• 検索結果がありません。

付録 3 VVC 実用化動向・予測

4. イントラ予測

4.3. MRL (Multiple Reference Line)

MRL は、輝度イントラ予測において、隣接参照画素を、予測ブロックに隣接するラインだけでなく、1 画素及び2画素離れたラインの計3つの参照ラインからCU単位に明示的に選択して予測する方式で ある。ただし、Planar 予測については常に予測ブロックに隣接するラインとする。また、色差イントラ予測 についても常に予測ブロックに隣接するラインに固定となる。

2N

参照ライン2 参照ライン1 参照ライン0

2N

N

N 予測ブロック

図 4-4 MRL

図 4-8 PDPCの各予測モードにおける隣接参照画素 4.6. MIP (Matrix-based Intra Prediction)

MIP(行列イントラ予測)は、輝度および色差成分のブロックに対し、図 4-9のように、対象とする矩形

ブロックの左側と上側に隣接する参照画素に対する平均処理、行列演算、および補間処理に基づい て予測画像を生成する。

平均処理は、左側と上側に隣接する参照画素(bdryleft、bdrytop)を平均した画素bdryleftred、bdrytopredを 生成する。この画素の数はブロックサイズによって異なり、H=W=4 の場合はそれぞれ 2 画素となり、他 の場合はそれぞれ4画素となる。行列演算は、bdryleftredと bdrytopredからなるベクトル bdryredに対し、

ブロックサイズに応じて規格で規定されている変換行列Aとオフセット b を用いた演算を行い、予測画 像の一部を生成する。補間処理は、隣接した参照画素、および、行列処理にて生成した予測画像を用 いて、水平、垂直の順で近傍の 2 つの有効画素から重み付け平均を実施し、最終的な予測画像を生 成する。

29

図 4-9 8x8ブロック時のMIP処理の概要 4.7. ISP (Intra Sub-Partitions)

ISP(イントラサブパーティション分割)は、輝度成分のブロックのみに適用され、処理対象画素と予測 参照画素との距離を短くすることでより効率の良いイントラ予測を可能とするために、輝度成分ブロック を垂直または水平に等分割する。分割したサブブロック単位で予測画像の生成および残差信号の変 換処理を行う。

分割の数は、ブロックサイズが4x8もしくは8x4の場合に2、その他の場合に4となり、1つのサブブ ロックあたりの画素数は16画素以上となる(16画素以上であれば1 画素幅のサブブロックまで分割可 能)。分割後の輝度成分ブロックのイントラ予測の水平の幅を4以上と制約する。このため、分割後の輝 度成分ブロックの水平の幅が4未満の時、同輝度成分に対する予測処理と変換処理の単位が異なる。

なお、ISPは16画素以下の輝度成分ブロックでは利用できない。

図 4-10 および図 4-11 に、ブロックサイズが 16x16 の場合に垂直分割し予測処理と変換処理単位

が一致する例と、ブロックサイズが 4x8 の場合に垂直分割し予測処理と変換処理単位が異なる例を示 す。

図 4-10 16x16ブロック時のISP分割の例

関連したドキュメント