6 7 8 9 10 11 12
51-72 73-80 F 81-142 F 143-148 148
-156 F
157-162 162-188 FE
→
A→
A→
A→
A→
A→
A3/1 C C C C C C
Solo: B Trio: C, A, T Chor Solo: B Solo: C Chor Chor
Canticle tones,
Tonart VIII
Fuge "recordatus"
にメリスマ
"Abraham"
"semini"
に メリスマ
"et in saecula…
"=
Fuge 2. J. C.
ケルルのマニフィカト《マニフィカト イ長調》 編成:CATB, 2Vn, Bc
〔表
10〕J. C.
ケルル《マニフィカト イ長調》楽章構成『ボーケマイヤー・コレクション』にはイ長調とト長調の
2
つ、ケルルの声楽マニフィ カトがみられる。イ長調の方が編成は小ぶりである。楽章の区切りは明確でないことも多 く、通作的に作られている。以下、それぞれの節ごとに内容をみていきたい。第
1
節:極めて簡潔な楽章で、最初にアルト、続いてカントが歌詞を一度ずつ歌う。長い 音価で同音が反復される冒頭のモティーフは、カンティクム定型(第4
旋法)の引用のよ うにもみえる。第
2
節:第1
節と同じように、最初にバスが、続いてテノールが歌詞を一度ずつ歌う。た だし、テノールの歌い出しの前に器楽が同一の主題で短い応答を挿入する。第
3
節:アルト、カントが歌詞を歌い継いだ後、“omnes generationes”から合唱となる。合唱では主題が常に
3
度平行で導入されているのが興味深い。120
第
4
節:テノールによる短い独唱である。ここでは「御名nomen
」の語が、16分音符のメ リスマで3
小節にもわたって引き延ばされ強調されるのが目を引く。第
5
節:カントとアルトの二重唱。両パートはパッヘルベルにみられたような“nachlaufend”のかたちで進むことが多い。なおこの第
5
節と、続く第6
節のみ、開始の調が主調の5
度 上のホ長調となる。曲全体の中央に位置するこれらの節が、他より緊張感を高められてい ると考えられよう。第
6
節:ここだけ拍子が3
拍子になっているのがなによりの特徴である。バスの独唱にも 伴奏のヴァイオリンにも早いパッセージは出てこず、一音一音足並みを揃えて力強く進ん でいく。“dispersit”からは各パートがバラバラに入ってくるが、これは「追い散らす」の表 現と考えられる。第
7
節:“Deposuit potentes de sede”までのカントにカンティクム定型(第8
旋法)が聴か れる。“et exaltavit”以下では上の声部から下の声部へと順に下行音型を歌い始める。つま り「上げるexaltavit
」の語はメリスマで上昇する音型であるのに対し、「卑しい者humiles
」 の部分に向かって音域が下がっていくのである。これも歌詞内容の表出ととらえるべきだ ろう。第
8
節:長音符によるゆったりとしたフーガである。曲全体の3
分の1
の小節数を要する。“Esurientes”以下と、“et divites”から最後までの二部分から成る。
第
9
節:バスによる短い独唱。“recordatus”の語が 16
分音符のメリスマで二度強調される。第
10
節:カントによる簡潔な独唱。“Abraham” “semini”の二語がやはり16
分音符のメリ スマで繰り返される。第
11
節:アルト、テノール、バスの三重唱で始まり、“et Spiritui…”から合唱となる。極 めて簡潔なドクソロジアである。第
12
節:カント、アルト、バスの三重唱で始まり、“et in s[a]ecula…”から合唱となる。合121
6 7 8 9 10 [Sonata] 11 12
143-161 161-171 171-185 186-200 200-220 F 221-234 234-255 255-296 F
D→ C→ a→ G→ G→ G→ G→ G→
2/2 2/2 2/2 2/2 2/2 2/2 2/2 3/1
Chor Trio: T1, T2, B Chor Duett: A, T1 Chor Vn1, Vn2, Bc Chor Chor
B: Canticle
tones? "implevit bonis"
に長音符
"Gloria"に
長大なメリスマ 主題の3度平行頻出
詩節 1 2 3 4 5 6 7
小節
1-29 F
30-60
60-108
109-122
122-143
143-161
161-171
調性
G→ G→ a→ D→ G→ D→ C→拍子 3/1 3/1 3/1 2/2 2/2 2/2 2/2
編成
Chor Trio: A, T1, B Chor Duett: C1, C2 Chor Chor Trio: T1, T2, B"omnes generationes"
の
Vnに細かい トレモロ
"progenies"
にメリスマ
B: Canticle tones:
Tonart VIII
唱は形式的に必ずしも厳格ではないが、フーガの一種とみなせよう。後述するようにパッ ヘルベルの作品との類似がみられる箇所である。
《マニフィカト ト長調》 編成:CCATTB, 2Vn, Bc
〔表
11〕J. C.
ケルル《マニフィカト ト長調》楽章構成編成においても長さにおいてもイ長調のマニフィカトより規模が大きい。
1
分の3
拍子の 楽章が楽曲の両端に位置し、その中間はアッラ・ブレーヴェをとる(表中では2/2
と表記)。 調、拍子、区切り等から考えて、第1〜3
節、第4〜8
節、第9〜10
節、第11〜12
節のま とまりを認めることができよう。第
1
節:冒頭で“Magnificat”の歌詞がホモフォニックなトゥッティで二度唱えられる。この とき5
度上方に跳躍し、また5
度下方に跳躍する主題がバスに呈示されている。この主題 と、“anima mea…”のより動きのある主題が組み合わされて曲が進んでいく。第