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DCR ファイルを用 いた特 許 調 査

DCR ファイルの概要

■ DCR ファイルは DWPI ファイルのレコードに索 引 された化 学 物 質 を収 録 する物 質 データベース である.

(2017 年 6 月 ) 製 作 者 Clarivate Analytics (旧 Thomson Reuters)

収 録 源 DWPI 収 録 特 許 中 の特 定 化 学 物 質 収 録 分 野 医 薬 (B),農 薬 (C),一 般 化 学 (E) レコード構 成 化 学 物 質 単 位

収 録 件 数 290 万 件 以 上 収 録 期 間 1981 年 ~ 更 新 頻 度 週 1~2 回

特 長

・ 収 録 されている化 学 物 質 には DCR レコード番 号 (AN.S) が付 与 されている.

・ 名 称 や分 子 式 ,構 造 質 問 式 を使 った検 索 ができる

・ 特 許 情 報 を得 るには ボタン,または REFX コマンドで DWPI ファイル にクロスオーバーする.

・ DWPI ファイルで特 許 情 報 とヒットした化 合 物 の構 造 を同 時 に表 示 できる.

■ 特 許 中 の化 学 物 質 情 報 の収 録

・ DWPI ファイルの収 録 特 許 に記 載 されている化 学 物 質 のうち,特 定 化 学 物 質 は DCR ファイルに,

マルクーシュ構 造 は DWPIM ファイルに収 録される.

書 誌 情 報 ,抄 録

特 定 化 学 物 質

DWPI

DCR

共 通 の番 号 でリンク

マルクーシュ構 造

DWPIM

(本章)

(5 章)

■ 収 録 基 準

・ ダウエントセクション B (医 薬 ),C (農 薬 ),E (一 般 化 学 ) に分 類された特 許 に収 録されている 化 学 物 質 のうち,下 記 の収 録 基 準 に適 合している特 定 の化 学 物 質 .

DW199916-200110

・ 各 特 許 のクレームまたは実 施 例 から新 規 化 学 物 質 (最 高 25 まで) と既 知 化 学 物 質 (最 高 50 まで) を収 録 .

DW200111-

・ クレームされた化 学 物 質 .

・ 少 なくとも主 要 な実 施 例 から化 学 物 質 を一 つ収 録 する.クレームされた化 学 物 質 が少 ない場 合 , 追 加 で実 施 例 から選 択 して収 録 .

・ クレーム以 外 からの化 学 物 質 はデータの存 在 する化 学 物 質 が対 象 .

・ 実 施 例 からの化 学 物 質 は特 許 中 の化 学 物 質 の構 造 の多 様 性 を代 表 するものを選 択 して収 録 .

・ 最 高 99 個 の化 学 物 質 を収 録 .

以 上 の基 準 に基 づいて収 録 される化 学 物 質 の例 1. 新 規 であると開 示 されている物 質

3. 組 成 物 の中 で発 明 にとって本 質 的 である成 分 5. 検 出 された物 質 と検 出 剤

7. 新 規 の方 法 で回 収 ・精 製 された物 質

2. 新 規 な方 法 で製 造 された物 質 4. 新 規 な用 途 で使 用 された既 知 物 質 6. 検 出 に用 いられた媒 質

8. 除 去 された物 質 と除 去 剤

■ 化 学 物 質 に関 するその他 の索 引

・ ダウエント登 録 番 号 (/SDRN)

- DW198127 以 降 ,ダウエントセクション B,C,E および A-M セクション (1984-) の 特 許 レコード中 のクレームや実 施 例 中 に頻 繁 に出 現 する特 定 の化 学 物 質 に対 する番 号 . - 会 員 のみ検 索できる.

・ ダウエント化 合 物 番 号 (/SDCN)

- B,C,E セクション (DW198701-) の特 許 から収 録した MMS (マルクーシュ構 造と 特 定 構 造 の化 学 物 質 データベース) に収 録された特 定 の化 学 物 質 の番 号 .

■ 収 録 範 囲

現 在 は,DRN,DCN に対 応 する DCR レコード番 号 が遡 及 付 与 されているので,

DCR レコード番 号 を用 いると,1981 年 まで遡 って検 索 できる.

