Logic Pro は、いくつかの MIDI 「コントロール サーフェス」デバイスに対応しています。コントロール サーフェスは、典
型的には大きな筐体のハードウェアで、フェーダーやノブ、その他のコントロールを装備し、アナログのミキシング コン ソールをエミュレートするものです。Line 6 FBV MkII は Logic がサポートするコントロール サーフェスのリストから外れ ていますが、Logic の MIDI 学習機能により、FBV の任意のコントローラーを Logic(または Logic 内のプラグイン パラ メータ)に簡単にマップできます。ここでは、Logic にインサートされた POD Farm AU プラグインの “Wah Position” パラ メータを FBV ペダル でコントロールするためのマッピングについて説明しています。FBV MkII デバイスの他のペダル または フットスイッチ コントローラーを Logic の他のパラメータにマップする場合も手順は同様です。Logicの MIDI 学 習機能とコントローラー機能に関しては、Logic の説明書内のコントロール サーフェスに関する記述もお読みください。
最初に、役立つヒントを... Logic Pro のトランスポートは、常に MIDI データの受信状況、そして MIDI チャンネル、コマン
FBV MkII Advanced User Guide:
サードパーティのソフトウェアを踏んでみてください。この MIDI インプットの情報がインジケーターに表示されます。下のスクリーンショットは、Wah ペダルを前に一杯に踏み込んだ場合です。直前に Logic が受信したのは、「MIDI チャンネル 1、CC 11 で値は 127」とい うことが分かります:
このインジケーターにより、デバイスからの MIDI を受信の有無を確認できます。しかも、そのコマンドと値が示されるの で非常に便利です。Line 6 FBV Control アプリケーションのダイアログに戻る必要がありません!
さて、FBV のペダルに POD Farm プラグインの “Wah Position” パラメータをマップしてみましょう。POD Farm プラグイ ンをお持ちでない場合、Logic または Audio Units の任意のエフェクト プラグインをインサートして同じ手順を行ってく ださい...
• FBV ペダルを “Pedal Wah” に設定します(FBV 本体で “Wah” LED を点灯させてください)。
• エフェクト効果の確認用に、Logic セッションでオーディオ トラックを作成し、録音を行うかオーディオ ファイルを ロードします。この例では、クリーンなギターの素材だとベストです。
• このオーディオ トラックでエフェクト インサート スロットをクリックし、POD Farm プラグインをインサートします。
• POD Farm のプラグイン ウインドウで “Tone” プリセットを選択し、Wah モデルの 1 つをトーンに追加します。
“Signal Flow View” で Wah をクリックし、Wah エフェクトの編集設定をエディット パネルに表示させます。
Wah エフェクトの “Position” ノブ
エディット パネルの POD Farm プラグイン、Wah エフェクト
• エディット パネルで POD Farm Wah の “Position” ノブを直接マウス クリックし、少し動かしてください。これによ り、“Wah Position” パラメータが「選択」されます。
• 次に(他のものをクリックする前に)、Logic > Preferences > Control Surfaces > Learn Assignment for
“Wah - Position” を選択してください。
• “Learn Assignment...” メニュー コマンドの名称を見ればお分かりのように、Logic は自動的に POD Farm プラグ インの “Wah - Position” パラメータを検知しています。最終的に(前の手順で)選択されたアイテムがここに示さ れます。
ヒント: Logic の初期設定メニューを使用せず、ショートカット [Command+L] を使用することもできます。
• この “Learn Assignment...” メニュー コマンドを選択すると、Logic の “Controller Assignments” ダイアログが 開かれ、「MIDI コマンドを学習するため、MIDI コントローラーにアクセスしてください」というメッセージが示され ます。
“Controller Assignment” ダイアログには “Expert View” というビューが用意されています。手動で MIDI コントロー ラーをマップするためのオプションがいくつか用意されています。このダイアログを探検したい方は、Logic のマニュ アルでご確認ください。コントローラーを素早くマップするには “Easy View” が適切です。
• FBV ペダルを動かしてみましょう。“Controller Assignments” ダイアログが MIDI コントロールメッセージ(Line 6 FBV Control アプリケーションにおいて、すでに選択した「FBV-Default」プリセットに準じて MIDI CC 11、値はゼ ロから 127)を受信し、「学習」することが確認できます。
「学習」された MIDI コントロール コマンドが ここに示されます。
• “Controller Assignments” ダイアログを終了し、FBV ペダルを踏んで試してみましょう。GearBox プラグイン ウイ ンドウの “Position” ノブが反応して動くはずです。Logic で再生ボタンをクリックしてオーディオ トラックを再生 すると、ペダルの操作に合わせて、トラックにワウ エフェクトが適用されることを耳で確認できます!
• Logic のオーディオ トラック に POD Farm プラグインの “Wah Position” パラメータのオートメーションを記録す ることも可能です。つまり、ペダルを使ってワウの「パフォーマンス」を記録できます。
上記手順を繰り返せば、ミキサー フェーダー、パン ノブ、ソロ スイッチ、ソフトウェア インストゥルメントのノブ、他のプラ グイン パラメータなど、Logic のマップ可能な任意のパラメータを FBV コントローラーにマップできます。