■ Oracle9iASの組込みパフォーマンス・メトリック
■ オペレーティング・システム固有のパフォーマンス・コマンド
■ ネットワーク・パフォーマンス監視ツール
Oracle Enterprise Manager
Oracle Enterprise Managerを使用すると、Oracle9iASとそのコンポーネントの監視が可能
になります。 Oracle Enterprise Managerでは、次のようなOracle9iASコンポーネントのパ フォーマンス・メトリックが表示されます。
■ Oracle HTTP Server(OHS)
■ Oracle9iAS Containers for J2EE (OC4J)およびOC4J下で稼動するアプリケーション
■ Oracle9iAS Web Cache
■ Oracle9iAS Portal 関連項目関連項目 関連項目関連項目:
■ 第3章「Oracle HTTP Serverの監視」
■ 第4章「OC4Jの監視」
■ 『Oracle9i Application Server管理者ガイド』
Oracle9iAS監視の概要
Oracle9iAS の組込みパフォーマンス・メトリック の組込みパフォーマンス・メトリック の組込みパフォーマンス・メトリック の組込みパフォーマンス・メトリック
Oracle9iASは自動的に実行時のパフォーマンスを測定し、子サーバーおよびOracle9iAS
Containers for J2EE(OC4J)サーバーも含めたOracle HTTP Serverのメトリックを収集し
ます。 Oracle9iASのパフォーマンス・メトリックは、Oracle9iASコンポーネントの実装に組
み込まれたパフォーマンス測定処理を使用して、自動的かつ連続的に測定されます。パ フォーマンス・メトリックは自動的に使用可能になります。パフォーマンス・メトリックを 収集するためにオプションを設定したり、追加の構成を行う必要はありません。
Oracle HTTP Serverのパフォーマンス・メトリックでは次のことが可能です。
■ Oracle HTTP Serverのリクエスト処理における重要なフェーズ期間中の監視。
■ Oracle HTTP Serverリクエストに関するステータス情報の収集。たとえば、任意の瞬間
のリクエスト処理数を監視できます。
OC4Jパフォーマンス・メトリックでは、J2EEコンテナのパフォーマンス監視の他、次のこ とを実行可能です。
■ アクティブなサーブレット、JSP、EJBおよびEJBメソッドの数の監視。
■ 各サーブレット、JSP、EJBまたはEJBメソッドの処理時間の監視。
■ サーブレット、JSP、EJBまたはEJBメソッドに関連するセッションとJDBC接続の監視。
Oracle9iASコンポーネントのトラブルシューティングにパフォーマンス・メトリックを使用
して、ボトルネックの発見、リソース可用性の問題特定、あるいはコンポーネントのスルー プットや応答時間の改善に役立てることができます。
オペレーティング・システム固有のパフォーマンス・コマンド オペレーティング・システム固有のパフォーマンス・コマンド オペレーティング・システム固有のパフォーマンス・コマンド オペレーティング・システム固有のパフォーマンス・コマンド
パフォーマンスの問題解決やシステム・アクティビティの監視に、オペレーティング・シス テム固有のコマンドを使用できます。オペレーティング・システム固有のコマンドを使用す ると、CPU使用率、ページング・アクティビティ、スワッピングやその他のシステム・ア クティビティ情報の収集と監視が可能になります。
注意 注意 注意
注意: コマンドを使用して、スクリプトの組込みメトリックを利用した り、他の監視ツールと連動したりすることにより、パフォーマンス・デー タの収集またはアプリケーション・パフォーマンスのチェックを行うこと ができます。
関連項目関連項目
関連項目関連項目: オペレーティング・システム固有の監視用コマンドについて の情報は、システム・レベルのドキュメントを参照してください。
Oracle9iASの組込みパフォーマンス・メトリックの使用
ネットワーク・パフォーマンス監視ツール ネットワーク・パフォーマンス監視ツール ネットワーク・パフォーマンス監視ツール ネットワーク・パフォーマンス監視ツール
ネットワーク監視ツールを使用して、Oracle9iASコンポーネントにアクセスするリクエスト のステータスを確認できます。ネットワークの通信量情報を調査および保存するツールを使 用できます。このようなツールはパフォーマンスの問題の分析と解決に役立ちます。
Oracle9iAS の組込みパフォーマンス・メトリックの使用 の組込みパフォーマンス・メトリックの使用 の組込みパフォーマンス・メトリックの使用 の組込みパフォーマンス・メトリックの使用
Oracle Enterprise Managerを使用するか、Oracle9iASの組込みパフォーマンス・メトリッ
クを参照して、Oracle9iASパフォーマンスの監視を実行できます。
この項では、AggreSpyサーブレットまたはdmstoolコマンドを使用した、Oracle9iASの 組込みパフォーマンス・メトリックの表示方法について説明します。表2-1に、組込みパ フォーマンス・メトリックの表示方法を簡単に説明します。
表 表 表
表 2-1 Oracle9iASの組込み監視コマンドの組込み監視コマンドの組込み監視コマンドの組込み監視コマンド コマンド
コマンド コマンド
