第 6 章 SAP NW 環境設定
6.4. ERS インスタンスのインストール(Node#2)
この作業はNode#2で実施します。
ENSAを利用する場合は以下のようにsapinstを実行します。
# ./sapinst
ENSA2を利用する場合は、環境変数SAPINST_USE_HOSTNAMEにERSインスタンス用フローティング IPと関連付けされたホスト名を指定し、sapinstを実行します。
# env SAPINST_USE_HOSTNAME=ERS_Hostname ./sapinst
注: ERS_Hostnameには、ERSインスタンス用フローティングIPと関連付けされたホスト名を入力します。
このインストールで設定したERSのSID(SAP SID)とインスタンス番号は、ENSAを利用する場合は7.1.3 節(ERS2)で、ENSA2を利用する場合は7.1.4節(ERS)で使用します。
本書では、SIDとINOを以下のように設定します。
# ./sapinst
このインストールで設定したAASのSID(SAP SID)とインスタンス番号は、7.1.6節で使用します。
DAのDASID(Diagnostics Agent System ID)とインスタンス番号は、7.1.8節(DA2)で使用します。
本書では、SIDとINOを以下のように設定します。
インスタンス SID INO
AAS NEC 40
DA2 DAA 96
注: DA(Diagnostics Agent)は、AASインスタンスのインストールの際、同時にインストールされるインスタン スです。
6.6. 連携コネクタの有効化
連携コネクタを有効化させるために以下の設定を行います。
この作業は、Node#1およびNode#2で実施します。
6.6.1. SAPプロファイルの設定
連携コネクタを有効化しCLUSTERPROと連携するためには、SAPインスタンスの全てのインスタンスプロ ファイルに以下の記述を追加します。
本書での設定例を以下に示します。パスは、インストール環境によって異なる場合があります。
/sapmnt/<SID>/profile/<SID>_<インスタンス名><INO>_<ホスト名>
service/halib = /usr/sap/<SID>/<インスタンス名><INO>/exe/saphascriptco.so
service/halib_cluster_connector = /opt/nec/clusterpro/bin/clp_shi_connector_wrapper 上記の情報を各インスタンスプロファイルに追加してください。
また、以下の情報をNode#1およびNode#2のDAインスタンスのインスタンスプロファイルにも追加してく ださい。
/usr/sap/<DASID>/SYS/profile/<SID>_<インスタンス名><INO>_<ホスト名>
service/halib = /usr/sap/hostctrl/exe/saphascriptco.so
service/halib_cluster_connector = /opt/nec/clusterpro/bin/clp_shi_connector_wrapper
6.6.2. SAP NWユーザへのsudo権限の付与
連携コネクタを実行可能にするには、SAP NWのユーザに対しsudo権限を付与します。rootユーザで visudoコマンドを使用して設定してください。以下のような記述を追加します。
Defaults:%sapsys !requiretty
%sapsys ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
注: SAP NWとCLUSTERPROを正常に連携させるため、SAP NWのインストールで自動作成されたグルー プに対し、sudoを実行可能なように設定してください。SAP NWのユーザがsudoを実行できない場合、SAP NWインスタンスの起動・停止を正常に制御できなくなります。
6.7. SAP ライセンス登録
SAPライセンスの登録方法の詳細については、SAPより提供されているドキュメントを参照してください。
6.8. SAP インスタンスサービスの設定変更
この作業は、Node#1およびNode#2で実施します。
SAPの各プロセスはCLUSTERPROから起動するため、以下を実行しSAPインスタンスサービスの自動 起動の設定を無効とします。
# systemctl disable sapinit
上記コマンド実行後、以下のように SAP インスタンスサービスの自動起動設定が無効化されていることを 確認してください。
# chkconfig --list sapinit
sapinit 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
6.9. SAP インスタンスの自動起動の抑制
この作業はNode#1およびNode#2で実施します。
SAPインターフェースによるERSインスタンスとDAインスタンスの自動起動を抑制するために、これらの インスタンスのプロファイルの記述を変更します。
ERSインスタンスのプロファイルは以下にあります。
/sapmnt/<SID>/profile/<SID>_ERS<INO>_<ホスト名>
インスタンスのプロファイルは以下にあります。
ASCSインスタンスがERSインスタンスが動作しているノードへフェイルオーバした際の、ERSインスタンス の自動停止を有効化するために、ERSインスタンスのプロファイルの記述を変更します。
ERSインスタンスのプロファイルは以下にあります。
/sapmnt/<SID>/profile/<SID>_ERS<INO>_<hostname>
プロファイルのRestart_Program_00 = local $(_ER) pf=$(_PFL) NR=$(SCSID)の行をコメ ントアウトします。
プロファイルにStart_Program_00 = local $(_ER) pf=$(_PFL) NR=$(SCSID)を追加します。
#Restart_Program_00 = local $(_ER) pf=$(_PFL) NR=$(SCSID) Start_Program_00 = local $(_ER) pf=$(_PFL) NR=$(SCSID)