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Cloud Edition

ドキュメント内 解説書 (ページ 32-37)

第3章 運用イメージ

3.3 Cloud Edition

ここでは、Cloud Edition利用時の運用イメージを以下に示します。

図3.3 運用イメージ【Cloud Edition】

本製品の利用者

本製品を利用してインフラ運用基盤の構築、運用を実施する利用者は以下のとおりです。

利用者の役割については、「第4章 本製品の利用者の役割【Cloud Edition】」を参照してください。

表3.1 利用者

部門 利用者 概要

テナント利用者 業務システムの構築、運用、保守を行う担当者です。

割り当てられた論理プラットフォーム(L-Platform)上で業務システムを構築します。

部門 利用者 概要

システム運用管理者

システム全体の運用管理者です。

本製品のインストールや事前設定を行います。OSの管理者権限が必要です。通常 は、インフラ管理者とシステム運用管理者を兼任します。

本製品の利用者が利用できる機能

本製品が提供するサービスポータル(RORコンソール)を利用して、本製品の利用者が利用できる機能は、以下のとおりです。

表3.2 本製品の利用者が利用できる機能

機能 利用者 概要

論理プラットフォー ム(L-Platform)の管 理と作成

電源操作、スナップ ショット

テナント利用者 論理プラットフォーム(L-Platform)をリモートデスクトップまたはSSH により利用できます。

論理プラットフォーム(L-Platform)の起動、停止などの電源操作が できます。また、論理プラットフォーム(L-Platform)のスナップショッ ト採取およびリストアが操作できます。

構成変更 インフラ管理者 インフラ管理者は、テナント利用者、テナント管理者から依頼され た場合、論理プラットフォーム(L-Platform)のCPU、メモリ、ディスク 容量などのサーバのスペックを変更できます。

