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Employment Structure

ドキュメント内 データブック国際労働比較2013 (全文) (ページ 85-129)

3-1 就業者の産業別構成比

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第3-2表 就業者の産業別構成比(2011年)」(p.97) を参照。

経済の発展段階によって産業別の就業者構造の違いを観察することができる。いわゆる 先進国とよばれる国々は, 産業構造の重心を農林水産業から製造業, 製造業からサービス 業に移し, それに伴い, 就業構造を変化させながら経済発展してきた。実際,日本, 欧州, 北米, オセアニア諸国の傾向をデータでみると、いわゆる第3次産業である「電気, ガス, 水道」「運輸, 倉庫, 通信」「卸売・小売, 飲食, ホテル」「金融, 保険, 不動産事業, 事業 活動」「その他サービス業」部門の割合が約7~8割に及んでいる。一方で,タイ, インドネ シア, フィリピンなどは第1次産業である「農林, 漁業」の割合が3~4割程度となっている。

■ 農林・

漁業

■ 鉱業

■ 製造業

■電気、

ガス、

水道

■ 建設業

■卸売・

小売、飲食、

ホテル

■運輸、

倉庫、

通信

■金 融 、 保 険 、 不 動 産 事 業 、

事 業 活 動

■その他 サービス業、

分類不能

0 20 40 60 80 100

日本 アメリカ カナダ イギリス ドイツ フランス イタリア オランダ デンマーク スウェーデン フィンランド ノルウェー ロシア 中国 香港 韓国 シンガポール マレーシア タイ インドネシア フィリピン オーストラリア ニュージーランド('10) ブラジル('09)

(%)

(2 0 1 1年 )

3就業構造

3-2 就業者の職業別構成比(2011年)

(ISCO-88基準)

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第3-5表 就業者の職業別構成比」(p.111)を参照。

(注)カナダは2010年の値。

国際職業分類は1988年に改定となり, ISCO-88が導入されたが, 従来の分類である

ISCO-68分類に基づく国もあるので, 本書では併記している。ISCO-68では各職業における

仕事の特徴により職業を分類しているが, ISCO-88では各職業において仕事を成し遂げる ために必要な技術の類似性により職業を分類している。このため, 両者の概念上の違いが 大きく, 単純比較は難しいことに留意が必要である。

日本は他国と比べて「事務的職業従事者」や「熟練の農林漁業従事者」の割合が大きい。

一方で欧米・オセアニアの先進国では, 「立法議員, 上級行政官, 管理的職業従事者」「専 門的職業従事者」「技術者及び準専門的職業従事者」の割合が4割前後と非常に高い。経済 発展に伴う産業構造のサービス業へのシフトなどにより職業の専門化が進行している状況 が観察される。

■1.

立法議員、

上級行政官、

管理的職業 従事者

2+3

2+3

2+3

■2.

専門的 職業 従事者

■3.

技術者 及び準専 門的職業 従事者

■4.

事務的 職業 従事者

5.

サービス職業 従事者、店舗 及び市場での 販売従事者

6.

熟練の 農林漁業

従事者

7+8

■7.

熟練職業 及び 関連職業

従事者

8.

装置・機械 操作員

及び 組立工

■9.

初級の 職業

■0, X.

軍隊, その他

0 20 40 60 80 100

日本 アメリカ カナダ イギリス ドイツ フランス イタリア オランダ デンマーク スウェーデン 香港 韓国 タイ オーストラリア (%) 3 就業構造

3-3 就業者に占める女性の割合

グラフの具体的な数値は下の(参考)欄, 資料出所は, 「第3-4表 性別・職業別就業者数」(p.103)を参照。

(注)カナダの2011年は2010年の値。

就業者に占める女性の割合は, 全体としてみれば2000年から2011年にかけて上昇傾向に ある。ただし, スウェーデンは2000年時点で既に女性就業者の割合が高水準で, 以降ほぼ 横ばいの推移となっている。

