第
l¥静氏の説
原
I
商
態
言命 護
八六 第 丸
強
受接種捨保貸付は信託法第二十二僚に反せ示︒
LU
﹁受託者が受益樺上に質樫を取得するは信託法第二十二僚﹁受託者ハ何人ノ名義ヲ以テスルヲ問ハズ信託
財産を同有財産ト潟︑ν又ハ之ュ付樺利ヲ取得スルコトヲ得ズ云々﹂の規定に抵蝿ずるものたるが如く思惟す
る者あるも.彼と是とは全然別個の観念に層ずるものたりとす︒﹄︵註ご
][
批
歩
。
原氏は本問題の論述民営て固有財産を以℃する場合と信託財産主以てする場合とを匝別して
をられないから︑何れの場合をも含めた所論である
。
要旨
︵
a
﹀は受盆擢上に設定せられる質擢の致力を三つに分ち︑共何れもが受益躍の譲渡と異る旨を述べ︑此事責を以
τ
受盆権上に質躍を取得する之とが信託法第九僚に反せぎる根擦としてをられる︒同氏の説を解剖すれば︑受託者が受益躍を譲受けるのは信託の利益を享受する事
である︒受盆擢上に質権を取得する乙とは受盆擢の譲受とは異る︒故に受託者が受盆櫨上に質
構を取得するととは信託の利盆ど享受するものに非ず︑との三段論法よλリ
構成
せら
れ℃
ゐ
40 0
第一命題と第二命題とは正しいが︑此の二つの命題から結論たる第三命題を導き出した所に設
があった︒何となれば第一命題の受託者の受盆鰹譲受と信託利盆擢享受とは同じ康さの概念で
は在く︑前者は後者の一部分に過ぎないからである︒夏に此論の譲て生じた所以を探求する
に︑第九僚は草に受託者が受盆躍を取得する乙とに闘する規定であると解裡
3
れてゐるらしいx静 前J局 二 九 一 頁
〈註43) 原
ことに因る︒なの考では第九僚は更に康い意味であっ
τ
︑受託者の受盆擢取得のみならず︑荷くも受託者がな利私盆を計るが如主総℃の場合に閲する規定であると息ふ︒市し℃受託者が受
盆擢上に質植を取得するのも間接ではあるが信託の利盆を享受するものであっ
τ
︑第九僚違反であるが︑受盆者の同意を以℃受諾者が受益権上に質擢を取符した場合には同僚の適用が無
く︑受託者の信託違反が救はれるものと思ふ︒
要旨
﹁b
︶に
就て
は同
戚で
ある
︒
要之︑貨際家たる原氏が受益擢携保貸付の合法性の根擦を探及せられた乙左は野守兵の場
AH
と同様であるが︑その根擦を観念上の形式的方両から築き上げんとせられたことが︑野守氏の
賀質的方面に根擦を求めんとせられたのと好封照である︒寅際家から此の如き熱心なる理論の
探及者が出先乙とは本問題の解決に甚大なる貢献を危してゐる︒
第三節
固 有 財 産 信 託 財 産 共 に 可 と な す も の
本節に掲げる諸説は信託命日祉が受盆擢を捲保とし℃貸付を魚すのは岡有財産を以て行ふ場合
も信託財産を以て行ム場合も︑総て差支ないと主張するのである︒其結論に於℃丁度第一節の
諸説と正反封である︒
論
議
青木徹二氏の説
信託舎一祉の受盆継指保貸付の常否
第九
i¥. f二
商 挙
論
/¥. l¥. 叢
第 大ゐ 強
要
~ 日
﹁若し受益構を捨保とする貸付が信託業法第十一艇に所謂捨保貸付ならば同保各慌の何れにも設営せ曾る
を以て不可たり然れども銀行が預金者に共定期預金を捨保とする事は賓は捨保に非やして相殺の繋約なると
同じく受荏樺捨保貸付は信託舎枇が受揺者に封ずる貸金額と受益者が信託舎祉に劃する受益金額とを共封営
額に於て相殺すべき輪開約陀外たらやJ放に所謂受盛粧揖保は信託法第二十二僚第一項の規定に反せざると同時
に信託業法第十一僚の規定にも反する事友しo
﹂︵
註必
﹀
︑叉日く﹃受託
44
の受益者に封する債樫は信託財産に属する債権忙非ざるを以て受託
44
の受益者に封する債
務と相殺するを効げや共償樺債務は信託上のものたると信託外のものたるとは之を匡別せや受託者が信託行
鴛に因りて有する信託報酬金等請求の佳樫は勿論︑信託外に於て受託者が受益者に封して貸金を市し居れり
とせば是等の債権と受託者の受益者に封ずる信託債務とを相殺するを得ぺきなり従て其強約も亦有故にして
現今信託曾枇は信託読書を揖保としで受益者に貸付を錯し居れるものの如︿共法律的構成は相殺の強約とし
て殻カを認むるを得べし﹂
仏比 id・e
ハ註 街
U
I
剣
故青木博士の説は全く特殊のもので︑受盆権捨保貸付は受盆模上に質躍を設定するに非ずし
て相殺の環約に外在らずと主民主れるのであるが︑信託曾一祉の賞際行ザしゐる所は必ず受盆者よ
b
質権設定書を徴するものであって擢利質の手績を行ふものであるから︑之を皐在る相殺の議約と見るのは事買を曲げた解揮である︒此黙に卦する批判を二三の皐者の筆を借λ
ソて
述べ
ゃう
︒
頁
士 一 一 一
頁 九一 一 一 一 一
﹃ 信託法論 前 掲 青木徹二 青木徹二〈註44) 仁詩4.5)
︵イ︶松本博士の批判
ll
営事者の意思若し単純なる相殺の後約に在る以上回より効力を否認すべからや
と離も.営事者の意思が質植の設定に布り且債務の排済なき場合に於て債権の直接取立に代へて相殺を話す
に在りたる場合に於ては︑債模質の設定あり且共相殺は債樫質の賓行方法たりと認むべきとと営然たり︒﹂
︵註 必︶
博士の批判
11
此設は受接樫捨保の理論が信託舎一祉の本質上一貫すべからざるに鑑み︑之を信
