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第2章 災害予防対策

TEL 03-6744-1354 FAX 03-6744-1391

※県と連絡が取れない場合は、直接、政策統括官に要請を行う。

※要請方法………「災害救助米穀の引渡要請書」に基づく情報を電話 連絡するとともに、併せてFAX又はメールを送信後、

速やかに当該要請書を郵送する。

なお、直接要請を行った場合は、県に連絡するとと もに、要請書の写しを送付する。

③ 地方農政局(九州農政局生産部業務管理課)

TEL 096-300-6234 FAX 096-211-9780

※県と連絡が取れない場合は前②の要領で直接、政策統括官に要請を 行うが、地方農政局を経由してもよい

※要請方法………「災害救助米穀の引渡要請書」に基づく情報を電話 連絡するとともに、併せてFAX又はメールを送信後、

速やかに当該要請書を郵送する。

なお、直接要請を行った場合は、県に連絡するとと もに、要請書の写しを送付する。

(3)要配慮者に対する食料供給の配慮

要配慮者に対しては、次のとおり食料の供給を配慮する。

① 高齢者、障がい者、乳幼児等の要配慮者に対する食料の供給。

② 医療機関の入院患者及び社会福祉施設等の入所者に対する食料の供 給。

- 62 - 第9節 要配慮者の安全確保

過去に発生した大規模災害の事例では、高齢者・乳幼児・傷病者・障がい者・

観光客及び旅行者・外国人など災害への対応能力が弱い要配慮者に、多くの人 的被害が発生している。

「要配慮者」とは、高齢者、障がい者、乳幼児その他の特に配慮を要する者 をいう。また、要配慮者のうち、災害が発生し、又は災害が発生するおそれが ある場合に自ら避難することが困難な者であって、その円滑かつ迅速な避難の 確保を図るため特に支援を要する者を「避難行動要支援者」という。

避難行動に支援を要する人だけでなく、避難所での生活に困難を来す人も「要 配慮者」に含まれる。

このため、要配慮者の体制を整備し、安全確保及び防災活動の支援を行うた め、次のとおり計画を定める。

(1)災害発生時の避難行動に支援を要する人 例えば

① 四肢、視覚、聴覚等に障がいがある人

② 状況の把握が困難な人(知的障がい者、精神障がい者、認知症の人)

③ 要介護の高齢者

④ 日本語の理解が不十分な外国人など

(2)上記の他、自分自身で避難行動はとれるものの避難所等での生活が困 難な人

例えば

① 人工透析を行っている人

② インスリンの自己注射をしている人

③ 特殊な薬剤(治療)を必要とする人(精神疾患患者、難病患者等)

④ 集団生活や環境の変化になじみにくい人(発達障がい児・者)

⑤ 妊産婦や乳幼児など 1 基本的な考え方

災害時に避難行動要支援者の安全を確保するためには、情報の収集や迅 速な避難行動が必要となるが、個々の状況に応じた支援策、また日頃から の支援体制づくりが重要であるため、皆で支えあう支援策を推進すること を基本とする。

(1)避難行動に支援が必要な避難行動要支援者情報の収集及び、関係機関 による情報の共有

(2)避難誘導体制の整備

(3)避難行動要支援者名簿の活用 2 避難行動要支援者名簿

本市に居住する避難行動要支援者の名簿を作成する。

(1)対象者は、次のうち、避難行動に支援を要する者とする。

① 障がい者・・・・身体障害者手帳1・2級、療育手帳A1・A2、

精神障害者保健福祉手帳1級、障害支援区分2~6

② 要介護者・・・・要介護度2~5

③ 難病患者

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④ その他市長が認める者

(2)防災危機管理課と福祉担当課との連携の下、平常時から避難行動要支 援者に関する情報を把握し、避難行動要支援者名簿を作成するものとす る。

また、難病患者に係る情報等、市で把握していない情報の取得が避難 行動要支援者名簿の作成のため必要があると認められるときは、県知事 その他の者に対して、情報提供を求め積極的に必要な情報の取得に努め る。

(3)新たに転入してきた要介護高齢者、障がい者等や、新たに要介護認定 や障がい認定を受けた者のうち、避難行動要支援者に該当する者を避難 行動要支援者名簿に掲載するとともに、新規に避難行動要支援者名簿に 登録された者に対して、平常時から消防機関、警察、民生委員・児童委 員、市社会福祉協議会、自主防災組織等(以下「避難支援等関係者」と いう。)に対して名簿情報を提供することについて同意の確認を行う。

