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ICMP の設定

ドキュメント内 RTX/RTシリーズ コマンドリファレンス (ページ 145-153)

ISDN

13. ICMP の設定

13.1 IPv4 の設定

13.1.1 ICMP Echo Reply を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ip icmp echo-reply send send no ip icmp echo-reply send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] ICMP Echo を受信した場合に、ICMP Echo Reply を返すか否かを設定する。

[ 初期値 ] on

13.1.2 ICMP Echo Reply をリンクダウン時に送信するか否かの設定

[ 書式 ] ip icmp echo-reply send-only-linkup send no ip icmp echo-reply send-only-linkup [send]

[ 設定値 ] send

on... リンクアップしている時だけ ICMP Echo Reply を返す

off... リンクの状態に関わらず ICMP Echo Reply を返す

[ 説明 ] リンクダウンしているインタフェースに付与された IP アドレスを終点 IP アドレスとする ICMP Echo を受信した時 に、それに対して ICMP Echo Reply を返すかどうかを設定する。on に設定した時には、リンクアップしている時 だけ ICMP Echo を返すので、リンクの状態を ping で調べることができるようになる。off に設定した場合には、

リンクの状態に関わらず ICMP Echo を返す。

[ 初期値 ] off

13.1.3 ICMP Mask Reply を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ip icmp mask-reply send send no ip icmp mask-reply send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] ICMP Mask Request を受信した場合に、ICMP Mask Reply を返すか否かを設定する。

[ 初期値 ] on

13.1.4 ICMP Parameter Problem を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ip icmp parameter-problem send send no ip icmp parameter-problem send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] 受信した IP パケットの IP オプションにエラーを検出した場合に、ICMP Parameter Problem を送信するか否かを 設定する。

[ 初期値 ] off

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

13.1.5 ICMP Redirect を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ip icmp redirect send send no ip icmp redirect send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] 他のゲートウェイ宛の IP パケットを受信して、そのパケットを適切なゲートウェイに回送した場合に、同時にパ

ケットの送信元に対して ICMP Redirect を送信するか否かを設定する。

[ 初期値 ] on

13.1.6 ICMP Redirect 受信時の処理の設定

[ 書式 ] ip icmp redirect receive action no ip icmp redirect receive [action]

[ 設定値 ] action

on... 処理する

off... 無視する

[ 説明 ] ICMP Redirect を受信した場合に、それを処理して自分の経路テーブルに反映させるか、あるいは無視するかを設 定する。

[ 初期値 ] off

13.1.7 ICMP Time Exceeded を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ip icmp time-exceeded send send no ip icmp time-exceeded send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] 受信した IP パケットの TTL が 0 になってしまったため、そのパケットを破棄した場合に、同時にパケットの送信 元に対して ICMP Time Exceeded を送信するか否かを設定する。

[ 初期値 ] on

13.1.8 ICMP Timestamp Reply を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ip icmp timestamp-reply send send no ip icmp timestamp-reply send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] ICMP Timestamp を受信した場合に、ICMP Timestamp Reply を返すか否かを設定する。

[ 初期値 ] on

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

13.1.9 ICMP Destination Unreachable を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ip icmp unreachable send send no ip icmp unreachable send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] 経路テーブルに宛先が見つからない場合や、あるいは ARP が解決できなくて IP パケットを破棄することになった

場合に、同時にパケットの送信元に対して ICMP Destination Unreachable を送信するか否かを設定する。

[ 初期値 ] on

13.1.10 IPsec で復号したパケットに対して ICMP エラーを送るか否かの設定

[ 書式 ] ip icmp error-decrypted-ipsec send switch no ip icmp error-decrypted-ipsec send [switch]

[ 設定値 ] switch

on... IPsec で復号したパケットに対して ICMP エラーを送る

off... IPsec で復号したパケットに対して ICMP エラーを送らない [ 説明 ] IPsec で復号したパケットに対して ICMP エラーを送るか否か設定する。

[ ノート ] ICMP エラーには復号したパケットの先頭部分が含まれるため、ICMP エラーが送信元に返送される時にも IPsec で 処理されないようになっていると、本来 IPsec で保護したい通信が保護されずにネットワークに流れてしまう可能 性がある。特に、フィルタ型ルーティングでプロトコルによって IPsec で処理するかどうか切替えている場合には 注意が必要となる。

ICMP エラーを送らないように設定すると、traceroute に対して反応がなくなるなどの現象になる。

[ 初期値 ] on

13.1.11 受信した ICMP のログを記録するか否かの設定

[ 書式 ] ip icmp log log no ip icmp log [log]

[ 設定値 ] log

on... 記録する

off... 記録しない

[ 説明 ] 受信した ICMP を debug タイプのログに記録するか否かを設定する。

[ 初期値 ] off

13.1.12 ステルス機能の設定

[ 書式 ] ip stealth all

ip stealth interface[interface...]

no ip stealth [...]

