• Oracle Database はデフォルトで、 RMAN の処理( BACKUP/COPY )が コンシューマ・グループ「 BATCH_GROUP 」にマッピングされている
– BATCH_GROUP
を使用したリソース・プランを設定、使用するだけで制御可能Program Agenda
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はじめに
高速増分バックアップ
バックアップの運用ポリシー
RMAN バックアップのチューニング
押さえておきたい注意点
SYSBACKUP with Oracle Database 12c Release 1
SYSDBA
権限やSYS
ユーザーのパスワードの分散を防止• クローズ状態のデータベースへの接続機能を含め、
バックアップおよびリカバリに必要な権限を含む
– SELECT ANY TABLE
等のデータ・アクセス権限は含まない–
システム管理者は、バックアップおよびリカバリを実行するユーザーに対して、SYSDBA
のかわりにSYSBACKUP
を付与 バックアップ専用ユーザーを用意することで、
Target 接続や Channel 割り当て時の SYS のパスワード管理が不要
( 参考 ) : SYSBACKUP 管理権限で実行できる操作
• STARTUP
• SHUTDOWN
• ALTER DATABASE
• ALTER SYSTEM
• ALTER SESSION
• ALTER TABLESPACE
• CREATE CONTROLFILE
• CREATE ANY DIRECTORY
• CREATE ANY TABLE
• CREATE ANY CLUSTER
• CREATE PFILE
• CREATE RESTORE POINT(GUARANTEED
リストア・ポイントを含む)
• CREATE SESSION
• CREATE SPFILE
• DROP DATABASE
• DROP TABLESPACE
• DROP RESTORE POINT(GUARANTEED
リ ストア・ポイントを含む)
• FLASHBACK DATABASE
• RESUMABLE
• UNLIMITED TABLESPACE
• SELECT ANY DICTIONARY
• SELECT ANY TRANSACTION
• SELECT
– X$
表、V$
およびGV$
ビュー– APPQOSSYS.WLM_CLASSIFIER_PLAN – SYSTEM.LOGSTDBY$PARAMETERS
• DELETE/INSERT
– SYS.APPLY$_SOURCE_SCHEMA – SYSTEM.LOGSTDBY$PARAMETERS
• EXECUTE
– SYS.DBMS_BACKUP_RESTORE – SYS.DBMS_RCVMAN
– SYS.DBMS_DATAPUMP – SYS.DBMS_IR
– SYS.DBMS_PIPE – SYS.SYS_ERROR – SYS.DBMS_TTS – SYS.DBMS_TDB
※
データベースをオープンしていない 場合でもデータベースに接続可能バックアップ中にデータファイルが消された際の挙動
RMAN Backup
は異常終了する為、再実行が必要RMAN> backup incremental level 1 for recover of copy with tag 'incr_update' database ; Starting backup at 17-DEC-13
...
channel ORA_DISK_1: starting datafile copy
input datafile file number=00008 name=+DATA/orcl/datafile/tbs4m.270.834414641
output file name=+FRA/orcl/datafile/tbs4m.326.834421823 tag=INCR_UPDATE RECID=45 STAMP=………
channel ORA_DISK_1: datafile copy complete, elapsed time: 00:00:15 channel ORA_DISK_1: starting datafile copy
RMAN-00571: ===========================================================
RMAN-00569: =============== ERROR MESSAGE STACK FOLLOWS ===============
RMAN-00571: ===========================================================
RMAN-03009: failure of backup command on ORA_DISK_1 channel at 12/17/2013 15:50:37 ORA-01157: cannot identify/lock data file 6 - see DBWR trace file
ORA-01110: data file 6: 'No file with this number, file does not exist'
* BCT File
はデータファイル毎でバージョン管理されている為、異常終了によって取得できていなかったデータファイルの
Level1
は、次の高速増分バックアップで取得されるStandby Database で高速増分バックアップ
Primary Database
側でのLog Switch
が必須• Problem
– Checkpoint
が実行されなければ、BCT File
を使用することが不可能な為、Primary Database
側でLog Switch
がされなければ、Standby Database
側で差分ブロッ クが無いこととなり、バックアップがスキップされる。• Workaround
– Standby Database
側で高速増分バックアップを実施する直前に、Primary Database
側でLog Switch
の実行を推奨Flashback Database の取り消しで ORA-01244
Datafile
の追加処理のロール・フォワードはRestore
が必須• Problem
– Flashback Database
の取り消し= Recover Database
によるロール・フォワード(Redo
適 用)であるが、そのRedo
内にDatafile
の追加が含まれる場合には、ORA-01244
が発 生して、リカバリができません。• Workaround
– SET NEWNAME
で正しいファイル・パスを指定し、バックアップからRestore
•
コマンド例は次のスライド参照Flashback Database の取り消しで ORA-01244
Datafile
の追加処理のロール・フォワードはRestore
が必須SQL> recover database ; -- Flashback Databaseの取り消し ORA-00283:
エラーによってリカバリ・セッションは取り消されました。ORA-01244:
名前のないデータファイルがメディア・リカバリで制御ファイルに追加されましたORA-01110:
データファイル7:'+DATA/orcl/datafile/test.dbf'
RMAN>
run{
set newname for
