DHA
は不飽和度が極めて高く細胞膜の流動性の保持に寄与している。DHA
は、神経細胞の細胞膜を柔らかくし、樹状突起を増やしたり、軸索の成長を促して脳・神 経系の健全性を保つDHAの摂取は血中の中性脂肪(トリグリセライド)量を減少させ、心臓病の危険を低減する。
また、DHAが不足すると脳内セロトニンの量が減少し、多動性障害を引き起こすという報告がある。アル ツハイマー型痴呆やうつ病などの疾病に対してもDHAの摂取は有効であるといわれている。一方で、
DHA投与がアルツハイマー病の症状を改善しなかったとの報告や悪玉コレステロールのLDLを大幅に 上昇させることがわかっている。
うつ病が20世紀になって増加しているがω-6脂肪酸を多く含む植物油の摂取が増加したことと軌を一に する。うつ病患者においてはω-6脂肪酸からアラキドン酸を経て生成される炎症性の生理活性物質であ るエイコサノイドのレベルが高いということが示されている。シーフードをたくさん摂取するところほど母乳 内 のDHAは高く、産後うつ病の有病率は低かった。母体から胎児への転送により、妊娠・出産期には母 親には無視できないω-3脂肪酸の枯渇の危険性が高ま り、その結果として産後のうつ病の危険性に関 与する可能性がある。健常者と比較してうつ病患者はω-3脂肪酸の蓄積量が有意に低くω-6とω-3の比 率は 有意に高かったことが指摘されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
細胞膜�
リン酸基
脂肪酸
色素: 染料と顔料
可視光線
380
~770 nm
補色対の関係天然染料
動物染料と植物染料と鉱物染料コチニール:
コチニールカイガラムシを乾燥させエタノールで抽出したもの
メス
カルミニン酸
天然染料
貝紫:
アクキガイのパープル腺の分泌液より得られる。
1
g
を得るのに2000
個の貝が必要。現在では
,
化学合成品が使われる。王家の色(
born in purple)
アイ(藍) アカネ(茜) ベニバナ(紅花)
シマコマツナギ(インド藍)
NH
HN O
O
インジゴ 青(葉)インジゴ 紅(根)アリザリン
植物染料:古くから知られる伝統技法
現在では
,
合 成染料として 供給されて いる。O
O
OH OH
アルカリ性化粧水(柔軟性化粧水)�
�アルカリ性(水酸化カリウムや炭酸ナトリウム等)作用により、不要になった角質片を
溶解したり、角質層の最表面を軟化し滑らかにして、皮膚表面を清浄にします。角質 を軟化する事で、水分や保湿成分等の角質層への浸透性を高めます。ベルツ水�
�ドイツ人医師のベルツ東大医学部教授が、1876年来日中にひび、あかぎれで悩ん
でいた日本人女性の為に創製した強アルカリ性化粧水です。収れん化粧水�
�収斂(クエン酸やリンゴ酸等)作用によって毛孔や汗孔などが引き締められ、皮脂など
の過剰な分泌が抑制されるため、皮膚を引き締めて整える事を目的とした酸性化粧水 です。�アストリンゼント・ローションとも言われ、脂性の皮膚や夏期用に適しています。また、メイ�
ク前に使用すると、化粧下地を整えて化粧くずれを防ぐ効果があります。
高分子化合物
天然高分子
合成高分子
単量体同士が結合する際に水がとれる
付加重合体(天然ゴム)
縮合重合体(タンパク質)
付加重合体(ポリエチレン)
縮合重合体(ポリエステル)
熱可塑性 (ポリエチレン
,
ナイロン)熱硬化性 (ポリカーボネート
,
フェノール性樹脂)熱を加えると溶けてやわらかくなり、冷やすと固まる性質をもつ。
一度硬くなっても 熱を加えると再びやわらかくなる性質がある。
熱を加えるとかたくなり、一度固まると後で熱を加えても 再びやわらかくならない。
デンプン, セルロース タンパク質
ポリエチレン, ポリエステル ナイロン
単量体同士が結合する際に水がとれる
・ 分子量1万以上,
・ 1種類または数種類 の低分子(単量体)が、
数百から数万も共有結 合で繋がってできた分 子(重合体)
熱可塑性樹脂 -1
低密度ポリエチレン 高密度ポリエチレン
低圧法(1-10気圧, 100度以下)
枝分かれが少ない直鎖状の構造(ミセル構造)
分子鎖が揃った結晶部分が多い → 高密度で硬い
高圧法(2000気圧, 200-300度)
枝分かれが多い構造
結晶部分が少ない → 低密度で柔らかく透明
透明度
65% vs 95%
硬度 4 : 1
テフロン
炭素
−
フッ素結合の特性・ 結合エネルギーが大きい (結合が強い)
・ 分子間力が小さい(摩擦が小さい)
(撥水
,
撥油性)耐熱性
,
耐薬品性熱可塑性樹脂
ポリスチレン
ポリスチレン
(発砲)
発泡剤を入れると、
発泡スチロール
発泡剤として気化しやすい有機 分子を加えて加熱整形する
固くて透明
衝撃により壊れやすい。
熱可塑性樹脂 -2
ポリ塩化ビニル
ポリプロピレン
安価な塩化ビニルを重合させた高分子 非常に硬い
可塑剤を加えることで柔らかくできる
190
℃以上で分解し,
塩化水素ガスやホスゲンを発生させる。安価なプロピレンを重合させた高分子 低密度ポリエチレンより軽い
耐薬品性
染色されにくい
熱可塑性樹脂 - 3
縮合重合体 2カ所の反応点を持つ二種類の単量体が結合形成 を繰り返して合成される高分子。
水の代わりに別の分子がとれる場合もある。
用途:合成繊維として
,
用いられるものが多い。6,6-
ナイロン:アジピン酸