コマンド 説明説明説明説明
AggreSpy AggreSpyは、パフォーマンス・メトリックをレポートするパッケージ済のサーブレットです。
AggreSpyは、Oracle9iASインスタンスのパフォーマンス・データをレポートします。AggreSpyを 実行できるのは、OC4Jインスタンスがこれをサポートするように構成されている場合に限られます。
OC4Jホーム・インスタンスは、デフォルトでAggreSpyをサポートしています。
dmstool 1つのパフォーマンス・メトリック、すべてのパフォーマンス・メトリック、または任意の数のパ
フォーマンス・メトリックを監視できます。 オプションを使用すると、リクエストしたメトリックを t秒ごとにレポートするようにレポート間隔を指定できます。 このコマンドでは、サイト上のすべて の組込みパフォーマンス・メトリックもレポートできます。
dmstoolは、$ORACLE_HOME/binディレクトリにあります。
関連項目 関連項目 関連項目
関連項目: 付録A「Oracle9iASパフォーマンス・メトリック」
Oracle9iASの組込みパフォーマンス・メトリックの使用
AggreSpy を使用したパフォーマンス・メトリックの表示 を使用したパフォーマンス・メトリックの表示 を使用したパフォーマンス・メトリックの表示 を使用したパフォーマンス・メトリックの表示
AggreSpyサーブレットは、Oracle HTTP ServerおよびOC4Jのパフォーマンス・メトリッ クを表示します。AggreSpyではHTMLの表を使用して読みやすく出力され、複数のOC4J を実行している場合は、複数のOC4JインスタンスからのOC4Jメトリックが出力されます。
Oracle9iASの組込みメトリックを含む表は、例えばOracle HTTP Serverのメトリックの場
合はohs_serverなど、名前で識別されます。このガイドでは、組込みパフォーマンス・メ トリックの表名をメトリック表メトリック表メトリック表メトリック表と呼びます。
パフォーマンス・メトリックには、次のURLからAggreSpyを使用してアクセスできま す。
http://myhost:myport/dmsoc4j/AggreSpy
図2-1に、AggreSpyレスポンスのサンプルを示します。 AggreSpyレスポンスは2つのフ レームで表示されます。1つはメトリック表リストを含む左側のフレームで、もう1つは選 択されたパフォーマンス・メトリックの現在値を表示する右側のフレームです。
AggreSpyには、次のようなナビゲーションと表示オプションが用意されています。
■ 他のメトリック表へのアクセスに使用する左フレーム内のリンク
■ メトリック表の列ヘッダーのクリックよる行のソート
■ 「Raw」または「XML」リンクのクリックによるRAW形式、XML形式での表示 AggreSpyはパフォーマンス・データのキャッシュを行うため、レポートされている AggreSpyのメトリック値は最新のデータを表示しているとは限りません。AggreSpyで は、データ値のアクセス頻度に応じてメトリックがリフレッシュされます(値は最小で15 秒おきにリフレッシュされます)。
注意注意
注意注意: AggreSpyを実行できるのは、OC4Jインスタンスがこれをサポー トするように構成されており、このインスタンスが実行中の場合に限られ
ます。 OC4J homeインスタンスはデフォルトでAggreSpyをサポートし
ています。
注意注意
注意注意: AggreSpyの起動後は、ブラウザをリフレッシュして組込みメト リック・データを表示してください。AggreSpyを最初に使用するときに、
多くのフィールド、およびメトリック表の全リストにデータがなく、空白 になっている場合があります。しばらく待った後で表示をリフレッシュす ると、データが利用できるようになりデータ値が表示されます。
Oracle9iASの組込みパフォーマンス・メトリックの使用
AggreSpy の の の の URL とアクセス制御 とアクセス制御 とアクセス制御 とアクセス制御
デフォルトで、URL dmsoc4j/AggreSpyは保護されており、ローカル・ホストからのみメ トリックへアクセスできます。ローカル・ホスト以外のシステムからメトリックを表示した い場合には、Oracle HTTP Serverの$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_
oc4j.confファイルを編集して、dmsoc4jのアクセス制御を変更する必要があります。
AggreSpyサーブレットへのデフォルト・パスはdmsoc4j/AggreSpyです。 dmsoc4jアプ リケーションへのURLが変更されたり、デフォルト・アプリケーションが使用不可になっ ている場合、AggreSpyサーブレットへアクセスする有効なパスを決定するために、
$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_oc4j.confファイルを更新する必要があり ます。
関連項目関連項目 関連項目関連項目:
■ mod_oc4jの構成についての情報は『Oracle9i Application Server
Oracle HTTP Server管理ガイド』を参照してください。
■ Oracle HTTP Serverのアクセス制御についての情報は、『Oracle9i
Application Serverセキュリティ・ガイド』を参照してください。