上のグラフをみると, 日本と韓国は欧米先進国に比べて就業者に占める女性の割合が低 いのがわかる。「2-5年齢階級別女性労働力率(p.53)」のように, 日本においては, 出産・育 児等のために特定の階層で女性の労働力率が低下するというM字カーブが現在でもみられ ることが, ひとつの要因として挙げられる。

(参考) 就業者に占める女性の割合(%)

2000 2005 2011 (年)

日本 40.8 41.4 42.2

アメリカ 46.5 46.4 46.9

カナダ 46.0 46.8 47.7

イギリス 45.7 46.0 46.4

ドイツ 43.8 45.1 46.1

フランス 45.0 46.5 47.5 スウェーデン 47.9 47.5 47.4

韓国 41.4 41.7 41.6

30 35 40 45 50

日 本

ア メ リ カ

カ ナ ダ

イ ギ リ ス

ド イ ツ

フ ラ ン ス

ス ウ ェー デ ン

韓 国 (%)

0

2000 2005 2011(年)

3就業構造

3-4 就業者の従業上の地位別構成比(2011年)

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第3-6表 従業上の地位別就業者数」(p.112)を参照。

(注) 日本は岩手県, 宮城県及び福島県を除く。アメリカは2010年値。

従業上の地位は, 私企業, 官公庁などで賃金を得ている「雇用者」, 人を雇用しているい ないにかかわらず自ら経営を行っている「自営業主」, さらに「家族従業者」に分けられ る。OECD加盟諸国では「雇用者」の占める割合が高く, イタリア, 韓国を除いて8割超で ある。イタリアと韓国の「雇用者」は7割強と他国に比べて低く, 「自営業主」が2割を超 え比較的大きなシェアを占めているのが特徴である。

従業上の地位別構成を時系列でみると, アメリカ, スウェーデンなどは1960年代に既に 雇用者割合が8割を超えていたが, 大まかにみれば, 日本では, 約5割(1960年), 約6割(1970 年), 約7割(1980年), 約8割(1990年)と徐々に上昇してきた点が特徴的であり, 韓国でも同様 の傾向を示している。こうした傾向は, 経済の発展に伴い主要産業が自営業や家族従業者 が中心であった農林水産業から雇用者割合の大きい製造業へ, さらに雇用者割合の大きい サービス業へとシフトし, それに伴って就業構造が変化する過程の一端を示している。

0 20 40 60 80 100

日本 アメリカ カナダ イギリス ドイツ イタリア スウェーデン 韓国 オーストラリア ニュージーランド

(%)

■雇用者 ■自営業主 ■無賃家族従業者 3 就業構造

3-5 就業者に占める短時間労働者の割合(2011年)

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第3-7表 就業者に占める短時間労働者の割合」

(p.113)を参照。

上のグラフは, 通常の労働時間が週30時間未満の労働者を「短時間労働者」と定義し, 就 業者全体に占める割合(2011年)を各国別・男女別に示したものである。ただし, 国際比較 にあたっては, 短時間労働者の待遇の違いなど制度面に注意する必要がある。

まず, いずれの国をみても, 短時間労働者の割合は女性が高くなっていることが特徴で ある。国別では, 欧米主要国のなかで短時間労働者の割合が目立って高いのはオランダ (37.2%)で, とりわけ女性の割合が6割と極めて高い。オランダでは, オイルショック以降 の景気低迷と物価上昇による経済停滞からの脱出に向けて1982年に政労使三者による「ワ ッセナー合意」が締結されて以降, 積極的にワークシェアリングを促進し, その過程で, 短時間労働者の雇用創出と均等待遇の確保が進んだことが影響している。オランダに限ら ずEU諸国では, 1997年に「パートタイム労働の均等待遇及び自発的パートタイム労働の促 進に関するEU指令(パートタイム指令)」が制定され, これに対応する国内法の制定と労使 協定の締結によって, フルタイム労働者とパートタイム労働者の均等待遇を義務化する法 制化が図られており, 北米諸国に比して短時間労働者の比率が概して高い。