託法第十七僚の信託財産の非相殺に闘する規定以外の場合に誘導し依て拾に論理上の根擦を求めたるもので
ある︒然しながら相殺の効果として信託舎粧が取得するものは即ち信託財産に外たらたい︒縦令︑形式到論
の上に於ては之を認むるとするも宜質的に之を観るときは信託舎祉に依る信託財産の取得として迭に時速受
益樺揖保に封ずる非難を移して以一て之に趨用せぎるを得ぬととに格始ずるOL
︵口
︶央
ハ一
能抑
制﹀
要之︑青木博士は受盆権捨保貸付の合法性の根擦を相殺諜約設に築かんとした所に新機軸を
出苫れたが︑事費を曲げた見方であるので之に賛成する者は少い︒
第三章 受盆権携保貸付に闘する判決及
び其批判
甲論乙駁障する所を知らなかった信託含祉の受盆擢権保貸付は︑還に賞際問題として裁判所
に提出せられるに至った︒本問題が裁剣所に依ιリ明瞭に有殻か無殻かを決定
3
れる乙とは︑信託業者が長い間希望してゐた所で︑漸く不安と陪中模索から安心と光明とを見出す之とが出来
信託合祉の受益拡捨保貸付の営官官
論
叢
/¥.
t丸
法 挙 新 報 第 四 巻 第 六 披 四頁 f三 託 経 済 論 五 七 五 頁 松本漆治
英 文 嫡
くat46)
(註47)
官司 等主 自1旨 叢
ff.
}L 競
九0
た︒本章に於℃は其判決の要旨を筒草に述べ℃批判して見たい︒それに先て本件の事貨を略記
しよう︒大正十五年六月三日に青森信託株式合枇は高谷豊之助なる者に不動産抵嘗で金五寓固
を貸付けた︒乙の貸付は固有財産を以℃せられたか或は信託財産を以℃せられたか判決の上に
は刀ヅキ?とは示 3 れてないが︑原告の大審院に卦する上告理由を見ると固有財産を以℃せら
れた事が遮べられてゐる︒高谷豊之助は右の金五寓回の中金三高七千聞を其妻高谷ミヅに奥
へ︑大正十五年十二月廿五日高谷ミ吋ノは乙の金三高七千固を青森信託株式合枇に自己を受盆者
として信託預金した︒高谷豊之助は青森信託から数日の債務があ b 弊済せられたものもあった
が︑向其残高に到して携保品が不足であったので︑共増捨保を求められた結果︑高谷ミヅは信
託預金の受盆権上に質躍を設定する乙とに同意し︑夫の高谷豊之助の債務の携保とした︒信託
預金は期間二ヶ年であったので昭和三年十二月廿五日に満期になった︑が︑高谷喜之助の債務が
排涛せられないので︑青森信託は之を受盆者高谷ミヅに支梯はずにをさ︑昭和四年十二月五日
に至℃受盆擢上の質権を賀行して受益者高谷ミヅへの支挽債務と高谷豊之助に劃する債権とを
相殺した︒そ乙で高谷ミヅ︹原告︺は青森信託円被告一を相手取って青森地方裁判所に訴訟を提起
し︑受盆権上に受託者が質擢を取得するのは無殻であるから右の相殺は成立しない︑故に信託
預金を抑戻せと請求した︒
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青森地方裁判所の判決
要
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日
﹁原告ハ被告代理人ノ抗摺ノ如ク間告ノ夫グル一山外高谷豊之助ヨリ被台一一割スル債務ノ沼前一不預金債樺一一
付質標設定契約ヲ怨シ同時一一設質樺ヲ醐一一之助ノ債務一一充営スルモ異議ナキコトノ特約アリタルコトヲ認定ス
ル一日必ル:;・;::被告ハ前一不原告ノ債樺ト被告ヨリ原告並一一豊之助ユ封スル右佐穂ト被告代理人主張ノ計算
一一
テ相
殺シ
テ原
台ヨ
リ被
告一
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主セ
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事賓
ヲ認
定ス
ルヲ
得へ
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理 人ノ抗時間ハ理由アルニヨリ照台ノ本一許諾求ハ失営ナルヲ以テ棄却スへキモノトス﹂︵設刊明V
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青森地方裁剣所の判決は受託者が信託預金債権の上に質躍を取得することを有数としてゐる
が︑その理由は信託法よ
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之を論じ℃ゐるのではなく︑質権設定契約が魚3
れたといふ事賞を認定し党事から簡単に斯く結論したのであった︒判決金文を通読するに何慮にも信託法或は信
託業法に閲する記述は一匂も存しないから︑本剣決に就℃は是れ以上述べ活必要は主からラ︒
宮城控訴院の判決
第一−審に敗れた原告は本件を宮披控訴院に控訴し︑その理由正
L J
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信託舎枇の受盆桜捨保貸付の営否
第
﹁右質樺ノ設定ハ信託法第
論
叢
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昭F日五年十二月三十八日河決
青森地方裁列所
(言主48)