリに名前を付け、Mavenリポジトリにイ ンストールして、開発プロジェクト全体で共用できます。インストール解除プロセスをサポートする uninstallゴールもあります。

WebLogic Server製品のインストール後に、create-domainゴールを使用して、ドメインを作成できます。こ のゴールによって、デフォルトのドメイン・テンプレートから名前付きドメインが作成され、ゴールにパラ メータとして提供されるユーザー名とパスワードを使用して構成されます。より複雑なドメイン作成要件に ついては、(後で説明する)WLSTゴールを使用して、WLSTオフライン・ゴールを使用するドメインを作成 できます。

このカテゴリでの最終的なゴールは、サーバーの起動および停止のゴールです。これらのゴールを使用して、

特定のドメインのAdminServerを起動および停止し、Mavenプロジェクトから、WebLogic Serverランタイ ム・プロセスを直接制御できます。

図30 WebLogic Mavenプラグインの最小限のPOM定義

デプロイメントとリソースの管理

WebLogic Mavenプラグインのゴールの大部分は、MavenプロジェクトからターゲットのWebLogic Serverド メインに対して実行される、デプロイメントおよび関連するリソース管理の操作に関するものです。これら の操作は、継続的なデプロイメントを行ってきた組織が、プロジェクトをテストしたり、場合によっては本 番環境にデプロイしたりするためのものです。

デプロイメント関連のゴールは、アクションのデプロイ、アンデプロイ、再デプロイの実行をサポートして います。これらのゴールは、アーカイブ、または展開したディレクトリとしてのアプリケーションのデプロ イメントをサポートしています。後者は、ローカルのWebLogic Serverインストール(またはネットワーク 経由でアクセスできるディレクトリ共有)のみに適用できます。リモート・インストールのデプロイメント は、ターゲット・サーバーへのアーカイブのアップロードを指示するdeployゴールで指定されるパラメータ によって制御できます。

小規模でないアプリケーション・デプロイメントの場合は、サーバー・リソースの構成が必要です。

WebLogic Serverには、Jythonスクリプト言語に基づく強力なスクリプト機能があります。管理者は長年、

この機能を使用して、再利用および繰り返し可能なスクリプトを作成し、サーバー・ベースのリソースの作 成、テスト、ターゲット化を行ってきました。WLST環境は、データソース、接続プール、JMSのコネクショ ン・ファクトリおよび宛先、セキュリティ関連の構成(ユーザー、グループ、資格証明のマッピングなど)

の使用を完全にサポートしています。また、ドメイン、クラスタ、マシン、サーバーおよび関連リソースで 構成される完全な環境の作成もサポートしています。WebLogic Mavenプラグインによって、Mavenプロ ジェクトのコンテキスト内から同じWLSTスクリプトを簡単に使用でき、Mavenのライフ・サイクル全体の 一部として、プロジェクト関連のリソースを作成、構成、管理できます。

WebLogic Mavenプラグインは標準的なMavenプラグインであり、そのゴールをMavenのライフ・サイクル にマッピングできます。このため、プロジェクト実行の特定の時点でゴールが自動的に実行され、必要に応 じてゴールを正しい順序で実行できます。これにより、アプリケーション・デプロイメントの完了に必要な リソースを確保して、テストを実行できます。

図31 デプロイメント・ゴールとライフ・サイクルのバインディング

開発とプリコンパイル

WebLogic Mavenプラグインで提供されるゴールの仕上げは、一般的なWebサービス開発作業の実行をサ ポートするWebサービスのゴールです。このゴールでは、開発プロジェクト用のリソースの生成が必要です。

たとえば、JAX-WSベースのアプリケーションのコンパイルとパッケージ化を行うゴールによって補完され る、WSDL定義からのJavaスケルトンやWebサービス・クライアントなどです。

WebLogic Serverアプリケーション・コンパイラ・ユーティリティも、アーカイブで実行されるパッケージ 化後の操作をサポートするゴールとして公開されています。この操作ではアーカイブでJSPとEJBがプリコン パイルされるため、このような種類のコンポーネントが多数含まれるアプリケーションのデプロイメント時 間が短縮されます。

ドキュメント内 Oracle WebLogic Server (ページ 34-37)

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