(4)転居や死亡等により、避難行動要支援者の異動が住民登録の変更等に より確認された場合は、避難行動要支援者名簿を適宜変更するとともに 庁舎の被災等の事態が生じた場合においても名簿の活用に支障が生じな いよう、名簿情報の適切な管理に努めるものとする。

また、該当者の名簿情報の提供を受けている避難支援等関係者に対し て、避難行動要支援者名簿の変更を周知するものとする。

(5)避難支援等関係者に対し、避難行動要支援者本人の同意を得た上で、

あらかじめ避難行動要支援者名簿を提供し、多様な主体の協力を得なが ら、避難行動要支援者に対する情報伝達体制の整備、避難支援・安否確 認体制の整備、避難訓練の実施等を一層図るものとする。

(6)市は、避難行動要支援者名簿を避難支援等関係者に提供する際は、情 報の漏えい防止等必要な措置を講じるものとする。

(7)災害発生時には、避難行動要支援本人の同意の有無に関わらず、避難 行動要支援者名簿を活用し避難行動要支援者に対して多様な手段による 情報伝達を行うものとする。

消防車等による広報、サイレン吹鳴、インターネット等を活用する他、

障がいにあわせた対応を行うものとする。

① 聴覚障がい者

ア 避難支援等関係者による個別訪問

イ 赤色灯の点灯など、目に付きやすい方法で危険を知らせる。

② 視覚障がい者

ア 避難支援等関係者による個別訪問

イ サイレンの吹鳴など、大きな音量で危険を知らせる。

3 避難行動要支援者支援制度

本市は避難行動要支援者対策として、避難行動要支援者支援制度を設け ている。

(1)登録方法

① 避難行動要支援者名簿の登録者のうち、名簿情報を避難支援等関係 者に提供することについて同意した者とする。

② 避難行動要支援者は支援員 2 名を選任のうえ別府市避難行動要支援

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者支援制度登録申請書を市に提出する。

③ 避難行動要支援者の名簿情報に基づき、個別計画を作成する。

(2)市の役割

① 災害時は、避難行動要支援者名簿をもとに、避難支援等関係者と連 絡を取り安否確認を行う。また、必要に応じて被害支援対策に努める。

② 平常時は、避難支援等関係者に支援対策の趣旨を徹底し、皆で支え あうことの必要性を啓発していく。

(3)支援員の役割

① 支援員は、災害発生時には、避難行動要支援者の安否等の確認や避 難誘導を行う。誘導が困難な場合は、災害対策(警戒)本部・避難支 援等関係者に連絡をとる。

② 支援員は、災害発生後、避難行動要支援者の安否確認を行い、状況 等を避難支援等関係者に報告する。

③ 支援員は責任を負うものではなく、普段からのより良い近所付き合 いに心がけ、その中で支援していく。

4 個別計画

災害時の避難支援等を実効性のあるものとするため、地域の特性や実情 を踏まえ、名簿情報に基づき、個別に避難行動要支援者と具体的な打合せ を行い、個別計画の策定をするものとする。

(1)個別計画の作成

市や避難支援等関係者は、避難行動要支援者と具体的な避難支援等の 方法について協議し、具体的な支援方法を計画するものとする。

① 災害発生時に避難支援を行う者

② 避難支援を行う場合の留意点

③ 避難支援の方法や避難場所、避難経路

④ 本人が不在で連絡が取れない時の対応

(2)避難支援等関係者との連携

市は平常時から避難行動要支援者と避難支援等関係者が、避難支援等 の具体的な支援方法について協議できるよう、避難支援等関係者と連携 を図る。

(3)避難誘導体制の整備

市は避難行動要支援者の避難誘導が円滑に行われるよう、平常時にお いて、自主防災組織との協働により地域ごとに緊急避難場所の確保及び 避難路の整備を行うとともに、定期的な防災訓練により検証を進める。

また、市は、自力での移動が困難な避難行動要支援者の避難に際して、

各自主防災組織が地域の実情に応じて、個々の避難支援プラン等により 自動車の利用など移動手段をあらかじめ定めておくよう支援する。

5 避難支援等関係者の安全確保

避難支援等関係者は、避難行動要支援者の避難支援を、避難行動要支援 者名簿の情報に基づいて行うものとするが、避難支援等関係者本人又はそ の家族等の生命及び身体の安全を守ることを大前提とする。

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