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IP アド レスの状態制御

ドキュメント内 JAIST Repository (ページ 37-41)

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4.4 IP アド レスの状態制御

アド レスの状態を適切に制御できることがアド レス制御層の核心部であることは既に 述べてきたことである。本節はそのアドレスの振る舞いを定義する。そのためアドレスが 取りうる状態を定義し、次に外部からの刺激である事象と反応を明確にする。最後に、そ れらと上述した機能とを合わせ抽象化したアド レスの状態遷移図と状態遷移関数として まとめる。

4.4.1

アド レス状態定義

IDLE

これはアド レスの初期状態を意味している。どのサーバもこの状態のアド レスに対 する権限を交渉していくことができる。

BINDABLE

二者間の合意が成立したアド レスの状態である。サーバがアド レスの権限を取得し たという時のアド レス状態を指す。

クライアントにアド レスが貸し出された状態である。

NO AUTHORITYBOUND

アド レスの権限を取得していない側において、アド レスがクライアントに貸し出さ れたことを表している。

LP EXPIRED

AS側においてアド レスの貸し出し期限が切れた状態である。

ELTEXPIRED

AS側においてアド レスの貸し出し期限が切れた状態である。

NO AUTHORITYLP EXPIRED

NAS側においてアド レスの貸し出し期限が切れたことを認知した状態である。

NO AUTHORITYELTEXPIRED

NAS側においてアド レスの延長可能期限が切れたことを認知した状態である。

FAILURE EXPIRED

AS側においてアド レスの期限が切れ、その上グループの分離が起きたときのアド レスの状態である。

NO AUTHORITYFAILURE UNKOWN

他のサーバがアドレスの権限を取得していて、ASとグループが分離した後の状態。

NO AUTHORITYFAILURE UNKOWN2

サーバがASと分離し、ELTが切れたアド レスの状態である。クライアントからの 延長要求は却下する。

NO AUTHORITYFAILURE BOUND

グループはASとは分離したが、アド レスはクライアントに貸し出されていること を表している。

INVALID

アド レスプール内の交渉領域を分割した結果、自身が管理すべきでないアド レス群 がこの状態に留まる。

4.4.2

事象定義

RESERVED

交渉領域にある特定のアドレスの権限を取得できたことを表す

PART MEMBER

現行のグループ状態からあるサーバ(AS以外)が完全分離したことを意味する

INTEGRATEMEMBER

現行のグループ状態から分離していたサーバ(AS以外)が復帰したことを意味する

PART AS

NASがASとグループから分離したことを意味する

ENOUGH QT ADDR

グループの共有資源であるIPアド レス数が十分にあることを表している

LACK QT ADDR

グループが共有しているIPアド レス数が減少し十分な量がないときや枯渇したこ とを表している

LP EXPIRED

貸し出し期限LP(lease prio d)が切れたこと

ELTEXPIRED

延長可能タイマーELT(extension limit timer)が切れたこと

INVALID ADDR

所有していたアドレスが、アドレスプールの分割によって他のグループの資源に移っ たことを意味する

TRANSFER

アド レス権限をグループ内の他のサーバに委譲する

AS IS IDLE

アド レス状態に関する更新メッセージから、特定されたアド レスの状態がIDLE状 態にあることを示す。そのアド レスをIDLE状態に遷移させなければならない。

アド レス状態に関する更新メッセージから、特定されたアド レスの状態がBOUND 状態にあることを示す。そのアド レスをNO AUTHORITYBOUND状態に遷移さ せなければならない。

AS IS LPEXP

アド レス状態に関する更新メッセージから、特定されたアド レスの状態がLPEXP 状態にあることを示す。そのアド レスを NO AUTHORITY LP EXPIRED状態に 遷移させなければならない。

AS IS ELTEXP

アドレス状態に関する更新メッセージから、特定されたアドレスの状態がELTEXP 状態にあることを示す。そのアドレスをNO AUTHORITYELTEXPIRED状態に 遷移させなければならない。

AS IS INVALID

アドレス状態に関する更新メッセージから、特定されたアドレスの状態がINVALID 状態にあることを示す。そのアドレスをINVALID状態に遷移させなければならない。

AS IS FAILEXP

アドレス状態に関する更新メッセージから、特定されたアドレスの状態がFAILURE

EXPIRED状態にあることを示す。そのアド レスを NO AUTHORITY FAILURE

UNKNOWN状態に遷移させなければならない。

NAF BOUND

アド レス状態に関する更新メッセージから、特定されたアド レスの状態がNAS

NO AUTHORITY FAILURE BOUND状態にあることを示す。そのため、その

アド レスはAS側でBOUND状態に遷移させなければならない。

NO BOUND

アド レス状態に関する更新メッセージから、特定されたアド レスの状態がNAS側 でNO AUTHORITYFAILURE BOUND状態でないことを示す。

以下は、クライアントから受信したメッセージの違いによる事象である。括弧内は、クラ イアントの状態である。

DHCPREQUEST[selected]

DHCPREQUEST[renewing]

DHCPREQUEST[rebinding]

DHCPREQUEST[init rebo ot]

4.4.3

アド レスの状態遷移と遷移関数

アド レスの状態遷移図

2つの視点から見たIPアド レスの状態遷移図をそれぞれ図4.34.4 に示す。図4.3は、

アドレスプール内の交渉領域からアド レスを予約できた場合を表している。図4.4は、他 のサーバからバインディング情報を取得したときの状態遷移を示している。図4.5は、図

4.4の一部を詳細に表した図である。

状態遷移関数

状態遷移関数は、Q26からQへの写像を表している。ここで、Qは第4.4.1項で述べ た状態の集合で、6は第4.4.2項で定義した事象の集合である。この写像は、現在のアド レス状態と入力された事象に対して定まる次のアドレスの状態を意味する。この遷移関数 に基づき実装する。

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