DNSサーバーや、DNSサーバーとして利用できる他のサーバーがある場合は、環境構築に使用する仮想マ シンやSCAN用の名前解決を追加で設定して利用することができます。
たとえば、BINDを利用したDNSサーバーがある場合は、既存の設定に以下のようにSCAN用の記述を追加 します。
<BINDでの記述例>
また、環境の構築に利用できる既存のDNSサーバーがない場合は、仮想マシンを新規に作成してDNSサー バーとして構築する方法があります。
本ガイドでは検証環境用途での環境構築を想定しているため、BINDではなく、設定が容易なdnsmasqを用い て簡易的なDNSサーバーを構成する例を示します。
手順の説明には、仮想マシンの作成からdnsmasqを用いた設定までを含みます。また、本ガイドでの構成とし てOracle Linux 6.4を使用した場合を前提としています。
1. Oracle VM VirtualBoxコンソールを使用して、仮想マシンを作成します。
仮想マシンの作成については 「3.4仮想マシンの作成」 を参照してください。今回はDNSサーバーとしての用 途でのみ使用しますのでメモリには1024MB、ディスクは8GBを割り当てて作成するものとします。作成後は、
次の記述を参考にOracle VM VirtualBoxコンソール画面よりネットワークの設定を変更します。
アダプタ1 : 割り当てを 「ホストオンリー アダプタ」 に変更します。
2. 作成した仮想マシンを起動してOracle Linux 6.3をインストールします。
インストール方法は 「4. Oracle Linux 6のインストールと再起動後における設定」 を参照してください。
※dnsmasqパッケージのインストールは、ソフトウェアのカスタマイズ画面にて、「サーバー」>「ネットワークイン フラストラクチャサーバー」でdnsmasq-2.48-6. el6.x86_64パッケージを選択する必要があります。また、DNS サーバーとして利用するためOracle Linux 6のインストール時には、Oracle Preinstall RPMパッケージの追 加インストールを選択する必要はありません。
scan.oracle11g.jp IN A 192.168.56.201 IN A 192.168.56.202
IN A 192.168.56.203
次に、本ガイドにおける仮想マシンのネットワーク設定を次に記述します。
インターフェースの設定として eth0には IP アドレスを 「192.168.56.254」 と設定するものとしま す。
ホスト名には、「dns1.oracle11g.jp」 を設定します。
3. Oracle Linuxのインストールが完了したら、DNSサーバーを設定します。
まず、dnsmasqパッケージがインストールされていることを確認してください。括弧内はOracle Linux 6.4での パッケージのバージョンです。
dnsmasq (dnsmasq-2.48-6. el6.x86_64.rpm) 確認は、次のコマンドで実施できます。
# rpm -qa dnsmasq
インストールされていない場合は、yumサーバーを利用してインストールを行ってください。rootユーザーで yumリポジトリの設定を行い、dnsmasqパッケージをインストールします。
<実行例>
4. 名前解決のための記述を追記します。
rootユーザーで/etc/hostsファイルに設定を記述します。dnsmasqを使用する場合は、hostファイルを利用し た名前解決が可能です。
# vi /etc/hosts
<実行例>
5. dnsmasqを起動します。
次のコマンドをrootユーザーで実行して、サービスを起動します。
# /sbin/service dnsmasq start
<実行例>
# vi /etc/hosts
<以下を追記>
192.168.56.101 node1.oracle11g.jp node1 192.168.56.102 node2.oracle11g.jp node2
192.168.56.111 node1-vip.oracle11g.jp node1-vip 192.168.56.112 node2-vip.oracle11g.jp node2-vip 192.168.56.201 scan.oracle11g.jp scan
192.168.56.202 scan.oracle11g.jp scan 192.168.56.203 scan.oracle11g.jp scan
# /sbin/service dnsmasq start
dnsmasq を起動中: [ OK ]
# cd /etc/yum.repos.d
# wget http://public-yum.oracle.com/public-yum-ol6.repo
# yum install dnsmasq
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dnsmasqサービスが無効化されている場合は有効化します。
# chkconfig --list dnsmasq
# chkconfig dnsmasq on
<実行例>
6. 確認
DNSサーバー以外のノードから、DNSサーバーによる名前解決ができることを確認します。次のコマンドを実 行して、SCANとして利用するホスト名への問い合わせに対して、SCAN用のIPアドレスが3つ返ることを確 認します。次はscan.oracle11g.jpの名前解決ができることを確認する例です。
# nslookup scan.oracle11g.jp
<実行例>
以上で、DNSサーバーの準備は完了です。
# chkconfig --list dnsmasq
dnsmasq 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
<無効化(off)に設定されている場合には次のコマンドで有効化>
# chkconfig dnsmasq on
# chkconfig --list dnsmasq
dnsmasq 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
# nslookup scan.oracle11g.jp Server: 192.168.56.254 Address: 192.168.56.254#53 Name: scan.oracle11g.jp
Address: 192.168.56.201 Name: scan.oracle11g.jp Address: 192.168.56.202 Name: scan.oracle11g.jp Address: 192.168.56.203