2. SQL Server 2000 からの マイグレーションの実践
2.2 Integration Services パッケージの移行
データ変換サービス (DTS) パッケージの移行には、パッケージの移行ウィザードで行うことができるほか、SQL Server 2005 Integration Services では、DTS ランタイムを搭載しているため、SQL Server 2000 DTS パッケージと して引き続き利用することも可能となっています。
Integration Services でのパッケージの移行方法
DTS パッケージを Integration Services パッケージ形式に移行させるためには次の方法がありま す。
・ パッケージの移行ウィザードによる移行
・ スタンドアロンの SQL Server 2000 DTS パッケージに移行
・ Integration Services による SQL Server 2000 DTS タスクとしての移行
ここでは、パッケージの移行ウィザードによる移行を行いますが、パッケージの移行ウィザードを利用 し た だ け で は 、 完 全 に 変 換 で き な い パ ッ ケ ー ジ も あ り ま す 。 そ の 場 合 は 、 ウ ィ ザ ー ド 以 外 に Integration Services のタスクから、「DTS 2000 パッケージ実行タスク」を利用することができるため、
Integration Services のパッケージとしてラップさせることで、既存の DTS パッケージを移行させる
ことができます。
パッケージの事前確認
パッケージを移行させる前に、DTS パッケージがどのような動作をするか確認します。
1.サンプルの DTS パッケージは、Northwind データベースから、商品データを抽出し、
CSV ファイルに出力する簡単なものです。Enterprise Manager の [コンソール ルート] か ら 、[デ ー タ 変 換 サ ー ビ ス] を 展 開 し て 、[ロ ー カ ル パ ッ ケ ー ジ] を ク リ ッ ク す る と 、
ケージの実行] をクリックします。
2. パッケージが正常に終了すると、[パッケージの実行が正常に完了しました。] というメッセー ジダイアログが表示されます。[OK] をクリックし、さらに [終了] をクリックして、画面を閉じま す。
3.出力 CSV ファイルは、C ドライブの直下に作成されるようになっています。確認すると、下
図のように、「product_list.csv」ファイルが生成されていることが確認できます。
4. 内容を確認すると、商品名と単価の一覧が確認できます。
パッケージ 移行ウィザードによる移行
確認後、実際にパッケージ 移行 ウィザードにより、SQL Server 2005 Integration Services (64-bit) へ移行させます。
1.移行先の サーバーから、SQL Server Management Studio を起動させます。移行先のサ ーバーに接続して、[オブジェクト エクスプローラ] から、[管理] – [レガシ] – [データベース 変換サービス] を右クリックし、[移行ウィザード] をクリックします。
2. [パッケージ移行ウィザード] が開始されます。[次へ] をクリックします。
3.パッケージが登録されている移行元サーバーを指定します。ここでは、移行元のパッケージ
が 「PSWIN2003R2」といサーバー名であるため、[PSWIN2003R2] というデータベース名を
入力します。また、[Windows 認証] を選択して、[次へ] をクリックします。
※Active Directory 環境化にない場合は、[SQL Server 認証を使用する] を選択し、ユー ザー名とパスワードを入力して、[次へ] をクリックします。
4. 次に保存先のサーバー情報を設定します。[移行先] では、DTS パッケージをどこに保存す るかを選択します。ここでは、SQL Server 内に保存させるため、[Microsoft SQL Server] を 選択します。また、[サーバー名] に 「(local)」と入力し、[Windows 認証を使用する] を選 択して、[次へ] をクリックします。
※保存先としては、SQL Server 以外に外部ファイルとして構造化ファイルを選択することが できます。
5.[パッケージ一覧] 画面で、移行させたいパッケージにチェックを入れます。ここでは、
[makeProductList] にチェックを入れて、[次へ] をクリックします。
6. さらにパッケージの移行時に記録されるログファイルの場所を [参照] をクリックして、設定し ます。
7.[ウィザードの完了] 画面で、内容を確認して、[完了] をクリックします。
8. パッケージの移行が実行され、正常に移行が完了すると、下図のように表示されます。[閉じ る] をクリックして、ウィザードを終了します。これで、DTS パッケージの移行が完了しました。
移行後のパッケージの確認
パッケージの確認後、正常に移行されたか SQL Server Management Studio からパッケージを実 行し、内容を確認します。
1.SQL Server Management Studio を起動して、[オブジェクト エクスプローラ] から、[接続]
を選択して、[Integration Services] をクリックします。
2. 移行先のサーバー名 (ここではlocalhost) を入力して、[接続] をクリックします。
3.Integration Services サービスに接続して、[格納されたパッケージ] – [MSDB] を展開しま す。
4. 展開すると、移行したパッケージ「makeProductList」が登録されていることが確認できます。
[makeProductList] を右クリックして、[パッケージの実行] をクリックします。
5. [パッケージの実行ユーティリティ] 画面が起動します。特にプロパティの設定は必要はない ので、[実行] をクリックします。実行が完了すると、[パッケージ実行の進行状況] ダイアログ が表示され、実行が完了されていることが確認できます。
6. 完了すると、C ドライブの直下にパッケージが作成されていることが確認できます。
7.[product_list.csv] ファイルを開くと、移行前に確認したときと同様の内容が表示されている
ことが確認できます。
これで、移行ウィザードによるパッケージの移行が正常に行われていることが確認できまし た。