[ 設定値 ] all... すべての論理インタフェースからのパケットに対してステルス動作を行う

interface... 指定した論理インタフェースからのパケットに対してステルス動作を行う [ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 説明 ] このコマンドを設定すると、指定されたインタフェースから自分宛に来たパケットが原因で発生する ICMP および TCP リセットを返さないようになる。

自分がサポートしていないプロトコルや IPv6 ヘッダ、あるいはオープンしていない TCP/UDP ポートに対して指定 されたインタフェースからパケットを受信した時に、通常であれば ICMP unreachable や TCP リセットを返送する。

しかし、このコマンドを設定しておくとそれを禁止することができ、ポートスキャナーなどによる攻撃を受けた時 にルーターの存在を隠すことができる。

[ ノート ] 指定されたインタフェースからの PING にも答えなくなるので注意が必要である。

自分宛ではないパケットが原因で発生する ICMP はこのコマンドでは制御できない。それらを送信しないようにす るには、ip icmp *コマンド群を用いる必要がある。

[ 初期値 ] ステルス動作を行わない

13.1.13 ARP による MTU 探索を行うか否かの設定

[ 書式 ] ip interface arp mtu discovery sw [minimum=min_mtu] no ip interface arp mtu discovery [sw [minimum=min_mtu]]

[ 設定値 ] interface... LAN インタフェース名

sw

on... ARP による MTU 探索を行う

off... ARP による MTU 探索を行わない

min_mtu... 探索範囲の最低 MTU [ 説明 ] ARP による MTU 探索を行うか否かを設定します。

指定したインタフェースで、lan typeコマンドおよびip mtuコマンドによりジャンボフレームが利用できる状 況にある時にこのコマンドがonと設定されていると、ARP 解決できた相手に対して大きなサイズの ARP を繰り返 し送ることで相手の MTU を探索します。

[ 初期値 ] on minimum=4000

13.1.14 切り詰められたパケットに対して、ICMP Destination Unreachable を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ip icmp unreachable-for-truncated send send no ip icmp unreachable-for-truncated send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] LAN インタフェースで受信したが、そのインタフェースの MTU を越える長さだったために切り詰められたパケット

に対して ICMP DestinationUnreachable (TOO BIG) を送信するか否かを設定する。

[ ノート ] ジャンボフレームを使用する LAN では、ホストやスイッチングハブによってジャンボフレームの最大値が異なる。

そのため、LAN 上に存在するすべての機器のジャンボフレームサイズをそろえておかないと通信できなくなってし まう。

設定ミスにより、ルーターのフレームサイズより大きなパケットを送信するよう設定されたホストがあった時に、

ルーターは通常、自身のインタフェースの MTU を越える長さのパケットを受信した場合には単にそれを破棄する が、このコマンドをonと設定しておくとそのようなパケットにもICMPエラーを返すようになる。このことによ り経路 MTU 探索が有効に働き、ホストが早めにフレームサイズを小さく切り詰めることが期待できる。

[ 初期値 ] on

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

13.2 IPv6 の設定

13.2.1 ICMP Echo Reply を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ipv6 icmp echo-reply send send no ipv6 icmp echo-reply send [send] [ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] ICMP Echo Reply を送信するか否かを設定する。

[ 初期値 ] on

13.2.2 ICMP Echo Reply をリンクダウン時に送信するか否かの設定

[ 書式 ] ipv6 icmp echo-reply send-only-linkup send no ipv6 icmp echo-reply send-only-linkup [send] [ 設定値 ] send

on... リンクアップしている時だけ ICMP Echo Reply を返す

off... リンクの状態に関わらず ICMP Echo Reply を返す

[ 説明 ] リンクダウンしているインタフェースに付与された IP アドレスを終点 IP アドレスとする ICMP Echo を受信した時 に、それに対して ICMP Echo Reply を返すかどうかを設定する。on に設定した時には、リンクアップしている時 だけ ICMP Echo を返すので、リンクの状態を ping で調べることができるようになる。off に設定した場合には、

