第 6 章 ノードリファレンス 45
6.2 Localization カテゴリ
6.2.12 ConstantLocalization
ノードの概要
一定の音源定位結果を出力し続けるノード.パラメータは,ANGLES, ELEVATIONS, POWER, MIN IDであ り,それぞれに音源が到来する方位角(ANGLES),仰角(ELEVATIONS),パワー(POWER),音源番号(MIN ID) を設定する.各パラメータはVectorなので,複数の定位結果を出力させることも可能である.
必要なファイル 無し.
使用方法
どんなときに使うのか
音源定位結果が既知の場合の評価をするときに用いる.例えば,音源分離の処理結果を評価する場合に,分 離処理に問題があるのか,音源定位誤差に問題があるのかを判断したいときや,音源定位を同じ条件にした状 態での音源分離の性能評価をしたい場合など.
典型的な接続例
図6.25に接続例を示す.このネットワークでは,一定の定位結果をIterateのノードパラメータに設定した回 数だけ表示する.
ノードの入出力とプロパティ
入力
無し.
出力
SOURCES :Vector< ObjectRef > 型.固定の音源定位結果を出力する.ObjectRefが参照するのは,Source型 のデータである.
パラメータ
表6.25:ConstantLocalizationのパラメータ表 パラメータ名 型 デフォルト値 単位 説明
ANGLES Object <Vector<float> > [deg] 音源の方位角(左右の向き) ELEVATIONS Object <Vector<float> > [deg] 音源の仰角(上下の向き) POWER Object <Vector<float> > [dB] 音源のパワー
MIN ID int 0 音源番号
ANGLES :Vector< float > 型.音源が到来している方向の,方位角(左右)を表す.角度の単位はdegree.
図6.25:ConstantLocalizationの接続例:左がMAINサブネットワーク,右がIteratorサブネットワーク.
ELEVATIONS :Vector< float > 型.音源が到来している方向の,仰角(上下)を表す.角度の単位はdegree.
POWER :Vector< float > 型.到来音源のパワーを指定する.LocalizeMUSICが算出する空間スペクトル と同じ次元であり,単位は[dB].指定しない場合は自動的に1.0[dB]が代入される.
MIN ID :int型.各音源に割り振られる最小音源番号を表す.各音源は後段処理で異なる音源と識別されるよ う,音源番号はユニークである必要がある.音源番号はANGLESとELEVATIONSで指定した第一成分から MIN IDを最小番号として順に割り振られる.例えばMIN_ID = 0とし,ANGLES = <Vector<float> 0 30>
とした場合,0度方向の音源には0番が,30度方向の音源には1番が振られる.
ノードの詳細
音源数をN,i番目の音源の方位角(ANGLE)をai,仰角(ELEVATION)をeiとする.このとき,パラメータ は以下のように記述する.
ANGLES: <Vector<float> a1 . . . aN >
ELEVATIONS: <Vector<float> e1 . . . eN >
このように,入力は極座標系で行うが,実際にConstantLocalizationが出力するのは,単位球上の点に対応 する,直交座標系の値(xi,yi,zi)である.極座標系から直交座標系への変換は,以下の式に基づいて行う.
xi = cos(aiπ/180) cos(eiπ/180) (6.5) yi = sin(aiπ/180) cos(eiπ/180) (6.6)
zi = sin(eiπ/180) (6.7)
なお,音源の座標の他に,ConstantLocalizationは音源のパワー(POWERで指定.未指定で1.0を自動的に 代入)と音源番号(MIN ID+i)も出力する.