日本では,1687年に将軍綱吉が「生類憐れみの令」を出しています.
あの有名なバッハ(J. S. Bach,(1685-1750)が2歳のころです.
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ピエール=シモン・ラプラス
(1749-1827)
(注) ニュートン (
1642-1727
) 徳川吉宗 (1684-1751
) ベートーベン(1770-1827)
数学者でした.
フランス革命が
1789
年.ベートーヴェンやモーツァルトの時代に 生きた人です
.
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ラプラスの悪魔 ラプラスの悪魔
と呼ばれるようになった
後で
もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と 力を知ることができ、かつ,もしもそれらのデータを 解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、
この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、
その目には未来も(過去同様に)全て見えているで あろう。
ラプラス 『確率の解析的理論』( 1812 年)
(ちなみに「のだめカンタービレ」で有名になった ベートーヴェンの交響曲第7番の初演はこの翌年 でした.)
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万有引力 万有引力
F = G Mm r 2
質量
M
の物体と質量m
の物体の距離がr
のとき,物体間にはたらく力
F
の大きさは万有引力定数
G=6.67×10 − 11 [m 3 s − 2 kg − 1 ]
(注)
a
−n= 1
a
n40
問題 体重
30kg
の子供二人が1m
離れて座っている.
二人の間にはたらく万有引力を求めよF =G Mm
r
2G = 6.67×10
−11[m
3s
−2kg
−1] r = 1 [m]
M = m = 30 [kg]
F =6.67 × 10
−11× 30×30
1×1 =6.02 × 10
−8[N]
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問題 地球表面上にある物体が感じる重力加速度
g
を 求めよF =G Mm
r
2=mg G=6.67×10
−11
[m
3s
−2kg
−1] r=6380km
M=5.97×10
24[kg]
g =G M
r h
2g =G M
r
2=
6.67×5.97
6.38×6.38 ×10
−1124−12=9.78 [m/s
2]
= 6.67×5.97
7×7 ×10
−1124−12= 8.12 [m/s
2]
問題 高度
h=620km
で飛行するスペースシャトルが 感じる重力加速度を求めよ周回軌道高度:
185
~963 km
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と,いうことは
地球を周回するスペースシャトル 地球を周回するスペースシャトル の中は の中は 無重力ではない 無重力ではない
地球を周回するスペースシャトル 地球を周回するスペースシャトル
「実は落ち続けている!」
「実は落ち続けている!」
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地球 周回速度
v
地球を周回するスペースシャトルは落ち続けている!
ニュートンの第1法則 ニュートンの第1法則
物体に対して力が働かなければ,物体 は静止,もしくは等速直線運動をする.
(慣性の法則)
スペースシャトルは地球の重力のため に運動の向きを刻々と変化させている
(等速直線運動ではない)
落ち続けるが故に,
回転運動をしている
加速度運動
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原子核を周回する電子も落ち続けている!
原子核
電子
原子核を周回する電子 はクーロン力(静電力)を 受けて落ち続けている.
[Quiz]
原子核の直径が1cm
ぐらいだとしたら,電子の軌道半径はどれくらいでしょう?
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放射減衰
マックスウェル電磁気学によれば,
一般に,荷電粒子が加速度運動を 行う場合,電磁波を放出する
.
(注)荷電粒子
=
電気を帯びた粒子太陽系型原子模型は
10 − 11 秒
の寿命で崩壊してしまう.原子が安定に存在する事実を まったく説明できない!!!
光
荷電粒子は運動エネルギーを失い,
軌道半径が小さくなっていく.
応用例:送信用アンテナなど
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原子の軌道半径は
どのようにして決まっているのか?
古典力学(ニュートン力学),
古典電磁気学(マックスウェル電磁気学)
とは別に 新しい基本法則 があるの
だろうか?
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19世紀末,
実は,物理学者は
失業寸前
と思われていた.
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「いくつか解決していない問題は 残されているが,もう物理学者の 仕事は事実上尽きた」
と,ほとんどの楽観的な人たち
(
実は凡庸な人たち)は考えていた.
そして, change は20世紀
初めに起きた!
私が生まれるずっと前の話 だ!
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