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L C の公理化についての再考

ドキュメント内 線形な様相論理と時間論理の研究 (ページ 51-57)

時間論理LCは上記のように公理化できるが、これらの公理を見直し、より簡単 な公理を与えることを試みる。

考察

1. [F]Aと[P]Aの同値性について

はじめに、CF, CP,5F, TF を公理として認める。

[F]A[P]Aについて

CPAを改めて[F]Aで置き換えると

[F]A[P]hFi[F]A が成り立つ。また、5F のnecessitation

[P]hFi[F]A[P][F]A . . .(2) は成り立つので、(1)と(2)のdetachmentから

[F]A[P][F]A . . .(3) が成り立つ。さらにTF のnecessitation

[P][F]A[P]A . . .(4)

も成り立つので、(3)と(4)のdetachmentから

[F]A [P][F]A [P][F]A[P]A [F]A[P]A

となり導かれる。

[P]A [F]Aについて

TF の双対と5F の双対のdetachmentから

A→ hFiA hFiA→[F]hFiA A→[F]hFiA

となり、導かれた

A→[F]hFiA. . .(1) は成り立つ。また、(1)のnecessitation

[P]A[F]hFiA. . .(2) も成り立つ。ここでCF の双対のnecessitation

[F]hFiA→[F]A . . .(3) が成り立つので、(2)と(3)のdetachmentから

[P]A[F]hFiA [F]hFiA [F]A [P]A[F]A

となり導かれる。

この同値性が示されるということは、[F]Aと[P]Aは同等に見なせ、双対であ るhFiAhPiAも同等に見なせる。よって以下では各公理のF(4F, DFなど )が導かれることを示すことで、直ちにP(4P, DPなど)を示すことができる。

2. 4F(4D)について

5FTFを公理として認めるとする。ここで、[F]Aが成り立つことを仮定す る。ここで、5FTF のdetachmentから

hFi[F]A[F]A [F]A→A hFi[F]A→A

となり、導かれた

hFi[F]A→A. . .(1) は成り立つ。また、(1)の双対

A [F]hFiA. . .(1)0

もまた成り立つ。ここで、Aを改めて[F]Aで置き換えると [F]A [F]hFi[F]A . . .(2)

が得られる。このとき、5F のnecessitation

[F]hFi[F]A[F][F]A . . .(3) は成り立つので、(2)と(3)のdetachmentから

[F]A [F]hFi[F]A [F]hFi[F]A[F][F]A [F]A[F][F]A

となる。よって、5FTF を公理として認めたとき4F が導かれる。

3. DF(DP)について

TF を公理として認めるとする。TFTF の双対のdetachmentから [F]A→A A→ hFiA

[F]A→ hFiA

となり、[F]A → hFiAが成り立つことがいえる。ここで、[F]A → hFiAhFi>は同値より、TF を公理として認めることでDF が導かれることがわ かった。

4. ZF(ZP)について

ZF : [F]([F]A→A)→(hFi[F]A[F]A)

に注目したい。の右側は5F の公理型と同じなので、5F を公理として認め れば

hFi[F]A[F]A は恒真になる。このとき

[F]([F]A→A)→(hFi[F]A [F]A)

は恒真になる。よって、ZF は5F を公理として認めることで導かれる。

5. 線形性の公理について 線形性の公理は

2A→[F][P]A 2A→[P][F]A

であった。

また、hFiA→ hPiAが恒真であることから、AhPiAで置き換えると hFihPiA→ hPihPiA. . .(1)

が恒真であるといえる。ここで、(1)と4P の双対のdetachmentから hFihPiA→ hPihPiA hPihPiA→ hPiA

hFihPiA→ hPiA

がいえる。さらに、detachmentで得られた[F]hPiA → hPiAと恒真である hPiA→ hFiAのdetachmentから

hFihPiA→ hPiA hPiA → hFiA hFihPiA→ hFiA

がいえる。また

hFiA→ hFiA∨A∨ hPiA. . .(2)

