5. コメント
5.3. その他
5.3.1. ICH-E6(R3)改定に向けた期待や懸念
期待
Pragmatic Clinical trialやレジストリ研究では、今のICHでは合わない・そぐわない内容が あると思います。同一E6内で規程しようとすると、新しい試験デザインの普及妨げになると 思いますので、2本立てを目指し、新しい試験デザインが普及促進につながることを期待しま す。
臨床研究法とのお作法上の不整合があるので、これを機に臨床研究法の見直しをされること を期待する。
研究全般において電子化やリモート化が進んできているように感じられます。スポンサー側 としては即座のデータ確認等で活用されるものと思いますが、臨床現場では不自由なことも 多くあるため柔軟な対応ができるよう考慮いただきたいです。
eConsentの導入やバーチャル治験などは既に始まっている地域もあるので、ICH-E6の文言
で問題になることはないと思うが、今後拡大してくことを考えると、よりそれらにフィットし た表現が加わることを期待しています。
臨床研究の手間・コストが増えている印象があります。ICHEガイドラインの要求は理解して いますが、手続きや保管書類が減らせるといいな、と思います。それぞれの試験で工夫するし かないのかもしれません。
JGCPとの相違が縮まると嬉しい。
Annex2にRWDを用いた介入試験について含まれる場合、データの利活用に関する場合の同
意やクオリティマネジメントに関する統一した考え方が示されることを期待している。
日本において、臨床研究法、GCP、倫理指針の規定に適切に反映されることを期待します。
・研究のレベルによっては要件を緩和して欲しい(対象者への影響が少ない臨床研究など)。
・AI特に逐次学習していくようものを使った研究について、結果責任がどこにあるのかや研 究上の要件などがあるとありがたいです。
柔軟な対応が可能なようにしたい
臨床試験のデザインは近年ますます複雑化し、かつ、再生医療等製品・細胞治療製剤など従来 にない新規医療技術による臨床試験の実施も増加の一途をたどっています。パンデミック下 の臨床試験など、従来想定し難かった状況も生まれており、今後の改定を通じて、ICH-GCP が、このような時代の変化、要請に的確に対応し、医療開発が全世界で滞りなく強力に進めら れるように願います。
指針、臨床研究法とICH-GCPの棲み分けが整理されることを期待します。
各領域の開発において被験者の安全性確認は重要であるが、複数回あるいは頻度・検査実施間 隔が被験者の身体的・時間的要素を脅かしていないか、身体的影響を少しでも排除した確認手 法でも研究に必要なdata抽出できるスケジュールやデザインを意見として聞き取る場を設け
ることは重要。それを反映する治験実施計画書立案につなげてほしい
20年前のICH-GCPは、当時、十分な考えのもと作成されたと改めて感じた。全世界で使用
できる General な考えを示すものとしてほしいと考える。2)の記載にもあるが、電子化や
Decentraizedなど、新たな取り組みもあり、そういったものに対応しやすい概念を示してほ
しい。
懸念
Annex2 に含まれる各種臨床研究については、従来の治験とは異なる目的、状況で実施され
る。治験を補完するためにそれらの研究成果を医薬品開発に活用することは有意義と考える が、その際、治験と同等のレベル、あるいは同等の考え方で品質管理を求めることは避けるべ きである。
国内においても、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている状況です。また、このまま、爆 発的な感染拡大に至ると、品質マネジメントシステムの構築及び運用を進めることは困難に なるのではないかと懸念します。 R3改定 に合わせたJ-GCP の施行は2023 年以降になる のではないかと個人的には予想しています。また、個々の中核病院、NC ごとに個別にQMS を構築、運用を進めるよりも、ある程度、足並みを揃えて進めていくことが、効果的、効率的 と考えます。 施設ごとに、QMS の進み具合が異なり、風土も異なると思いますので、既に ある程度進んでいる施設の実施状況等を参考にするなどし、各施設が自施設に合った内容で 構築、運用を進めることが良いのではないかと思います。
日本の場合、指針、研究法、GCPと研究の目的に応じて、遵守する規制が変わる現状である が、今後、E6に全て含まれていくのか?