datafile '/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1/dbs/UNNAMED00007'
to '+DATA/orcl/datafile/test.dbf';
restore tablespace 'TEST';
recover database;
}
バックアップ済み Archive Log とリカバリ
RMAN
は自動で読み込むが、SQL*Plus
では個別Restore
が必要• 前提知識
–
リカバリは、SQL*Plus or RMAN
ユーティリティの両方で実行可能• Problem
– SQL*Plus
でリカバリを実行した場合、必要となるArchive Log
がバックアップとして存在 していても、自動読み込みはされない• Workaround
– RMAN
から実行する–
バックアップ済みのArchive Log
をリストア後に、SQL*Plus
でリカバリを実行するまとめ
• バックアップ要件、リカバリ要件に即したバックアップ運用の実現に向けて
–
高速増分バックアップの活用–
バックアップボトルネックのチューニング–
バックアップ保持期間の調整を駆使して 安心・安全なデータベース運用を実現
Appendix
Oracle Database 12c 新機能
•
クロス・プラットフォーム・バックアップおよびリストアの拡張機 能– RMAN
では、全体および増分のバックアップ・セットを使用すること で、プラットフォーム間でデータをトランスポートできます。増分バッ クアップを使用すると、表領域をプラットフォーム間でトランスポー トする際に必要となるアプリケーション停止時間を減らすことがで きます。•
表および表パーティションのリカバリ– RMAN
では、以前作成されたRMAN
バックアップから、指定された 時点に表および表パーティションをリカバリすることができます。•
ネットワークを介したファイルのリカバリおよびリストア– RMAN
では、バックアップ・セットを使用し、データベース、データファイル、表領域または制御ファイルを、フィジカル・スタンバイ・
データベースからリカバリすることができます。
RMAN
は、ネット ワークを介してバックアップ・セットを宛先ホストに送信します。これ は、スタンバイ・データベースとプライマリ・データベースを同期化 するData Guard
環境で役立ちます。• Storage Snapshot Optimization
を使用したサード・パーティの スナップショット・テクノロジに対するサポートの改善–
ストレージ・スナップショットの最適化により、ストレージ・スナップ ショット・テクノロジを使用し、Oracle Database
をBACKUP
モードにし なくてもバックアップおよびリカバリできます。スナップショット・テク ノロジは、特定の要件に準拠する必要があります。•
増分およびマルチセクション・バックアップの改善– RMAN
が提供するマルチセクション・テクノロジ(
大規模なファイルを 複数チャネルでパラレルにバックアップおよびリストアできる)
を、増分バックアップとイメージ・コピーの両方に適用できるようになり ました。
•
アクティブなデータベース複製の拡張– RMAN
で、アクティブなデータベース複製の実行にバックアップ・セットを使用できるようになりました。十分な補助チャネルが割り当 てられると、補助インスタンスはターゲット・インスタンスに接続し、
ネットワークを介してバックアップ・セットを取得するため、ターゲッ ト・インスタンスでの処理の負荷を軽減します。複製プロセスでは、
未使用ブロックの圧縮を使用して、ネットワーク上でトランスポート されるバックアップのサイズを削減することができます。アクティブ なデータベースの複製を実行している間、バックアップの暗号化と マルチセクション・バックアップを使用することもできます
Zero Data Loss Recovery Appliance (Recovery Appliance)
ゼロ・データ・ロス
RPO
の極小化。REDO
ログ転送によるリアルタイム・トランザクション保護
データ破損の自動チェックにより確実な復旧を保証
あらゆるデータベースバージョンと プラットフォーム
DB
バージョン、DB
プラットフォームの 違いを問わずバックアップを一元化膨らみ続けるバックアップコスト対策
永遠に差分バックアップのみで運用
10
倍の容量効率を実現するアーキテクチャZero Data Loss Recovery Appliance の登場
バックアップ運用の簡素化を実現
• 世代数(複雑なバックアップ・スクリプト)からの解放
– ZDLRA
で設定するのは、どの時点までリカバリしたいのか?だけ!•
データベース側では、高速増分バックアップ(累積)を繰り返すのみ• ZDLRA
内では、そのLevel1
を用いて仮想フルバックアップが構成される為、Level0
の数(世代数)を完全に意識する必要が無いREDO
転送仮想フルバックアップ
幅広いプラットフォーム対応
ほぼゼロ・データ・ロス
(
最新データを守れる)
フルバックアップは
1
度 永遠に差分でOK
数千
DB
のバックアップ集約バック 任意の時点にリカバリ(
ある断面でのステージング)
機能面 メリット
たくさんのデータベース・バックアッ データ量が多い、
DB
統合していて、ウインドウの確保が
…
最新データは守りたいが、一部の
DB
しか対応できていない災害対策はテープだけしかできてい ない
例えば
…
参考資料
• Backup and Recovery Performance and Best Practices for Exadata Cell and Oracle Exadata Database Machine
– http://www.oracle.com/technetwork/database/features/availability/maa-tech-wp-sundbm-backup-11202-183503.pdf
• Backup and Recovery of Oracle Exadata: Experiences and Best Practices
– http://www.oracle.com/technetwork/database/availability/8277-exadata-backuprecovery-1888646.pdf
• Doc ID 1311518.1 Incremental Rman Backup High Waits On 'block change tracking buffer space’
• Doc ID 1072545.1 RMAN Performance Tuning Using Buffer Memory Parameters
• Oracle Database
バックアップおよびリカバリ・リファレンス11g
リリース2
(11.2
)• Oracle Database
バックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド11g
リリース2
(11.2
)• Oracle Database
バックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド12c
リリース1 (12.1)
• Oracle Database
バックアップおよびリカバリ・リファレンス12c
リリース1 (12.1)
Database Resource Manager
実装例