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IV 輸出基地建設の構想 ー むすびに代えて 一

ドキュメント内 中国貿易における商品構造の変化 (ページ 32-35)

中国の輸出拡大策の強化, 日 本側の輸入促進努力は今後ともつづけられよ う が,中国輸出の拡大が エ ネ ルギ資源や次 産品だけで伸長しないことは 明らかである。 また中国商品をわが国市場に拡げるには,既存の商品群のな かに競争して割り込むことはきわめて困難であるし,さらに 日 本の円 高は中 国の対 日 輸出に有利となるはずだが,現実にはわが国市場におけるき びしい 競争から中困商品が拡大しに く い状況にもある。

しかし1986年の中国の 貿 易状況から,エ ネ ルギ 以 外の輸出を拡大できる 可能性を見い 出すことはできる。 86年の 貿易は外貨減少による厳しい輸入抑

⑭ 銭定華 「努力改変我対 日出口的商品結構」 「国際貿易J 1985年11期,21-22頁。

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)-制措置と原油輸出価格の下落にもかかわらず, 往復738億3 ,000万ドル(前年 比6 . 1 彩増) と史上最 高額を 記録した。 入超額が 12 0億ドルと 前年比33%縮 小したのは, 輸入額の微増にたいして大幅な輸出拡大の結果であり, しかも 輸出品 目 が, 原油輸出額が 前年比55 彩減の30億8 ,000万ドルにとどまったの に比べて他品 目 の輸出増で カ バ ー で きた点 が評価された。

第7 次 5 カ年計 画で は, 総合的な輸出振興策がはじめ て表面に打ち出され たが, 輸出商品 の競争力 を強め, 入超問題を解決するため には, 中 • 長期的 な輸出政策として, (1)輸出品 構成の改善, (2 )国際市場の開拓, (3 ) 輸出品生産 企業の合理的配置, 輸出商品基地, 輸出専門 工場の建設が課題となった。 輸 出商品の構成について は急転換できるもので はないが, この点について馬成 三 対外経済貿易部国際貿易研究所副主任は, つ ぎのよう な有利な条件にも 目 を向けるべきであるとして いる(15)。 (1) 日 本の 産業 構造は しだいに変化し ており, 技術集約型および知識集約型産業の占める割合が 高まり, 労働集約 型と資源集約型産業の割合が減ってきて いる。 (2 ) 日 本は 関税の引き下げ, 輸 入手続きの簡素化, 認証制度の改善, 輸入の促 進 など連の市場開放の措置 を講じて おり, これらの措置は 外国の対 日 輸出 (とくに 製品 輸出) に好影響 をもたらすはずである。 (3 )中国の経済体制改革の進展と工業生産の発展 にと もない, 中国の輸出能力, とくに農産品, 軽工業, 繊維工業品を中心とする 製品の輸出能力 が質量とも増強してきて いる。 つ ぎ に国際市場の開拓につい て は, 輸出にたいする中国側の取り組み方, 積極的 に売り込む姿勢に問題が ある。

さらに 輸出生産体系の確立については, とりわけ注目 されるものである。

1986年10月 に 「外国投資者の投 資 奨励に関する規定」 が公布 施行されたの も, 外資導入による輸出商品生産企業の早期育成をは かろう とするあらわれ であった。

U5l 馬成三 「日中貿易の不均衡是正一ーカ ギ握る商品構成改善一」 「日本経済新聞」

1986年 7 月 21日。

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-中国が第7 次 5 カ 年計画期 間中に建設をめ ざすこれら生産体系は, 沿海地 区およ び条件のかなり備わ っ た地区—経済特区, 沿海開放都市, 珠江 • 長 江のデルタ 地帯, 福建省南部のデルタ 地帯, 遼東 • 山東半島な どであり, 異 な っ た タ イ プのそれぞれ特色のある, そしで情報提供, 科学研究. 輸送, 技 術サビスな どの 機能をもつ 輸出生産基地 と 輸出商品 専門工場の建設であ る。 すなわち輸出生産基地は, 多種類の農水畜 産物を輸出用 として優良品質 に育成し, 地域で生産するこ と をねらっ た特定地域, あるいは特定単品商品 を輸出用に育成し生産する地域であり, 輸出商品専門工場は, い う までもな く 輸出商品を生産する工場 または工場の部に輸出商品を生産できるライン を付設した工場である。 これらの建設を政府がテコ 入れするこ と で輸出拡大 の可能性をもつ 産地を指定し, 発展計画を策定して資金, 税制面での優遇措 置を講 じ よ う と するものである。 地域の 産業特性を生かし, それぞれ得意な 分野に特化させるこ とで競争力を強化するものである。 これまで全国には33 の輸出商品基地, 100種近くの輸出向け農業 ・ 副業生産物の生産基地, 90余 の輸出 向 け 工業製品専門工場およ び数百のエ 貿 企業の輸出生産企業がつくら れた。 その ほか対外経済 貿易部が 800余の生産 • 加工企業をもつ。 これらの 基地 と企業で生産された輸出商品総額は, 中国の対外輸出商品総額の20%を

占めている(16) 0

輸出商品生産体系には, 国務院決定により機械 ・ 電気製品, 軽工業 ・ 繊維 製品. 農業 ・ 副業生産物の 3 体系があり, 国家経済委員会, 機械工業部, 対 外経済 貿易部, 農牧漁業部が それぞれ建設案を提出した。 その う ち機械 • 電 気製品の輸出体系をみる と, 1986年に入 っ てから国務院機電 産品輸出弁公室 およ び対外経済 貿易部は, 機械 · 電気製造の46企業を機械 • 電気製品輸出基 地企業に, また96企業を対外 貿易 自 主権拡大企業に認可した。 全体で前者は 96企業, 後者は261企業にのぽ っ ている(17) 869月 には機械およ び電気製

U6l 『北京周報J 19867 1 日, 4頁。

闘 『国際商報』 1986825日。 『国際貿易J 19866 1 日。 機電産 品輸出弁公室 -34 C 34

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