B, C, E セクション

200111 199916

198127

B, C, E セクション A, D, F, G, H, J, K, L, M セクション

1984 198701

B, C, E セクション

DRN/DCN から変 換 できた場 合

DCR レコード 番 号 ダウエント 登 録 番 号 ダウエント 化 合 物 番 号

レコード例

DCR レコード番 号

入 力 日 DCR 番 号 優 先 化 学 物 質 名 統 制 化 学 物 質 名 同 義 名

構 造 図

分 子 式 標 準 化 分 子 式 分 子 量 ダウエント化 合 物 番 号 ダウエント登 録 番 号

更 新 日 クロスリファレンス更 新 日

DCR レコード番 号 に対 応 する ダウエント化 合 物 番 号

構 造 図 を確 認 できる

DCR レコード番 号 に対 応 する ダウエント登 録 番 号

DCR ファイルと DWPI ファイル

■ DCR ファイルで得られた化 学 物 質 に関 する特 許 情 報 は DWPI ファイルに収 録されている.

・ DCR ファイルと DWPI ファイルは,DCR レコード番 号 をキーに関 係 づけられている.

DCR ファイル

クロスオーバー検索

REFX L#

または

SUBX L#

または DCR ファイルで得 られた物 質 の

特 許 情 報 を DWPI ファイルで得 る

DWPI ファイルで索 引 された化 学 物 質 の 情 報 を DCR ファイルで確 認 する

DCR レコード番 号

特 定 の化 学 物 質 は DCR レコード番 号 で索 引 されている

DWPI ファイル

ロール

特 許 中 でのその化 学 物 質 の役 割 をコード化 したもの.

特 定 の化 学 物 質 と共 に索 引 されている.

DCR ファイルの検索

■ 化 学 物 質 の名 称 や分 子 式 ,構 造 質 問 式 を使って検 索 できる.

・ 主 な辞 書 検 索フィールド

検 索 フィールド 内 容 入 力 例

名 称

/CN /CN.P

優 先 化 学 物 質 名

医 薬 品 (INN 名 ,USAN 名 ),

農 薬 (ISO 名 ,BSI 名 )

TAXOL/CN

SODIUM ACETATE/CN.P

/SY 同 義 名 FALUBIN/SY

/CN.S 統 制 化 学 物 質 名 (AUTONOM 名 ) CALCIUM ADIPATE/CN.S /CNS 化 学 物 質 名 称 セグメント

(CN.P,CN.S,SY からのセグメント) DISULFONYL/CNS

分 子 式 /MF /CMF /ELC * /ELC.SUB * /ELS /MW * /NC * /NC.TOT * /SD

分 子 式 成 分 分 子 式 元 素 数

物 質 に対 する元 素 数 元 素 記 号

分 子 量 成 分 数 成 分 の合 計 物 質 ディスクリプタ

C6 H3 CL3 O/MF C2 H3 O2/CMF 3/ELC

11/ELC.SUB (6C (U2) 2CL)/ELS 17-21/MW

L1 AND 2-3/NC L1 AND 5/NC.TOT HALOCARBONS/SD

コード類

/AN.S /DCSE /SDCN /SDRN

DCR レコード番 号 DCR 番 号

ダウエント化 合 物 番 号 ダウエント登 録 番 号

DCR-100174/AN.S 70-0-0-0/DCSE R20123/SDCN 1029/SDRN

* 数 値 検 索 フィールド

・ 構 造 検 索 のコマンド (STR 番 号 は構 造 質 問 式 に付 与される番 号 )

* FULL は省 略 可 能 .検 索 タイプのデフォールトは部 分 構 造 検 索 (SSS).

