3. レイティング/フィルタリングシステムの高度化に関する調査
3.3 ICRA 標準化技術動向の調査
3.3.3 ICRA フィルター
・ ICRA は 2001 年10 月中旬に、ICRA ラベルをフィルタリングすることがで きるICRA フィルターのベータ版をWeb 上でリリースした。2002年2 月中旬 には、ICRA の内部関係者向けに ICRA フィルターの完成版をプレリリースし ている。
・ ICRA フィルターはブラウザから独立して機能するツールであり、親は以下の 3つの機能を組み合わせて用いることにより、子供のインターネットへのアクセ スをフィルタリングすることができる。
(1)ICRAラベルをフィルタリングする機能
(2)利用者自らが設定する"Block"リストおよび"Allow"リストの機能 (3)サードパーティによるテンプレート機能
(4)チャット、メール、ニュースグループ等をブロックする機能 (5)レイティングされていないサイトをブロックする機能
・ 動作環境は、Windows9x以降のOSのPC である。
・ 以下に、ICRAfilterの提供する機能の概要を述べる60。
60 ただし、これらの機能は ICRAfilter のデモ画面で紹介されているものであり、ICRA としてはこれらのすべての 機能が利用可能となることは保証しないという。
・ (1)まず、利用者はICRAラベリング基準に含まれるICRA 記述子に一通り目 を通す必要がある。一つのカテゴリ毎に図 3-7のような画面が表示され、ブロ ックしたいと思うコンテンツを示す記述子をチェックする。また、ブロックし たくないと思うコンテクストを示す記述子をチェックする。左側のボタンを選 択することで他のカテゴリについても設定することができる。
図 3-7 ICRA フィルターの画面(ICRAラベルフィルタリング)61
61 ICRA内部資料より。
・ (2)また、親がアクセスをブロックしたい、または許可したいと思うサイトの リスト(それぞれ Block リストと Allow リスト)を独自に設定することができ る。利用者は図 3‑8のような画面において、自由に Allow リストと Block リス トを編集することができる。サイトの追加と削除にはそれぞれ、下側と右側の ボタンを用いる。
図 3-8 ICRA フィルターの画面(BlockリストとAllowリスト)62
62 ICRA内部資料より。
・ (3)ICRA フィルターのその他の特長は、他の機関や企業が作成したテンプレ ート63を取り込めることである(図 3-9参照のこと)。利用者は自分でフィルタ リングのレベル設定を行わずに、信頼する機関や企業のテンプレートを使うこ とができる。
図 3-9 ICRA フィルターの画面(サードパーティのテンプレート)64
63 どの記述子を含むラベルをブロックするかということを規定したフィルタリング規則。Blockリスト/Allowリ ストを含むことができる。
64 ICRA内部資料より。
・ (4)また、ICRA フィルターには、以下のような様々な利用方法について、そ れぞれブロック/アクセス許可を設定する機能がある。図 3-10参照のこと。)
・ チャット
・ 電子メール
・ セキュアページ(オンラインショッピングページ等)
・ ニュースグループ
・ FTP
・ すべてのWebサイト
・ その他のサービス(インスタントメッセージ等)
図 3-10 ICRAフィルターの画面(チャット・電子メール・ニュースグループ等の ブロック)65
・ (5)また、その他の機能として、ICRA フィルターには、パスワード入力によ
りブロックされたページを閲覧する機能、レイティングされておらずかつAllow リストに含まれていないページの閲覧を許可するか否かを選択する機能が含ま れる。図 3-11参照のこと。)
65 ICRA内部資料より。
図 3-11 ICRA フィルターの画面(その他の機能)66