real world data sourcesの参照データ利用はアカデミアにとっては大きなアドバンテージで
あると思うが、臨中ネットが苦労している事でもわかるように規制要件に適合させるには多 大な時間、労力が必要である。ステージに分けるなど何らかの工夫をしないと、実装不能とな ってしまう。
Annex1と2で治験とそれ以外の臨床試験と分けて規定されることにより、今後日本でも
ICH-E6レベルの臨床試験が実施され、日本の臨床試験の質の向上にも寄与するのではないかと思 いますが、今まで以上に試験実施にマンパワーが必要になるのではないかとも思います。
現在の検討体制(医政局が関与していない?)では討議できないかもしれないが、日本の臨床 研究のダブルスタンダード状態をなんとかすべきである。
日本に導入されるときに、ICH-E6(R3)の日本における適応範囲を明確にする必要がある。機 器は対象外であることや、治験以外の臨床試験についてどこまで求めるか等。
所謂企業主導治験以外の医学系研究、すなわち非介入研究(観察研究、データベース研究等)
に適用範囲を拡大し、臨床試験全体の質の向上をめざすことは良いことだと思いますが、どの ような試験にどこまでの質を求めるのかを明確にしておかなければ、非介入研究が停滞して しまう可能性がると思います。また、再生医療等製品、医療機器(特にプログラム機器)、人 工知能(AI)を利用する研究、モバイル端末(スマートフォン、ウエアラブルデバイス等)を
用いて、被験者から直接的に医療情報(心電図など)をデータベースに取り込む場合の要件定 義を明確にしておく必要があると思料いたします。
RBMの考え方が依頼者間である程度の統一感が出るのかどうか。。
RWDに関するAnnex2がどのようなものになるのか心配である。
品質管理が明記され、スポンサー、医療機関も検討・実施が進んでいますが、それぞれのポリ シーが異なるために実装が進んでいないように思います。 業務を委託された者がその者の責 務において業務にあたれるような体制が必要かと思います。(スポンサー⇒CRO、スポンサ ー⇒責任医師・医療機関、責任医師⇒担当者)
J-GCPとの乖離が広がらないかといった懸念は常にある。
pragmatic clinical trialsやRWDを用いた臨床研究は今後増えると思われ、ICH-GCPが対 応する形に改定され、その下で実施したという保証が可能であるのは望ましいと考えます。一 方で、例えばRBMなど、どれくらいの質が担保されていれば良いかの共通理解までは至って おらず、保守的に最大限の作業を実施してしまう、あるいは手を抜きすぎて最後に認められな いといった点が研究者側で判断しづらいかと思います。結局うまく適用できない事態になら ないか危惧しています(時間が経てば大体の合意ができてくるかもしれませんが)。 また、
Pragmatic clinical trialやRWD を用いた研究と従来の介入研究は被る部分もあるかと思う
ので、Annex1,2をどのように切り分けるのか気になります。さらに、ICH-E9にも適宜反映
が必要なのではと思います。
施設の体制変更を要する可能性が高く、一時的に負担が増加することが懸念される。 日本で 乱立しているスタンダードが一本化されるとすれば非常に有意義であるが、その場合、臨床研 究のデザイン・被験者へのリスク等の重みづけに関してアカデミアを含めて検討しなければ、
臨床現場の混乱が必至である。
長期保管への対応、安全性情報の取り扱いを見直していただきたい。
ICHと臨床研究法の乖離が明らかになるとともに、ANNEX2として臨床研究法の改定をする ことが必要だと思います。このようなことは各国起きていないのでしょうか?
ICH-E6は、薬事承認申請目的の、個別の臨床試験を前提として読む限り、非常に良く作り込
まれた文書であることは事実である。しかし一方で、社会には多数の臨床試験が存在し、ま た、多様な目的・多様な形態の臨床研究・臨床試験が実施されている。限られたリソースでよ り効率的により多くの研究開発プロジェクトを遂行できるような社会的枠組みを構築しなけ れば、現在の治療開発スキームからneglectされる疾患に対する治療開発が進まないという社 会的問題を引き起こす。また、薬事承認申請という観点からはmarginalな存在かも知れない が、多少名研究の在り方を尊重するという視点を欠くようであれば、臨床医学の進歩のために は必要不可欠の研究が軽視され、結果として社会的問題を引き起こす。 このような問題が生 じるのは、ICH-E6に公衆衛生倫理の視点が欠落しているためである。ICH-E6が薬事領域以 外で活用されることを前提にしているのであれば、本文書冒頭の序文において、①ICH-E6は 主として薬事承認申請目的の医薬品の臨床試験を念頭に書かれているがそのような研究は社