他方, 日本の短時間労働者の割合を時系列でみると全体として緩やかな上昇傾向にある。

短時間労働者の比率が高まった背景には, サービス産業化や就業構造の変化に伴って, 特 に小売業で顕著であるが, サービス等に対する需要が特定の日・時間に集中する傾向が強 くなったことなどが挙げられる。2011年における短時間労働者の割合は20.6%と, 全体と してはオランダ, イギリス, ドイツを下回り, カナダ, デンマークとほぼ同水準, アメリ カ, フランス, スウェーデン, 韓国を上回る水準である。性別でみると, 女性の割合は3 割を超えている。

0 10 20 30 40 50 60

日本 アメリカ カナダ イギリス ドイツ フランス オランダ デン マーク

スウェー デン

韓国

(%)

■男 女 計 ■男 性 ■女 性

3就業構造

(千人/thousands

2000

年/Year 2005 2011 2000 2005 2011 日本2) JPN 64,460 63,560 59,770 3,260 2,820 2,230 アメリカ3) USA 136,891 141,730 139,869 2,464 2,197 2,254

カナダ4) CAN 14,760 16,125 17,306 485 444 372

イギリス5) GBR 27,264 28,666 29,078 417 395 353

ドイツ DEU 36,324 36,362 39,737 958 863 648

フランス FRA 23,123 24,949 25,778 958 905 753

イタリア ITA 20,930 22,563 22,967 1,095 947 850

オランダ NLD 7,860 8,111 8,369 242 258 209

デンマーク6) DNK 2,716 2,752 2,703 99 88 65 スウェーデン7) SWE 4,125 4,347 4,642 120 99 93 フィンランド8) FIN 2,367 2,401 2,474 147 116 104 ノルウェー9) NOR 2,271 2,283 2,536 97 75 60 ロシア10) RUS 65,070 68,169 70,732 9,431 6,953 5,588 中国11) CHN 720,850 114,040 144,133 333,546 4,463 3,595

香港12) HKG 3,207 3,337 3,576 9 9 -

韓国 KOR 21,156 22,856 24,244 2,243 1,813 1,542

シンガポール13) SGP 1,583 1,797 1,999 - - - マレーシア MYS 9,269 10,045 11,129 1,552 1,470 1,475 タイ14) THA 33,001 36,302 39,317 16,096 15,449 16,114 インドネシア15) IDN 89,838 94,948 111,282 40,677 41,814 42,475 フィリピン16) PHL 29,156 32,313 37,192 10,850 11,628 12,268 オ ストラリア17) 8 951 9 969 11 399 440 355 328

国・地域 Country or region

Agriculture, hunting, forestry and fishing

全産業1) 農林漁業

All activities

オーストラリア17) AUS 8,951 9,969 11,399 440 355 328 ニュージーランド18) NZL 1,800 2,085 2,180 156 149 153 ブラジル19) BRA 76,903 84,716 91,156 15,268 16,756 15,091

日本:総務省(2012.1)「労働力調査(基本集計)」

アメリカ:労働統計局“Employment & Earnings Online”2012年10月現在 欧州:Eurostat Database(http://epp.eurostat.ec.europa.eu/)2012年9月現在

ロシア:連邦国家統計局ウェブサイト(http://www.gks.ru/)2012年10月現在 中国:国家統計局(2012.9)「中国統計年鑑2012」

香港(2011年値):統計庁(2012.12)「香港統計年刊2012」

シンガポール:労働省ウェブサイト(http://www.mom.gov.sg/)2012年10月現在 マレーシア:統計局ウェブサイト(http://www.statistics.gov.my/)2012年12月現在 タイ(2011年値):統計局(2012.10)Labour Force Suevey 2012-Q3

インドネシア(2005年以降):統計局ウェブサイト(http://www.bps.go.id/)2012年12月現在 その他:ILO LABORSTA(http://laborsta.ilo.org/)2012年9月現在

(注) 1) 「全産業」には分類不能な経済活動を含む。特に注記がない限り15歳以上を対象。

2)