利用する論理プラットフォーム(L-Platform)の負荷変動に合わせ て、リソースを柔軟に増減できるため、リソースを有効に活用でき ます。

ネットワーク設定自動 化

インフラ管理者 論理プラットフォーム(L-Platform)の作成、変更、削除を契機に ネットワーク機器に対してルールや定義を自動設定できます。

ネットワーク設定を自動化することで、テナント利用者の作業負荷 を軽減できます。

論理プラットフォーム (L-Platform)作成

テナント利用者 テンプレートに基づいて、物理サーバや仮想サーバが混在した論 理プラットフォーム(L-Platform)を自動で配備できます。

構築作業の自動化により、設定ミスを防止し、論理プラットフォーム (L-Platform)を迅速に提供できます。

利用申請 テナント利用者 テナント利用者は、論理プラットフォーム(L-Platform)を利用申請 できます。

承認・審査 テナント管理者 インフラ管理者

利用申請に対して、テナント管理者による承認、インフラ管理者に よる審査の2段階でチェックできます。

利用申請の妥当性を確認することで、リソースの適正利用を推進 できます。

リソースの稼動状況 の可視化と課金管 理

課金 テナント管理者 テナントごとや論理プラットフォーム(L-Platform)ごとの利用料金を 表示し、メールで通知できます。

リソースに対して適切な費用を割り当てられます。

リソースの稼動状況監 視

テナント利用者 テナント管理者

テナント利用者は、割り当てられた論理プラットフォーム(L-Platform)の稼動状況を監視できます。

テナント管理者は、管理するテナントに所属する論理プラット フォーム(L-Platform)の稼動状況を一括して監視できます。

インフラ管理者は、リソースプールで管理されたすべてのリソース に対して、空き状況の確認やしきい値を監視できます。

テンプレートによる プラットフォーム標 準化

L-Platformテンプレー ト作成・公開

テナント管理者 インフラ管理者

インフラ全体やテナントごとにL-Platformテンプレートと呼ばれる テンプレートを作成できます。

テンプレートを利用して、利用部門の論理プラットフォーム(L-Platform)を型決め(標準化)することで、運用の効率化を推進でき ます。

機能 利用者 概要 マルチテナント環境

のリソース管理

リソースプールの使用 率監視

テナント管理者 インフラ管理者

テナント管理者は、管理するテナントに所属するリソースプールの 空き状況(使用率)の確認やしきい値監視ができます。

インフラ管理者は、複数のテナント間で利用できるリソースプール の空き状況(使用率)の確認やしきい値監視ができます。

ICTリソースの利用状況をダッシュボードで簡単に把握できます。

また、論理プラットフォーム(L-Platform)の性能情報や構成情報の 表示、リソースプールの需要予測、VMゲストの再配置シミュレー ションができます。

リソースプール管理 インフラ管理者 ICTリソースをまとめて管理(リソースプール)できます。利用量の変 化に応じて、ICTリソースを有効に活用できます。

テナント管理 インフラ管理者 リソースを分割して管理するためのテナントの作成、変更、削除が できます。

複数部門によるICTリソースの共通利用とセキュリティの確保を実 現できます。

システム管理 ユーザー・ロール管理 テナント管理者 インフラ管理者

テナント管理者は、テナント利用者の追加、変更、削除ができま す。

インフラ管理者は、利用者ごとに利用できる操作や、操作できる リソースを制限できます。

サーバ統合管理 インフラ管理者 物理サーバや仮想サーバをサーバハードウェアの機種、OSの違 いを意識することなく、同一画面で操作できます。

システム状態監視、可 視化

インフラ管理者 ブレードサーバの状態やネットワークの結線状態、消費電力を可 視化し、システムの状態を監視できます。

サーバハードウェア保 守

インフラ管理者 OS、ソフトウェアの導入、変更、削除時やパッチ適用時にシステ ムディスクの内容をバックアップし、ハードウェアトラブルやソフト ウェアトラブルなどのサーバのトラブル発生時にリストアすることで、

システムを迅速に復旧します。

サーバの運用、保守などで、VMゲストが元いた場所とは異なる VMホスト上に移動した際に、一度の操作で元のVMホストに戻す ことができます。

また、サーバ故障が発生した場合、事前に定義した予備サーバに 切り替えてシステムを再起動できます。

ネットワークセキュリ ティ確保

インフラ管理者 専用のファイアーウォール装置がなくても、テナント、論理プラッ トフォーム(L-Platform)および各セグメント単位にセキュリティを確 保できます。

災害からのシステム復 旧

インフラ管理者 運用サイトにあるディスクの内容を待機サイトに複製することで論理 プラットフォーム(L-Platform)を迅速に復旧できます。

運用フロー

論理プラットフォーム(L-Platform)の運用フローは、以下のとおりです。

図3.4 運用フロー

表3.3 運用フロー

フェーズ 作業内容 作業者 概要

準備 リソースプール登録 インフラ管理者 管理対象のリソースをリソースプールに登録します。

テンプレート登録 インフラ管理者 テナント共通で利用できるテンプレートを本製品に登録します。

テナント管理者 テナント共通のテンプレートを流用し、テナント固有のテンプ レートを登録します。

申請 論理プラットフォーム(L-Platform) 作成

テナント利用者 論理プラットフォーム(L-Platform)の作成を申請します。

承認(省略可) テナント管理者 テナント利用者からの利用申請に対して承認できます。本作業 は省略できます。

審査(省略可) インフラ管理者 テナント利用者からの利用申請に対して審査できます。本作業 は省略できます。

運用 完了通知受信 テナント利用者 論理プラットフォーム(L-Platform)が作成されると、完了通知を 受信します。

完了通知を受信後、論理プラットフォーム(L-Platform)を利用 できます。

サーバ運用操作 テナント利用者 論理プラットフォーム(L-Platform)をリモートデスクトップまたは SSHにより利用できます。

論理プラットフォーム(L-Platform)の起動、停止などの電源操 作ができます。

また、論理プラットフォーム(L-Platform)のスナップショット採取 およびリストアが操作できます。

リソース稼動監視 テナント利用者 利用している論理プラットフォーム(L-Platform)の稼動状況を 監視できます。

フェーズ 作業内容 作業者 概要

課金計算(監視) テナント管理者 テナントごとや論理プラットフォーム(L-Platform)ごとの利用料 金を監視できます。

リソース使用量監視 インフラ管理者 リソースの使用量を監視できます。

課金計算(配賦) インフラ管理者 インフラ管理者は、テナントごとの利用料金ファイルをメールで 受け取ることができます。

利用料金ファイルをもとに各テナントに利用料金を請求するこ とができます。

課金請求の担当者がインフラ管理者と異なる場合は、課金請 求担当者に利用料金ファイルを送付することもできます。

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