リンクの状態に関わらず ICMP Echo を返す。

[ 初期値 ] off

13.2.3 ICMP Parameter Problem を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ipv6 icmp parameter-problem send send no ipv6 icmp parameter-problem send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] ICMP Parameter Problem を送信するか否かを設定する。

[ 初期値 ] off

13.2.4 ICMP Redirect を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ipv6 icmp redirect send send no ipv6 icmp redirect send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない [ 説明 ] ICMP Redirect を出すか否かを設定する。

[ 初期値 ] on

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

13.2.5 ICMP Redirect 受信時の処理の設定

[ 書式 ] ipv6 icmp redirect receive action no ipv6 icmp redirect receive [action]

[ 設定値 ] action

on... 処理する

off... 無視する

[ 説明 ] ICMP Redirect を受けた場合に処理するか無視するかを設定する。

[ 初期値 ] off

13.2.6 ICMP Time Exceeded を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ipv6 icmp time-exceeded send send no ipv6 icmp time-exceeded send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] ICMP Time Exceeded を出すか否かを設定する。

[ 初期値 ] on

13.2.7 ICMP Destination Unreachable を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ipv6 icmp unreachable send send no ipv6 icmp unreachable send [send] [ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] ICMP Destination Unreachable を出すか否かを設定する。

[ 初期値 ] on

13.2.8 受信した ICMP のログを記録するか否かの設定

[ 書式 ] ipv6 icmp log log no ipv6 icmp log [log]

[ 設定値 ] log

on... 記録する

off... 記録しない

[ 説明 ] 受信した ICMP を DEBUG タイプのログに記録するか否かを設定する。

[ 初期値 ] off

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

13.2.9 ICMP Packet-Too-Big を送信するか否かの設定

[ 書式 ] ipv6 icmp packet-too-big send send no ipv6 icmp packet-too-big send [send]

[ 設定値 ] send

on... 送信する

off... 送信しない

[ 説明 ] ICMP Packet-Too-Big を出すか否かを設定する。

[ 初期値 ] on

13.2.10 IPsec で復号したパケットに対して ICMP エラーを送るか否かの設定

[ 書式 ] ipv6 icmp error-decrypted-ipsec send switch no ipv6 icmp error-decrypted-ipsec send [switch]

[ 設定値 ] switch

on... IPsec で復号したパケットに対して ICMP エラーを送る

off... IPsec で復号したパケットに対して ICMP エラーを送らない [ 説明 ] IPsec で復号したパケットに対して ICMP エラーを送るか否か設定する。

[ ノート ] ICMP エラーには復号したパケットの先頭部分が含まれるため、ICMP エラーが送信元に返送される時にも IPsec で 処理されないようになっていると、本来 IPsec で保護したい通信が保護されずにネットワークに流れてしまう可能 性がある。特に、フィルタ型ルーティングでプロトコルによって IPsec で処理するかどうか切替えている場合には 注意が必要となる。

ICMP エラーを送らないように設定すると、traceroute に対して反応がなくなるなどの現象になる。

[ 初期値 ] on

13.2.11 ステルス機能の設定

[ 書式 ] ipv6 stealth all

ipv6 stealth interface[interface...]

no ipv6 stealth [...]

[ 設定値 ] all... すべての論理インタフェースからのパケットに対してステルス動作を行う

interface... 指定した論理インタフェースからのパケットに対してステルス動作を行う

[ 説明 ] このコマンドを設定すると、指定されたインタフェースから自分宛に来たパケットが原因で発生する ICMP および

TCP リセットを返さないようになる。

自分がサポートしていないプロトコルや IPv6 ヘッダ、あるいはオープンしていない TCP/UDP ポートに対して指定 されたインタフェースからパケットを受信した時に、通常であれば ICMP unreachable や TCP リセットを返送する。

しかし、このコマンドを設定しておくとそれを禁止することができ、ポートスキャナーなどによる攻撃を受けた時 にルーターの存在を隠すことができる。

[ ノート ] 指定されたインタフェースからの PING にも答えなくなるので注意が必要である。

自分宛ではないパケットが原因で発生する ICMP はこのコマンドでは制御できない。それらを送信しないようにす るには、ipv6 icmp *コマンド群を用いる必要がある。

[ 初期値 ] ステルス動作を行わない

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

[ 適用モデル ] RTX3000 RTX1200 RTX1100 RTX800 RT107e

ドキュメント内 RTX/RTシリーズ コマンドリファレンス (ページ 145-153)