5. NAREGI ミドルウェアの更新(CentOS の場合)
7.2 DG
V1にアップグレードする際に、Beta2でGfarm内に保存したファイルをV1環境に 移行する方法について説明します。必要な作業は、Gfarmメタデータのエクスポート、
スプールディレクトリ(Gfarm 配下に保存したデータファイル自体)の退避と復元、
Gfarmメタデータのインポートです。
(1) Gfarmメタデータの保存
Gfarmメタデータサーバにおいて、Gfarmに付属するコマンド(gfdump)をユーザroot
で実行し、Gfarm メタデータをダンプしてファイルに保存します。なお、この操作は VOごとに行います。
次の例では、以下の条件で行うものとします。
・ VO名:<vo1>
・ Gfarmメタサーバのインストール場所(Beta2):</naregi-beta2/gfarm-vo>
・ 保存するファイル:<dumpfile_VO名>
# export VO_NAME=vo1
# /naregi-beta2/gfarm-vo/bin/gfdump -d -f dumpfile_vo1
(2) スプールディレクトリの退避
全てのGfarmファイルシステムノードにおいて、ユーザrootで、スプールディレク
トリ(Beta2インストール時に指定したディレクトリ)を退避します。全てのGfarmファ イルシステムノードで行います。
次の例では、以下の条件で行うものとします。
・ スプールディレクトリ:/var/gfarm-spool
・ 退避先ディレクトリ:/var/gfarm-spool-bak
# mv /var/gfarm-spool/ /var/gfarm-spool-bak
(3) Gfarm(Beta2)のアンインストール
Gfarmメタデータサーバおよび Gfarmファイルシステムノードにおいて、Gfarmの
デーモンおよび関連サービスを終了後、ユーザrootでBeta2のGfarmをアンインスト ール(ファイル削除) します。
表 7.2-1 アンインストール(削除)対象のGfarm(Beta2)ファイル アンインストール対象 ディレクトリ名/ファイル名
Gfarm実行ファイル /naregi-beta2/gfarm-vo
NAREGI Middleware 導入手引書
アンインストール対象 ディレクトリ名/ファイル名
Gfarmメタデータ
(Gfarmメタサーバのみ)
/var/gfarm-pgsql または/naregi-beta2/pgsql
(Beta2インストール時に指定した場所)
Gfarm スプールディレクトリ
(Gfarmファイルシステムノードすべて)
/var/gfarm-spool(Beta2インストール時に指定 した場所)
起動スクリプト /etc/init.d/gfsd /etc/init.d/gfmd /etc/init.d/gfarm-pgsql
以下の例では、削除対象のファイルを(削除ではなく)バックアップディレクトリに退 避しています。
# /etc/init.d/gfsd stop
# /etc/init.d/gfmd stop
# /etc/init.d/gfarm-pgsql stop
# /etc/init.d/postgres stop
←Gfarmデーモンと関連サービス停止
# mkdir /tmp/backup
# mv /naregi-beta2/gfarm /tmp/backup/
# mv /var/gfarm-pgsql /tmp/backup/
# mv /etc/init.d/gfsd /tmp/backup/
# mv /etc/init.d/gfmd /tmp/backup/
# mv /etc/init.d.gfarm-pgsql /tmp/backup/
← 削除対象の退避
(4) Gfarm-VO(V1)のインストール
NAREGIミドルウェアのDGのインストールおよび設定を行います。手順について
は、DG管理者向け操作手引書の「第4章.VO対応版Gfarmのインストールについて」
および「第5章.VO対応版Gfarmのセットアップについて」を参照してください。
(5) メタデータのインポート
Gfarmメタデータサーバにおいて、ユーザrootで、前述7.2.1(1)でダンプし保存したメ タデータをインポートします。
次の例では、以下の条件で行うものとします。
・ VO名:<vo1>
・ Gfarmメタサーバのインストール場所(V1):</naregi-v1/gfarm-vo>
・ 保存するファイル:<dumpfile_VO名>
# export VO_NAME=vo1
# /naregi-v1/bin/gfdump -r -f dumpfile_vo1
NAREGI Middleware 導入手引書
(6) スプールディレクトリ内のデータの復元
全てのGfarmファイルシステムノードにおいて、ユーザrootで、前述7.2.1(2)で退避し たスプールディレクトリ内のデータ(Gfarm内に保存したファイルの実体)を復元しま す。全てのGfarmファイルシステムノードで行います。