3) 16歳以上を対象。下水処理・衛生事業は「電気, ガス, 水道業」に含まれる。

4) フルタイムの軍人, 居留地の先住民は含まない。

5) 16歳以上を対象。

6) 15歳から66歳までを対象。軍人と徴集兵を含む。

2000年のホテル業は「その他サービス業」に含まれる。2011年は岩手, 宮城及び福島県を除く。

フィリピン:雇用労働統計局(2012.12)Philippene Industry Yearbook of Labour Statistics 2012 上記以外のOECD諸国及びブラジル:OECD Database(http://www.oecd-ilibrary.org/)

2012年9月現在 資料出所

第3-1表 産業別就業者数

Table 3-1: Total employment by economic activity

3 就業構造

(千人/thousands

2000

年/Year 2005 2011 2000 2005 2011

日本2) JPN 50 30 30 13,210 11,420 9,970

アメリカ3) USA 475 624 817 19,644 16,253 14,336

カナダ4) CAN 159 215 271 2,326 2,290 1,760

イギリス5) GBR 99 108 103 4,619 3,780 2,836

ドイツ DEU 146 122 99 8,630 8,017 7,898

フランス FRA 46 42 - 4,336 4,010 3,398

イタリア ITA 66 40 39 4,825 4,825 4,311

オランダ NLD 12 8 7 1,095 1,057 766

デンマーク6) DNK - - 4 490 444 342

スウェーデン7) SWE 9 7 9 743 660 559

フィンランド8) FIN 5 6 6 481 436 360

ノルウェー9) NOR 34 36 53 295 265 238

ロシア10) RUS 1,294 1,227 1,485 12,178 12,543 10,539 中国11) CHN 5,970 5,092 6,116 80,429 32,109 40,883

香港12) HKG - - - 334 224 133

韓国 KOR 17 17 17 4,293 4,130 4,091

シンガポール13) SGP - - - 308 302 292

マレーシア MYS 28 36 55 2,174 1,989 1,880

タイ14) THA 39 40 48 4,785 5,350 5,299

インドネシア15) IDN 452 809 1,352 11,642 11,652 13,696 フィリピン16) PHL 103 123 211 2,906 3,077 3,080 オ ストラリア17) 68 106 200 1 129 1 084 1 014

Mining and quarrying Manufacturing 国・地域

Country or region

鉱業 製造業

オーストラリア17) AUS 68 106 200 1,129 1,084 1,014 ニュージーランド18) NZL 4 4 5 285 287 258 ブラジル19) BRA 253 317 382 10,530 12,079 12,725

8) 15歳から74歳までを対象。軍人と徴集兵を含む。

9) 15歳から74歳までを対象。

10) 15歳から72歳までを対象。

11)

12) 陸・海軍と施設人口を除く。

13)

14)

15) 各年2月の値。2000年は8月の値。

16) 軍人を除く。2000年の欄は2001年の数値。2005年以前の運輸, 倉庫, 通信業は推計値。

17) 軍人を除く。

18) 軍人を除く。2011年の欄は2010年の数値。

19)

2000年は「電気, ガス, 水道業」に衛生サービス,「製造業」に修理業, 「卸売・小売, 飲食, ホテル業」に金融, 保険, 不動産業を含み,「飲食, ホテル業」は「その他サービス業」に含ま れ,13歳以上を対象。軍人を除く。第3四半期の調査。2011年は軍人を含む。

10歳以上を対象。2000年の欄は2002年の数値, 2011年の欄は2009年の数値。 「鉱業」に 電気・ガス・水道・下水道サービス業, 「その他サービス業」にレストラン・ホテル・倉庫業, 「金 融, 保険, 不動産業, 事業活動」には国際機関, 治外法権機関の活動が含まれる。

「中国統計年鑑」による。2000年は全て国営産業, 軍人・再就職者を除く。2005年以降は, 各年の12月末の「都市部(Urban Units)」のみの値。「分類不能な経済活動」を内訳に計上し ていないため, 産業計と内訳は一致しない。

2000年の欄は2001年の値。2005年の欄は2006年の値。「その他サービス業, 分類不能」の 欄には「農林漁業」「鉱業」「電気, ガス, 水道業」が含まれる。国籍保有者と永住権保有者 の合計値。

3就業構造

ドキュメント内 データブック国際労働比較2013 (全文) (ページ 85-129)

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