- 検 索タイプ

コード 検 索 タイプ ヒットする物 質 入 力 例

EXA 完 全 一 致 検 索 構 造 質 問 式 に完 全 に一 致 する物 質 STR1/EXA STR1/EXA,FULL FAM ファミリー検 索 (EXA の回 答 に加 えて)

他 の成 分 が含 まれていてもよい

STR1/FAM STR1/FAM,FULL CSS 閉 構 造 部 分 構 造

検 索

(FAM の回 答 に加 えて)

可 変 構 造 質 問 式 を利 用 できる

特定の位置に置換基を含めることができる

STR1/CSS STR1/CSS,FULL

SSS 部 分 構 造 検 索 (デフォールト)

(CSS の回 答 に加 えて)

追 加 の置 換 基 が存 在 してもよい

STR1

STR1/SSS,FULL STR1/SSS STR1/FULL

STR 番号/検索タイプ,FULL

*

化学物質に関する特許検索の流れ

■ 化 学 物 質 に関 する特 許 は,DCR ファイルで検 索した回 答 を DWPI ファイルへクロスオーバー 検 索して入 手 する.

■ クロスオーバー検 索 の流 れ

・ 【方 法 1】 DCR ファイルで をクリックする.

・ 【方 法 2】 DWPI,DCR ファイルに入り,REFX コマンド (REFX L#) を実 行 する.

・ Get References ボタンまたは REFX コマンドを実 行 すると,DCR ファイルの回 答 集 合 中 の DCR レコード番 号が抽 出 され,DWPI ファイルで検 索される.

DCR ファイルで化 学 物 質 を検 索する (例 : カフェイン) CAFFEINE/CN (化 学 物 質 名 称 )

DWPI,DCR ファイルに入 り,

REFX コマンドを実 行 する REFX L1

(REFX L1) (U3) ロール/RL Get References ボタンをクリックする

Search ボタンをクリックする

【方 法 1】 【方 法 2】

基 本 索 引 の検 索 を合 わせる (任 意 )

L2 OR CAFFEINE ← 基 本 索 引 で検 索

L2 OR CAFFEINE/BI,BIEX ← 基 本 索 引 ,拡 張 基 本 索 引 で検 索 ロール

・ チェックを付 けなかった場 合 : すべての特 許 を検 索

・ チェックを付 けた場 合 : 選 択 したロールを持 つ 特 許 を検 索

検索例 6 : 化学物質に関する特許検索

■ 下 記 の構 造 を含 む化 学 物 質 に関する特 許 を調 査する.

[検 索 の流 れ]

1) 構 造 質 問 式 を作 図し,DCR ファイルで構 造 検 索 する.(DCR)

2) クロスオーバー検 索 を実 行 して,特 許 情 報 を検 索 する.(DWPI,DCR)

1) 構 造 質 問 式 を作 図し,DCR ファイルで構 造 検 索 する 1. データベースの選 択 (DCR ファイルを選 択 する)

2. クエリーパネルの ボタンで構 造 作 図 画 面 を起 動して,構 造 質 問 式 を作 図 する.

* 構 造 作 図 の詳 細 については 「STN 新 プラットフォーム 構 造 作 図 ガイド」

(http://www.jaici.or.jp/newstn/pdf/structure.pdf) を参 照 .

3. OK ボタンをクリックすると構 造 質 問 式 がアップロードされ,クエリーパネルに STR 番 号が 自 動 的 に入 力される.Submit をクリックし,構 造 検 索 を実 行する.

・ ヒットした化 合 物

構 造 検 索 を実 行

構 造 質 問 式 は

STRUCTURES タブで確 認 できる

SSS (部 分 構 造 検 索 ) のため,

あらゆる置 換 基 が許 容 される.

DCR レ コ ー ド 番 号 を ク リ ッ ク し て 詳 細 を表 示 する

2) クロスオーバー検 索 を実 行して,特 許 情 報 を検 索 する

4. ボタンをクリックしてクロスオーバー検 索 を実 行する.

・ ロール (特 許 中 での役 割 ) を選 択 する画 面 が表 示 されるが,ここでは何 も選 択 せずに Search をクリックする.

- ロールを選 択 して Search をクリックすると,特 許 中 で指 定 した役 割 を果 たす特 許 のみが 得 られる (P.54).

・ 自 動 的 に DWPI,DCR ファイルに入 り,クロスオーバー検 索が実 行 される.