は恒真である。detachmentで得られたhFihPiA→ hFiAと(2)のdetachment から

hFihPiA→ hFiA hFiA→ hFiA∨A∨ hPiA hFihPiA→ hFiA∨A∨ hPiA

となり、線形性の公理型のうち2A [F][P]Aの双対が導かれる。同様にし て、線形の公理型のうち2A→[P][F]Aも5FTF を公理として認めること により導くことができる。

1.〜5.より体系L0について以下のことがいえる。

1. CF, CP,TF, 5F を公理として認めれば,[F]A[P]Aを導くことができるた め,F に関する公理とP に関する公理を区別できなくなる。

2.  4F は5FTF を公理として認めれば導くことができる。

3.  DFTF を公理として認めれば導くことができる。

4.  ZF は5F を公理として認めれば導くことができる。

5.   線形 は,CF, CP, TF, 5F を公理として認めれば[F]A [P]Aと4P を導 けることを使って,導くことができる。

以上のように、定理5.2とこれらの考察よりLCCF, CP,5F, TF で公理化できる ことがわかる。

次に、このことを定理5.2を用いないで直接的に証明してみよう。

定理 5.3 (サークルの公理化(2))

サークルで特徴づけられる体系LCは体系L =CF, CP,5F, TF)と等しくなる。

証明

1. 任意のサークルC0CF, CP,5F, TF は恒真である。

 背理法により証明する。

1) CF について

 あるサークルC00C00 6|=CF とする。つまり、サークル内にある点s が存在し、C00 6|=s CF となっている。これは定義から

C006|=s A→[F]hPiA となる。つまり

(1)  C00 |=sA  かつ (2)  C00 6|=s[F]hPiA

という2つの条件を同時に満たすことになる。ここで、(1)が真である とする。しかし、(2)から

C006|=s [F]hPiA⇔sRtとなるあるtに対してtRuとなるすべてのuC006|=u A となり、uとしてsをとるとC00 6|=s Aとなるので矛盾する。よって、

C0 |=CF がいえる。

2) CP について

CF と同様にして示す。

3) 5F について

 あるサークルC00C00 6|= 5F とする。つまり、サークル内にある点s が存在し、C00 6|=s 5F となっている。これは定義から

C00 6|=s hFi[F]A[F]A となる。つまり

(1)  C00 |=shFi[F]A  かつ (2)  C00 6|=s[F]A

という2つの条件を同時に満たすことになる。ここで、(2)が真である とする。しかし、(1)から

C00|=s hFi[F]A⇔sRtとなるあるtに対してtRuとなるすべてのuC00|=u A となる。ここで、サークルの定義から任意の点usRuなる関係が存 在し、C0 |=AとなるのでC00 |=s [F]Aとなり(2)に矛盾する。よって、

C0 |= 5F がいえる。

4) TF について

 定理5.2の証明を参照。

2. Lでサークルが特徴づけられる。

Goldblattの証明法に基づいて行う。Lについて、第一モデルから第三モデ

ルは、定理5.2と同様に示す。ここで、Lは公理型5FTF を含むため、そ の性質は未来の方向に向かってユークリッド的、かつ、反射的である。よっ て、二項関係Rについて

(a) 任意のs, t, uに対してsRtかつsRuならばtRuかつuRt   かつ (b) 任意のsに対してsRs

であることがいえる。まず(a)でusとすると

(1) 任意のs, tに対してsRtかつsRsならばsRtかつtRs となる。また、(b)よりsRsが成り立つ。したがって、(1)は

(2) 任意のs, tに対しsRtならばtRs

と表されることになる。クラスタの定義から第三モデルは非退化クラスタ1 つだけからなるモデルになることがわかる。よって、第三モデルの形は必ず サークルになっている。以上より

6`L A⇒C0 6|=A が示される。

ドキュメント内 線形な様相論理と時間論理の研究 (ページ 51-57)

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