メモ: Enterprise Vault サイトを保護するためにすべてのポリシーで同じクライアント名が 使用されます。
Enterprise Vault のサイトエイリアスおよびサーバーエイリアスについて詳しくは、
『Enterprise Vault 管理者ガイド』を参照してください。
Enterprise Vault SQL データベースの完全バックアップに失敗したら、2 番目の完全バッ クアップを手動で開始して、累積増分スケジュールバックアップが開始する前に、それが 必ず正常に終了するようにします。Enterprise Vault SQL データベースの完全バックアッ プに失敗すると、次のようになります。
■ 失敗してから次の正常な完全バックアップが行われるまでに実行された累積増分バッ クアップがある場合、これをリストアすることはできません。この問題は、失敗した完全 バックアップの後の累積バックアップにのみ影響します。差分増分バックアップは、失 敗した完全バックアップの後であっても影響をうけません。
■ 累積増分バックアップイメージをリストアする試みは、状態 5 のエラーによって失敗し ます。この失敗によってデータが失われる可能性があります。tar ログファイルには、
次のメッセージが含まれます。SQL Error Description: This differential backup cannot be restored because the database has not been restored to the correct earlier state.
■ ただし、差分バックアップのイメージからデータをリストアできます。最後の完全バック アップイメージのリストア後に、すべての差分バックアップイメージをリストアする必要 があります。
この問題を避けるためには、累積増分バックアップを始める前に完全バックアップが 成功していることを確かめることを推奨します。累積バックアップを試行する前に完全 バックアップが確実に成功するとデータ損失のシナリオに対する保護になります。
最後に、Enterprise Vault Agent を使ってバックアップを作成するのに必要な権限があ るかどうかを調べます。
Enterprise Vault のバックアップの権限
Enterprise Vault Agent のバックアップを作成するには次の権限が必要です。
■ SeBackupPrivilege
■ SeRestorePrivilege
■ SeSecurityPrivilege
■ SeTakeOwnershipPrivilege
■ SeDebugPrivilege
バックアップを作成するにはこれらの権限が必要です。Enterprise Vault の管理者アカ ウントにこれらの特定の権限を割り当てるには、ローカルセキュリティポリシーの次の場所 にそれらを追加する必要があります。Enterprise Vault がクラスタ化されている場合はク ラスタのすべてのノードでこれらの権限を追加します。
■ ファイルとディレクトリのバックアップ = SeBackupPrivilege
■ ファイルとディレクトリの復元 =[SeRestorePrivilege]
■ 監査とセキュリティ ログの管理 =[SeSecurityPrivilege]
第 8 章 Enterprise Vault の Enterprise Vault Agent のサポート 86 Enterprise Vault Agent のバックアップについて
■ ファイルとその他のオブジェクトの所有権の取得 =[SeTakeOwnershipPrivilege]
■ プログラムのデバッグ =[SeDebugPrivilege]
Enterprise Vault Agent のリストアについて
Enterprise Vault Agent のリストアに関する情報とヒントについては、次の項目を参照し てください。
■ パーティションのリストア中は、PSN ファイルをリストアしないでください。
■ 単一のリストアジョブで複数の SQL オブジェクトのリストア (または代替リストア) はサ ポートされません。
Enterprise Vault SQL のデータの代替リストアを実行するには、単一のバックアップ イメージから SQL オブジェクトを選んでください。1 つのバックアップイメージからの SQL オブジェクトの選択項目と別のバックアップイメージからのファイルシステムオブ ジェクトまたは他の SQL オブジェクトを混在させないでください。
■ 多数のファイルまたは大量のデータをリストアしようとすると、リストア速度が低下しま す。よりよい結果を得るには、ソケットのバッファサイズを変更してください。
p.87 の 「 大きいリストアでのソケットバッファサイズの変更」 を参照してください。
大きいリストアでのソケットバッファサイズの変更
多数のファイルまたは大量のデータをリストアしようとすると、リストア速度が大幅に低下す ることがあります。この種類の動作が生じた場合は、NetBackup メディアサーバーと
NetBackup 宛先クライアントのソケットバッファサイズを変更する必要があります。次の手
順では、このソケットバッファサイズを設定する方法を説明します。
ソケットバッファサイズの変更について詳しくは、『NetBackup OpsCenter パフォーマン スチューニングガイド』を参照してください。
NetBackup メディアサーバーのソケットバッファサイズを変更する方法 1 <NetBackup インストールパス>¥Veritas¥NetBackup に移動します。
2 NET_BUFFER_SZ という名前のファイルを作成します。
3 このファイルに 65536 という数字を挿入します。
4 ファイルを保存します。
NetBackup 宛先クライアントのソケットバッファサイズを変更する方法
1 NetBackup マスターサーバーに移動し、NetBackup アクティビティモニターを開始
します。
2 [ホストプロパティ (Host Properties)]>[クライアント (Clients)]を選択します。
第 8 章 Enterprise Vault の Enterprise Vault Agent のサポート 87 Enterprise Vault Agent のリストアについて
3 NetBackup 宛先クライアントの[ホストプロパティ (Host Properties)]ウィンドウを開 きます。
4 [Windows クライアント (Windows Client)]>[クライアントの設定 (Client Settings)]
を選択します。
5 [通信バッファサイズ (Communication buffer size)]を 64 KB に変更します。
Enterprise Vault Agent についての有用なヒント
Enterprise Vault Agent に関する有用なヒントについて次の項目を理解しておきます。
■ Enterprise Vault に構成の変更がないときに、Enterprise Vault のバックアップを実 行する必要があります。
Enterprise Vault の構成は、Enterprise Vault のパーティションロールオーバーのよ うに自動的に変わることがあります。このため、いくつかのパーティションの状態が変 わることもあります (オープンからクローズ、および準備完了からクローズ)。Enterprise Vault バックアップの一部として、NetBackup は Enterprise Vault にその構成を問 い合わせます。これは、混合バックアップジョブの最初のジョブ (検出ジョブ) で行わ れます。
Enterprise Vault 構成の変更と NetBackup の検出ジョブが同時に発生した場合は、
次のいずれかが起こる可能性があります。
■ 状態コード 2 で失敗
■ 状態コード 1 で部分的に成功 (いくつかの Enterprise Vault オブジェクトがバッ クアップされていない可能性があります。)
■ エラーなしで成功 (いくつかの Enterprise Vault オブジェクトがバックアップされ ていない可能性があります。)
■ Enterprise Vault では、複数の Enterprise Vault サイト全体で、同じ名前を持つ複 数の Enterprise Vault のボルトストアグループ、または複数のボルトストアを構成す ることができます。ただし NetBackup は、複数の Enterprise Vault サイト全体で、同 じ名前を持つ複数のボルトストアグループまたは複数のボルトストア構成をサポートし ません。また、NetBackup は、同じ Enterprise Vault サイト内でもこれらの種類の構 成をサポートしません。NetBackup Enterprise Vault Agent を使用してこの種類の 構成を試みると、このエージェントで予期しない動作が生じて、データが失われるお それがあります。