次の例では、以下の条件で行うものとします。
・ 退避先ディレクトリ:/var/gfarm-spool-bak
・ スプールディレクトリ:/var/gfarm-spool # cp -a /var/gfarm-spool-bak/* /var/gfarm-spool/
7.2.2 AMS
V1にアップグレードする際に、Beta2で設定したファイルを環境に移行する方法に ついて説明します。必要な作業はBeta2で設定したPortalノードでのDGAMS設定フ ァイルの移行のみです。設定内容については「管理者ガイド NAREGI middleware
DataGrid 10-3-4. DGAMS設定ファイル」も併せてご参ください。
(1) 設定ファイルの移行
データグリッドアクセス管理用設定ファイル(dg.prop.xml)を、ユーザ root で、Beta 2のPortalノードからV1のPortalノードにコピーします。次の例では、Beta2のPortal ノードをb2portal、V1のPortalノードをv1portalとしています。
[root@v1portal ~]# cd /<NAREGImiddleware_install_dir>/tomcat5/webapps/datagrid/WE B-INF/classes
[root@v1portal ~]# mv ./dg.prop.xml ./dg.prop.xml-bak
← 設定ファイルの退避
[root@v1portal ~]# scp b2portal:/<NAREGImiddleware_beta2_install_dir>/tomcat/webapp s/dgams/WEB-INF/classes/dg.prop.xml /<NAREGImiddleware_install_dir>/tomcat5/webap ps/datagrid/WEB-INF/classes
← 設定ファイルのコピー
(2) 設定ファイルの編集
コピーしたデータグリッドアクセス管理用設定ファイル(dg.prop.xml)を、ユーザroot で、V1用に編集します。削除エントリおよび追加エントリは次表の通りです。
表 7.2-2 削除エントリ
削除エントリ 削除理由
NAREGI Middleware 導入手引書
data.src.name.0 DMMSのデータベース名。項目名が変更になったため削除する。
data.src.passwd データベースへアクセスする際のパスワード。セキュリティ上問題がある
ため削除する。
logger.prop.file ログ設定ファイル名。syslogへ移行のため、削除する。
dataservice.url DMMSの OGSAでのアクセスする際のURL。項目名が変更になったため
削除する。
dataservice.id DMMSのOGSAでのアクセスする際のID。項目名が変更になったため削
除する。
表 7.2-3 追加エントリ
追加エントリ 設定値 内容
dams.mode active 開発時に編集。編集してはならない。
dams.dg.uft.host DUFTのホスト名 DUFTのホスト名。
dams.dg.uft.port 8443 DUFTのポート番号。のDUFTが動作
しているポート番号を記載する。
dams.dg.uft.tmpdir /tmp/duft DUFT の作業ディレクトリ名。DUFT
ホストに左記値(ここでは/tmp/duft)の ディレクトリを作成する必要がある。
dams.dg.uft.gsiftp.port 2811 DUFTのGridFTPのポート番号。
dams.dg.ams.tmpdir /tmp/dgams DAMS の作業ディレクトリ名。Portal
ノードに左記値(ここでは/tmp/dgams) のディレクトリを作成する必要があ る
dams.fileupload.max.size 1024000000 ファイルアップロード時のファイル
サイズの上限値。
dams.max.joblist_line 20 ジョブリスト画面表示時の1ページ
あたり最大表示列数。
dams.max.filelist_line 30 ファイルリスト画面表示時の1ペー
ジあたり最大表示列数。
dams.gridftp.parallelism 1 GridFTPを利用したファイル転送時の
並列コネクション数。
dams.gridftp.tcp_buffer 4194304 GridFTPを利用したファイル転送の時
のバッファサイズ数。
dams.gfarm.gridftp.<VO名> Gfarm用GridFTPホスト 名:2811
VOごとのGfarmアクセスサーバURL
名。VOごとにエントリを記述。
(*) DG管理者向け操作説明書「5-4-6. Gfarm用GridFTPサーバのインストール」でインス
トールを行ったホスト名を記述する。