L1 で得 られた化 学 物 質 を 索 引 している特 許 レコード

・ ヒットした特 許レコード

ヒットした化 学 物 質 の 構 造 図 を確 認 できる

DCR レコード番 号 とともにロールが索 引 される.

- CL : Claim

- NEW : New Compounds

DCR 番 号 などの化 合 物 番 号 と,

構 造 情 報 のコードで索 引 される.

(索 引 情 報 の詳 細 は 6 章 参 照 ) 索 引 情 報 は発 明 レベル

(Invention タブ) に収 録 されている.

ロール

■ DWPI ファイルには DCR レコード番 号 とともに,ロールが索 引 されている.ロールは,化 学 物 質 の特 許 中 の役 割 を表すコードである.

‧ レコード例

- ダウエント登 録 番 号 (DRN),ダウエント化 合 物 番 号 (DCN) に対 応 する DCR レコード番 号 にも同 じロールが付 与されている.

 DRN,DCN に対 応 する DCR レコード番 号 には,DRN/DCN 用 のロールが付 与 され ている.

‧ 化 学 物 質 索 引 とロールを組 み合 わせる場 合 は,(U3) 演 算 子 を利 用 する.

注 : ロールを利 用して検 索 すると,回 答 はロールの付 与 年 代 に限 定 される.

■ 入 力 例

L1 (U3) (P OR PRO)/RL ← L1 の合 成 特 許 に限 定

(REFX L1) (U3) CL/RL ← L1 の化 合 物 がクレーム中 に記 載されている特 許 に限 定

(REFX L#) (U3) ロール/RL

← L# : REGISTRY ファイルの回 答 (REFX コマンドの前 後 の括 弧 は必 須 )

L## (U3) ロール/RL

← L## : REFX L# の回 答 DCR レコード番 号 に対 するロール

ダウエント化 合 物 番 号 (DCN) に対 するロール ダウエント登 録 番 号 (DRN) に対 するロール 対 応 する DCR レコード番 号 に対 するロール

対 応 する DCR レコード番 号 に対 するロール

■ ロール一 覧

‧ DCR レコード番 号 用 のロール

ロール 定 義 定 義 付 与 年 代

CL CLAIM Applied to compounds present in the patent claims. 1999- EX EXAMPLE Applied to compounds present in the examples, but not in

the claims

DW200253-DIS DISCLOSURE Applied to compounds present in the disclosure, but not in

the claims nor in the examples.

DW200253-NEW NEW Substance, process, or apparatus claimed or described as

new. 1999-

PRD PRODUCED Production or manufacture of substance or apparatus is

claimed or described. 1999-

USE USE Use of substance or apparatus is claimed or described. 1999- DET DETECTED Applied to the keyword for a condition or substance which

has been detected as a result of testing. 1999- RCT REACTANT Applied to starting materials or products defined in terms of

starting materials 1987-

RGT REAGENT Applied to reaction components apart from starting

materials e.g. catalysts, purifying agents 1987- CMP COMPONENT Applied to components of a mixture 1987-2000

PUR PURIFIED 1999-

REM REMOVED 1999-

TES TESTED 1999-

ST SALT

Applied to alkali or alkaline earth metal salts of organic acids; also to certain salts of organic bases e.g.

hydrohalides, acetates.

1999-

‧ ダウエント化 合 物 番 号 (DCN) 用 のロール

ロール 定 義 付 与 年 代

A Analysed or detected 1987-

C Catalyst 1987-

D Detecting agent 1987-

R Removing or purifying agent 1987-

S Intermediate or starting material 1987-

X Substance removed 1987-

N New Compound 1987-

P Known compound produced 1987-

Q Product defined by its starting material(s) 1987-

M Component of a Mixture 1987-

U Use of a single compound 1987-

E Excipient 1998-

T Therapeutically active agent or prodrug 1998-

V Reagent 1998-

K Known compound 1998-

‧ ダウエント登 録 番 号 (DRN) 用 のロール

ロール 定 義 付 与 年 代

S Intermediate or starting material 1981-

P Compound produced 1981-

U Use of a compound (single use or as a mixture) 1981-

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